【乃木坂46】History of 齋藤飛鳥

【―お笑いクラブって何をするんですか?
みんなでネタを考えて、披露するんです。私、小学校低学年の頃はすごく活発な子供だったんです。それが3年生ぐらいでちょっと変わって、「いや、でもまだ明るくいくんだ!」って思って4年生でお笑いクラブに入ったんです。でもやっぱりなんか違うなって思って1年で辞めました(笑)】「ENTAME 2016年10月号」

【―小学3年生までは「みんなと仲良くて、自分からひとりでいる子に声をかけたりする子」だったんですよね。
そうですね。
―その性格が変わっていった理由を、ぼんやりでいいので教えてもらうことはできますか?
いろいろあるんですよ(笑)。優等生ではなかったんだけど、弁論大会に出て賞をもらったことで全校生徒の前で発表した時があって。ブラスバンド部として全校生徒の前で披露する機会があった時は、木琴が一番難しくて一番憧れのパートになる曲だったんですけど、私がオーディションに受かって木琴を演奏したんです。慕われるような存在でもないのに、そうやって人前に立たされる機会があったことで、先輩にチクチクと言われることもあたし、同級生で取り立てて仲のいい子もいなかったし、いじめられてるわけじゃなかったけど、女子って面倒くさいので少しずつみんなとずれていったというか。】「EX大衆2016年5月号」

【中学デビューしたかったんですけど、まわりにビビってできなくて。でも、ついていくためにイケイケ風な女子を演じていました。途中から女の子特有の面倒くささを感じるようになりました。いまでは無理して自分を作っていたことを後悔しています。イケイケ風な女子も乃木坂初期のいちごみるくキャラも本当の自分じゃなかったんです】「OVERTURE Vol.009」

【中学生のときは、ハッピーエンドの恋愛小説も読んでいたんですよ。変わるものですよね(笑)】「Graduation 高校卒業2017」


【といっても、小さい頃はそんな子じゃなかったんですよ。いろんな本を読んで人間の心理を知ったことで、友達に対しても1つフィルターがかかってしまい、群れて行動するというのができなくなったんですよね】「アイドルspecial2016」

【知り合いに乃木坂のオーディションを勧められたんですけど、最初はイヤで。AKBさんがちょっと好きだったから、そういう存在に自分がなるのもどうだろうなと思ったし。
私はその頃暗かったのもあって、母親からも受けてみなよって言われて、最終的に応募したんです。で、オーディションで審査をするスタッフさんや大人の方と接していくうちに、“こういう芸能界の裏側を見てみたいな”と考えるようになって、この世界に入ってみたいなと思ったんです(笑)】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【―当時AKBやハロプロが好きだったこともあり、過去のインタビューでは「アイドルに助けられてきたので、『私もそんな存在になりたい』という気持ちになって乃木坂46のオーディションを受けました」と語っていた飛鳥。改めて質問すると、オーディションを受けた理由はそれだけではなかった。
それもあるんですけど、知り合いの方にオーディションを勧められたのもあって。私は乗り気じゃなかったけど、母親に「アンタは暗いんだから」と促されて受けることになったんです。
(中略)
私は人生を掛けるほどでななかったので、オーディションに合格したと知った時はかなり意外でしたね。】「ENTAME 2016年9月号」

【―その辺は冷めてたんですかね?
冷めてますね、結構。乃木坂に入ったのも別に、『アイドルをどうしてもやりたいから入ります』というわけでもなかったし。】「MARQUEE Vol.112」

【だいぶ話はさかのぼるんですけど、乃木坂46に入ってから2、3年くらいは『自分が乃木坂46にいる』という感覚があまりなかったんです。当時は中学生だったこともあり、物ごとを真剣に考えていなくて。活動に対して意欲がないとかそういうわけではなく、自分なりに一生懸命取り組んでいたつもりだったけど、いま振りかえってみると、自分のすべてが薄っぺらかったなと感じるんです。】「blt graph. Vol.14」

