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見たもの【140文字小説】

仕事の帰り、男とぶつかった。
慌てて謝ろうとすると、男は凄い形相で私を睨み、走り去っていった。

翌日。
深夜の電車で、隣に座った男が突然私の腕を掴んだ。
そして「お前は私を見た」と言い、一瞥をくれると次の駅で降りていった。

翌日。
新聞で男が捕まったことを知った。
もし捕まらなかったら私は……

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