小噺「郷土の祭りをどう守る?」

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秋田県、郷土文化振興会会長:影山
「みんな、無形文化遺産に登録されたナマハゲやけど、なんとか、このコロナの中で厳しいが、地域のつながりを再確認する場所だっぺ、どんな形であっても、続けてえぇ」

会員:吉田
「会長、気持ちはわかりますが、泣く子はいねぇが、悪い子はいねえが、いうてまわっても、ほとんど子供は、いなくて、高齢者ばかりです、感染すれば重篤の危険がありますからね」

会長
「中止の地区もたくさんいる、ただ子供がいるところにもいる、その子供たちに、この伝統を伝えたい」

吉田
「感染のリスクをどう守ります?」

会長
「だから、ナマハゲの面をかぶるもんは必ずマスクを二枚、家を回るときは、今までのように上に上がらず、玄関先で、酒や食事やもてなしは受けない。じっさまやばっさまに、子供には3メートル以内に近づかないこと、ええかなまはげ役は検査を受けて、検温消毒を忘れないように県外からの見物客は絶対に入れない。いいな」

吉田
「わかりました。けど、それって来訪神行事のなまはげまつりと言えるのですか?」

おわり

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