【それまでの私って、ただ流れに身を任せて生きていたので、別にやりたいこともなくて。昔はみんなと一緒にいるのが楽しいから、乃木坂にいるみたいな感じでした。】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」


【でも、乃木坂に入ってなかったら本当にどうなってたんだろう?きっとヤバいヤツになってたでしょうね】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【―アイドルとしての理想像はありますか?
最初の頃は「THEアイドル」になろうとしてたんですけど、王道じゃなくても受け入れてくれる人がいることを知って、その理想像はなくなりました。アイドルらしくない道もあると分かった途端、どうやっていたのかも忘れてしまって(笑)。最近は、「自分はアイドルなんだ」とはあまり意識してないというか】「EX大衆2016年5月号」

【アイドルの好きなものは苺だと思って、でも、苺だけだと狙いすぎかなと。「ああ、いちごみるくにしよう」と考えたんです。そして、今以上に自分の武器がなかったので「最年少」を武器にしてしまえと思っていました。
今は「いちごみるく」を後悔しているけど(笑)、当時はそれが正解だと思っていたんですよ。私の想像するアイドルをやらなきゃいけないんだって。ただ、無理をしていたというわけでもないんです。当時は今よりも無邪気さがあったので(笑)、そんなアピールが自然な行為だと思っていました。】「ENTAME 2016年9月号」

【理想のアイドルは自分と逆ですね。だって暗いアイドルとか意味分からないじゃないですか】「BRODY 2017年2月号」

【(理想のアイドルを演じることは)無理ですね…。あっ、でも頑張ったら出来るかもしれないです。ただ、それをする価値を見いだせてないっていうか。たぶん怖いんでしょうね。いろんなことを言い訳にして、自分を納得させてるだけだと思うんですけど】「BRODY 2017年2月号」

【「私、今思うと、本当に何も考えずに乃木坂に来た気がします」
今では、選抜常連になりつつある齋藤飛鳥。彼女は当初、「選抜に対して、思い入れはなかった」と語る。】「乃木坂46物語」

【―普通はセンターを目指すとか競争すると思うんです。飛鳥さんはそういうのに影響されずに?
最初の頃はありましたね。最初の“ぐるぐるカーテン”で選抜メンバーに選んでもらったので、その次から何枚かアンダーで活動したんですけど、その頃は結構『悔しい!』って思ってました。】「MARQUEE Vol.112」

【その後、全国握手会で、『走れ!Bicycle』をファンの皆さんの前で初披露するときも、ステージ上で、選抜メンバーがスタンバイするのを、アンダーメンバーが幕で隠すっていう演出があったんです。私たちは、乃木坂ジャージで、布の中にはキラキラの衣装を着た選抜メンバーたちがポーズをとってるんです。
リハのときもスタッフさんに『幕も笑顔でやりなさい!』って言われて。笑顔になんてなれないじゃないですか。…新曲の初披露なのに、もうボロボロ泣きました。】「乃木坂46×プレイボーイ2015」

【14年は自分探しからスタートしました。横浜アリーナのライブリハでだれてしまったとき演出家の方に「これだけ大人数だと、あなたがいなくても成り立つんだよ」と言われて。そのときはショックではあったんですけど、すぐに「あなたがいないと成り立たない」と言われる存在にならないといえないなと思ったんです】「日経エンタテインメント アイドルSpecial 2015」

【最初、アンダー曲(※「扇風機」)のセンターと聞いた時はプレッシャーもあまりなくて、ただただうれしかったんです。だけど、MVの撮影でV字型のフォーメーションの一番前で横にも誰もいない状態を経験した時に寂しさと難しさを感じて。「センターって、もしや楽しいだけじゃないのかな」と思うようになったんです。
この頃かな、今もそう思っていますけど、個性がないことに気付きはじめてすごく焦りだしたんです。「何かを極めたいけど、どうしたらいいのかわからない」という時期がしばらく続きました。】「ENTAME 2016年9月号」

