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法主推戴委へ覚書締結 浄土宗と清浄華院、関係改善

※文化時報2021年4月29日号に掲載予定の記事です。速報です。

 浄土宗大本山清浄華院(京都市上京区)の法主が約2年4カ月にわたり不在となっている問題で、浄土宗と清浄華院は27日、法主推戴委員会の再開に向けた覚書を締結した。関係者への取材で分かった。5月中にも法主推戴委員会が再開される見通し。両者の関係改善によって、大本山のトップ不在という異常事態の解消に向けて大きく前進することになる。

 覚書では、清浄華院の吉川文雄執事長が退任し、規則に従って新執事長を決定すると明記。その上で、改めて法主推戴委員会の委員を決める。

 再開を巡っては、宗内局が再開の条件として「離脱手続きを表明するなど、混乱を招いた責任は重い」などとして、吉川執事長の辞任を清浄華院側に要求。3月2日の宗議会一般質問で、吉川執事長が辞任を表明し、以降は代理人弁護士を介して条件調整を行っていた。

 清浄華院の法主推戴委員会は、故真野龍海前法主の任期満了が2018年12月27日に迫っていた同年11月22日に第1回が開催されたが、不調に終わった。故真野法主が推戴されないことを不服とした清浄華院が、宗からの離脱手続き開始を19年1月25日に公示したことで、同29日に開催した第3回推戴委員会で決裂したのを最後に中断していた。

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