我が名は……ぶんろく

さてさて、noteでも使う「ぶんろく」という名の由来を書いて自己紹介としよう。

学校を出て就職した某団体出版部。年が明けて卒業までの期間、バイトに来いということで出かけていった。正月早々の仕事は年賀状のあて名書き。手書きが当たり前の時代である。
 名簿(ハンドソートパンチカード。パンチ穴が周囲を巡っており、内容やカード化した目的によりパンチ個所を変え分類を容易にする)からあて名を書き写し、出来上がったものをF編集長の机に置いて、自席で寛いでいると、パーティションの向こうから「おい。うちに、こんな名前の筆者いたか?」とF氏。
 あわててF氏のもとへ行くと、「これ」と差し出された葉書のあて名は、

小泉文六様

まだ入社前の人間に実在か否かなどわかるわけもなく、カードから「書き写した」のだから間違いないとは思ったが、席に戻りカードを見直してみると、正しくは「小泉文夫」であった。

というわけで、「ぶんろく」は、入社初日ともいえる段階でつけられたあだ名である。さすがに同僚や先輩は使わなかったが、編集長および同等の地位にある取引先の各位には「ぶんろく」と呼ばれることとなった。

呼ばれるうちに、どことなく気の抜けた響き(間抜けな由来であるから当然?)が気に入り今も使っている。

ちなみに小泉文夫氏は、東京芸大の民族音楽の先生。私が就職後間もなく、いまの私よりも若い56歳で亡くなられたのでご本人にお目にかかる機会はなかった。あだ名をつけたF氏も鬼籍に入って久しい。

私はその後その手の職種から離れ、転々翩翻し、今はフリーランスのおっさんである。機会があればと作りたいと思っている野望(たぶん今生最後の作品)は「だれでもシェアハウス」。ついでに、「焚火カフェ」も作ってみたい。

noteを始めた理由は、時々、頭にこびりついてしまう妄想の物語を文字化して「置く」場所が欲しかったから。
もし、お目に留まればごひいきに。

#自己紹介 #名前の由来 #シェアハウス #焚火 #カフェ

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