【(アンダーの)センターに立ったのは、アンダーライブがない時期。6枚目のときだったので。でも私は、逆にその時期にできたことをすごく誇りに思ってて】「乃木坂46×プレイボーイ2016」


【―8thシングル「気づいたら片想い」で再びアンダーに戻った時期が、飛鳥にとって一番ツラかったという。
「気づいたら片想い」で乃木坂46が「ミュージックステーション」に初めて出演したじゃないですか。乃木坂46というグループが世の中に浸透しはじめていることを実感する一方で、自分は選抜に入っていない状況があって…。
シングルの特典としてアンダーライブが行われたこともあって、「まいやん(白石麻衣)をはじめとした選抜常連メンバーと自分は別のグループなんだ」と考えることで、無理やりにでも自分の気持ちを割り切ろうとしたんです。】「ENTAME 2016年9月号」

【それまではガムシャラな姿を見せることがカッコ悪いと思っていたんです。だけど、ガムシャラな姿を出すことでファンの方が喜んでもらえることがわかったので、全力でパフォーマンスできるようになって。とくに2014年10月のアンダーライブ2ndシーズンで意識が変わって、本気で乃木坂46に向き合うようになりました。】「ENTAME 2016年9月号」

【アンダーの時期がなかったら、きっと今、ライブが好きじゃないだろうし】「乃木坂46×プレイボーイ2016」

【なんか私の中でアンダーって特別で、割と私は選抜に行っても、センターをやっていても、アンダーメンバーと一緒にいるときのほうが安心するんですよね】「乃木坂46×プレイボーイ2016」

【―CUTiEの前後で、飛鳥さんの何が変わったと思いますか?
もう全部変わりましたね。前まではあんまり写真に撮られることは好きじゃなかったんですよ。自分の見た目とかがそんなに好きじゃないというか(笑)。コンプレックスが多いのであんまり写真に残されるのが好きじゃなくて。ちっちゃい頃もいつも横を向いていたり、目を隠していたりしてましたね】「MARQUEE Vol.112」

【洋服を買う時、今年の頭くらいまではお母さんと伊藤万理華の指示に従っていました。買い物中にいちいち写真を撮って、2人に送って確認をとっていたんです。万理華にはコートとか大きい買い物の時だけなんですけど】「OVERTURE Vol.009」


【私は自分の見た目にコンプレックスだらけですけど、CUTiEの専属モデルをやらせて頂いたことで、周囲の人から“どう見られているのか”の大切さがわかって来て、普段の生活からどう過ごすべきかを学べたことが、人生ですごく大きい】「乃木坂46 夢の先へ」

【それまではカメラを向けられること自体が苦手だったんです。ただ、最初の「CUTiE」の表紙が好評だったので「メイクが変われば私が写真に残っても大丈夫なんだ」という気持ちになって、そこからは楽しさが大きくなりました】「ENTAME 2016年9月号」

【その頃は、実力や人気ではなくて「CUTiE」のおかげで選抜に入ることができたと勝手に思っていたので、ファンの方に「アンダーのフロントのほうがよかったんじゃないの?」と言われても「いやいや、『CUTiE』さんが用意してくれた席なんだから」と心のなかで呟いていました。】「ENTAME 2016年9月号」

【生駒ちゃん本人は覚えているかわからないけど、「アンダーにいる若い子たちにとっては飛鳥ちゃんが希望なんだよ」と言われたのがうれしくて。アンダーにいた回数と選抜にいた回数が同じだったし、アンダーメンバーの気持ちも分かっているつもりなので、若いメンバーには「アイドル向きじゃない齋藤飛鳥でも前にいけるんだ」と思ってほしいです】「ENTAME 2016年9月号」


