小噺「今日中に届けます」

龍鶴山大圓寺:僧正
「みんなに集まってもらったのは他でもない、コロナ禍でお葬式は質素になって、われわれ、お寺とはいえ、金がなければ維持はできない。そこでいま、ウーバーイーツを始め、届ける商売が盛んで、いろんな会社が参加しだした。そこで我がほんざんでも末社に至るまで、それぞれ檀家周りで、バイク自転車は乗り慣れているだからわれわれも、仏さんの花、まんじゅう、通夜の食事に至るまで、注文を聞いて届ける会社を別なところで立ち上げようと思うその名も『お経中に届けます』という会社の名前や自転車、バイクに自転車に自信のあるものは届けてくださいまんじゅうや花屋と組んですぐ届けられるように本部で注文を受けるからわれわれもウーバーイーツに負けぬように頑張ろう生き残るためにはこれしかない」

松覚
「大僧正様、兼昌坊主が配達途中二丁目の交差点でトラッックに跳ねられました」

僧正
「なに、エライコッチャそらでどうなった」

松覚
「それがツルツル頭の坊さんでしたので怪我ひとつありませんでした」

僧正
「そうであろう」

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