【今でも選抜、アンダーのどっちがいいのかと聞かれると考えてしまいます。誤解を恐れず、理想を言えば「選抜に選ばれて、うれしい私」でありたいです。でも、選抜やアンダーのどこにいても「齋藤飛鳥はここにいます」というのを見せられれば幸せですよね。】「日経エンタテインメント アイドルSpecial 2015」

【でも実際、今はセンターにいないわけだし。逆に“私がセンターになったら、本気で売れると思ってるんですか?”ってみんなに訊きたいです】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【―ではこれまで、センターに立ちたいと思ったことはないのだろうか。
ほぼないですね。もともとセンターを目指すようなタイプでもないし、むしろ私がなると万人受けしないと思うし。本当にダメだと思うんですよ…って、ネガティブ過ぎますかね?(笑)
―自分が万人受けしないと言い切ってしまう、その理由も訊いた。
もう、全て。顔も万人受けしないですし、考え方や発する言葉もアイドル向きじゃないし。少なくともこんな暗い話しか出てこないところがダメだなって(笑)多少は明るさもないと!】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【今もですけど、センターになりたいっていう気持ちは別になかったので。福神も自分には無縁だと思ってました
―その頃の飛鳥さんは何を目指してたんですか?
特に何も目指さずただ居ただけって感じです。ただ今やる事をやってるっていう感じだったので】「MARQUEE Vol.112」

【もともとアイドルになりたくて乃木坂46に入ったわけではないし、センターは予想外すぎました。しかも『裸足でSummer』は夏曲じゃないですか。初めて曲を聴いたとき、これ絶対笑顔で歌う曲だ、とさらにプレッシャーがかかりました。でも、センター発表直後の『乃木坂工事中』(テレ東系)の放映を見て、自分の発言はほかのメンバーの気持ちを考えていなかったなと反省しました】「アイドルspecial2017」

【責任感や覚悟は必要だったけど、センターだからって無理して自分を変えることはない。私なりのセンターをやっていこうって。
実際センターに立ってみると、いろいろな発見がありました。私は意外とアイドルスマイルができるんだとか(笑)、こんなに粘り強く物事に取り組めるんだなとか。】「アイドルspecial2017」

【―感情をあらわにすることに抵抗がありますか?
多少はありますね。どんなに身近な人や親しい間柄でも、べつに見えなくてもいい部分はあるじゃないですか。だから、感情をそのまま出す必要はないのかなと思います。『もっと本音を見せてほしい』と言われていたし、もちろんそういう気持ちも理解していたけど、でもやる必要性をあまり感じていなくて。単純に頑固っていうだけなのかもしれないけど】「blt graph. Vol.14」

【―今回、センターを務め上げたことで齋藤さんが得た最大の収穫はなんだと思いますか?
なんだろう…「人間になれたこと」がいちばんの収穫ですね】「BUBUKA 2016年11月号」

【去年の夏ぐらいから、またちょっと人間らしくなったんですよ。「裸足でSummer」で初めてセンターをやらせていただいたときに、びっくりするぐらい周りがやさしかったんです。もちろん、いつもやさしいんですけど、私に不安しかないのを感じとって、私の性格も理解した上でいつも以上にやさしくしてくれて。そのやさしさにびっくりしつつも“なんだ!”人間っていいじゃん!って思えたんです。そのあたりから、ちょっとずつ“今、楽しい!”とかっていう感情を表に出せるようになって、人間らしくなってきたと思います】「Graduation 高校卒業2017」

【自分がどうかよりも、周りのメンバーの気持ちに気づけるようになったのが成長かもしれない。つらかったけどセンターを経験してよかったです】「日経エンタテインメント!2017年2月号」

【―飛鳥さんは以前と比べると、後ろ向きな発言も減りましたし。
『裸足でSummer』のときにあまりマイナスなことを言わないようにしようという意識でやっていて、それがたぶん染み付いて、わりと当たり前になったのかな】「BUBKA 2017年6月号」

【―昨年、センターを経験しても自信がついてこないんですか?
センターになっても、自信につながることはありませんでした。あの時期の経験は、まわりに助けてもらうことによって自分の至らなさを知ることにつながりました。それを反省して次に生かすっていう方向に持っていきたいですね】「FLASHスペシャル グラビアBEST」

【―確かに、飛鳥さんには今求められている感じが強いですし。
いやいやいや、全然全然。
―まだそういう認識はないですか?
ないですないです!
―でも確実にグループを牽引してるメンバーのひとりというイメージがありますが。
全然ですよ(苦笑)。そこに対する自信はこれからかなぁ】「BUBKA 2017年6月号」

【―センター期間をやり終えて、飛鳥さんのなかに何が残りましたか?
残ったというか、乃木坂46に対する考え方がだいぶ変わりました。グループのことも、グループのなかにいる自分のことも。
―具体的にいうと?
グループ内における自分の認識の仕方ですかね。前までは、べつに自分の存在がグループにとってそこまで大きいものではないので、自分のことを『乃木坂46として認めてない』っていう見方だったんです。『私はまだ認めてないからな』って。
―自分を突き放しますね
自分はグループのために何もできていないという意識が強かったし、むしろ『乃木坂46』という名前を使って何やっているんだ、という気持ちだったので。でも、センターをやらせてもらって、自分がここにいる意味だったり、役回りが理解できるようになりました。こういうふうにがんばればいいのか、っていう道がちょっと見えてきたというか。
―自分を認められるようになった?
乃木坂46にいても害はないかな、っていうくらいですけどね(笑)】「blt graph. Vol.14」

【実は、すこし前までは“次世代”という言葉に抵抗があったんですよ。1期生として最初からみんなと一緒に頑張ってきたつもりなのに、この4年間は何だったんだろう…って。でも、最近は、期待していただけているんだと思って、ありがたく受け止めています。私がグループの未来を担う、なんて大それたことは思わないけど、以前よりは欲が出てきたし、もっとグループに貢献したいと思うようにもなってきましたね】「FLASHスペシャルグラビアBEST 2016年新春特大号」

【―周りからの見られ方も、その時期から変わり始めたのも事実。そんな彼女は今、グループ内での自分の役割をどう分析しているのか。
みんなといると実感するんですけど、私って薄いなって思うんです。特に選抜メンバーは個性が強い子ばかりですし、何をやっても恥ずかしいことにはならない。そういう何事もうまくやる子たちと一緒にいると、“私にはこれがあるから、ここにいられます”みたいな武器がないなって気付かされるんです。
だからといって、そういう武器がほしいかと言われると…必要な時もあるんですけど、でもそういうのって周りから付けていただくものだと思うので。自分からこれをやろう、あれをやろうみたいなことは考えてないです】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【「こんな大人になりたい」はないです(キッパリ)。流れに任せたいし、「こうなりたい」と思いながら生きていくのが嫌なので。「こんな大人になりたくない」というのはたくさんあるんです。それと、友達は少ないけど、同年代の子を遠くから観てうらやましいと思ったこともないので、いまのところは乃木坂46に専念できるかなって思います。この先はどうなるのか分からないですけどね】「EX大衆 2016年9月号」

【―最後に、未来に向けて今の気持ちを。
大人になると“高校生のことに戻りたい”って、みんな言うじゃないですか。私の周りにも多いし、私もいつかそう言うのかもしれないし、それは別に悪いことじゃないとは思います。でも、大人になっても高校時代に戻りたいと思わなくて済む生き方ができれば、本当はそれがいいんだろうなって思っています】「Graduation 高校卒業2017」

【私がすごい弱っちい人間なので、期待を裏切られてショックを受けるのが怖いんです】「BRODY 2017年2月号」

【たぶんね、何に対しても期待をしたくないんですよ。期待をしてここに来たはずなのに、その期待を裏切られることが多くて。でも“そんなもんだよな”と思ってる自分がいつつ」、まだどこかで期待したい自分もいつつ、みたいな。いろんなのが混ざり合って、今の私ができたんだと思います】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【―いまも「世の中そんなもん精神」はあるんですか?
はい。9枚目、10枚目くらいから思い始めたんですけど、その頃はまだスタッフさんに褒められたらそのまま鵜呑みにして、期待に胸をふくらませていたこともあったんです。でも、結果的に期待はずれになることも多いと分かったので、いまは「世の中そんなもん精神」がより強固になってます。
―「世の中そんなもん精神」は、ビートたけしさんの「人生に期待するな」という言葉にも通じるなと思うんです。その分、冒険ができるというか、モデルなりラジオなり新しいジャンルにも恐れず飛び込めるのかなかって。
そうですね。小さいことで「うれしい」と大きく感じることもできるようになりました。「世の中そんなもん精神」があるから何に対しても高望みしないので、うまくやれている部分もあるのかなと思ってます。】「EX大衆2016年5月号」

【うーん、でも私はどんな意見も受け入れるというか、あえて自分のことを調べたりはしないけど、批判的な意見にも「参考になります」と思えるタイプなんです】「OVERTURE Vol.009」

【でも結局、私自身そこまで納得しようと思ってないというか、納得する気がないので、誰かに相談してスッキリしたいとか、自分のなかでこれを解決したいとか考えたことがあまりないですね。だって“納得することってなくないですか、世の中って?”って考えになっちゃうんですよ。】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【私、なんに対しても“こだわりを持つ”ってことが好きじゃなくて。もちろんいい方向に進む努力はしますけど、なるようになってくれればいいし、私は絶対にこうなりたいって夢は持ちたくない。自分にも、周りにも、あんまり期待はしたくないんです。そのほうが、ワタシ的にはいい意味で楽なんですよね】「Graduation 高校卒業2017」

【私、「このジャンルに向いてるよね」って言われるのが好きじゃなくて。曲によっていろんな見え方ができたほうがいいかなと思っているので、それは意識していますね】「ENTAME 2017年5月号」

【私は個人的に“飛鳥はこういうイメージだよね”って決められるのがあんまり好きじゃなくて。
だからこそ、いろんな方面の仕事をさせてもらえるようになって、自分のいろんな面を見せなきゃいけないなっていう意識はより強くなってます】「別冊カドカワ 乃木坂 Vol.2」

【私はファンの皆さんが抱いている私のイメージをまるまる全部は認めてはいないんですけど、自分らしさは自分が決めるものだとも思っていないんです。だから、齋藤飛鳥として求められるものにきちんと応えていきたいと思っています】「アイドルspecial2017」

【でもなんか、昔に比べて人に流されることがなくなってきていて、それが自分的にはいいなって感じることが多いんです。だから、今後も流されずに自分の考えを持ってやっていけたらって思うんですけどね。例えば、今は若いから何を言っても中2病とかメンヘラとか言われるんですけど、大人になってもずっとそんな感じで言い続けたら、中2病でもメンヘラでもなくて、根本的に性格がひん曲がっているだけなんだなって(笑)、わかってもらえる!
―齋藤飛鳥は、決して中2病でもメンヘラでもないんだぞと。
違いますよ。ただ、今はそう思う人はそう思ってくれてもいいんですけどね。時間がかかってもいいから、いつか理解してくれたらいいなって思います。】「Graduation 高校卒業2017」

【最近握手会やブログのコメントでうれしいのが、以前は「見た目」で好きになってもらう方が多かったんですけど、「考え方が好き」という方が増えたこと。「見た目」を好きになってもらえるのもうれしいけど、「見た目」が変わったらどうなってしまうんだろうという不安もあるし、「若さ」は必ず失われますから。
でも、「考え方」は基本的には変わらないので、そこを好きになってもらえるのが嬉しいんです。自分を認めてもらったような感じがします。】「日経エンタテインメント アイドルSpecial2016」

【あ~。世間の方にみんなのよさがどこも捻じ曲がることなく伝わればいいなと思ってます。
―自分自身は?
自分のことが捻じ曲がって伝わるのは、「もうしょうがない」と思ってるので大丈夫です】「EX大衆2017年5月号」

【もとから真夏のことは大好きだったんですけど、たぶんどこかで胡散臭さを感じていたんですよ(笑)】「BUBUKA 2016年11月号」

【もともと私はネガティブだから不安やプレッシャーはずっと抱えた状態ではあったんですけど、でも誰かに言うほどではなかったし、言うのもダサいから自分のなかに留めていたんです。ただ、一度だけどうしても我慢できなくなっちゃったときがあって。(中略)
そこで話を聴いてもらったときに「あ、真夏には言えるな」と思って。それから真夏にだけ話したりとか、言わなくてもなにかあったら目が合ったり(笑)】「BUBUKA 2016年11月号」

【真夏とは似てるところも結構あるんですけど…でも、なんか私が持ってないものをすべて持ってる印象があって。真夏は頭がいいし、やってることに無駄がないし。なにをやらせても恥ずかしいことにならないのもかっこいいですよね。あとはもう人間力。真夏だからこそ、こういうキャラでいれるというのはあると思います。私は誰からも好かれたいとは思ってないんですけど、でも真夏みたいにこれだけ周りから愛されているひとを見ると、そういう人生もアリなのかなってすごい思います。】「BUBUKA 2016年11月号」

【(最年少で得したことについて)あ、私は橋本(奈々未)が好きなんですけど、中学生のことはどうやって愛を表現すればいいのかわからなくて。たぶん、ちょっと歪んでいたんでしょうね。あの、きのこのお菓子があるじゃないですか?あれの上のチョコの部分だけ自分で食べて、棒のクッキーの部分を橋本に渡すっていう。よくわからない愛情表現を14歳のことにしていたんですよ。もう意味がよくわからないじゃないですか。でも橋本は、中学生なのにこんなに考えて私に愛を伝えてくれたって、理解を示してくれたうえにブログにまで書いてくれて。そんなことされるの絶対イヤなはずなのに、きっとこれも若さや無邪気さということで受け入れてもらえたんですよね】「BUBUKA 2017年5月号」

【なんだろうな。私がけっこうネガティブで暗いことをよく言うんですけど、奈々未は「私もそう思うときがあるよ」と共感してくれる。それと、ずっと言い続けてくれてるのが「飛鳥にはもっと気楽に生きる方法を覚えてほしい」という言葉で】「EX大衆 2017年1月号」

【なんか、奈々未のふとしたときに出る言葉って、すごく重みがあるの。この人は嘘をつかないんだって、心の奥底で信頼してる部分があるから、本当に素でいられるんだと思う。末永くこの関係でいたいな】「乃木坂46×プレイボーイ2016」

【(橋本奈々未)憧れている部分が大きいから、奈々未に質問や相談をすることが多かったのかなって。奈々未は嘘をつかないし考え方も近いから、その答えに納得できて、奈々未が示した道なら間違いないと思えるんです。5年間、ご飯に行ったこともないし、互いの気持ちをそこまで話したかといえばそうじゃないかもしれないけど、信頼し合えていた不思議な関係です】「OVERTURE Vol.009」

【礼儀とかはちゃんとしたいなって思ってます。チヤホヤされがちじゃないですか、アイドル。もう5年間もチヤホヤされ続けてきて、でもそのチヤホヤを真に受けず、それを疑って生きてこれたってことは、逆に社会に出ても普通に生きていけるんじゃないかなって思うんです】「BRODY 2017年2月号」

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