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受精卵から始まり 栄養を補給してもらい 食欲満たせるまで成長した後に

私たちの身体を作っている水以外のものは炭素と呼んでいるらしい

炭素で出来ているというよりも、後付けでこの国では 今ではそう呼ぶことになっているようだ


学術的な便宜で他国と示す範疇や呼び名のすり合わせはしたであろう

地域、国によって違う比喩や思考があって差し支えない

宗教や文化が絡めば他国と呼び名をどう統一するか などどうでもよいことだ

炭素などではない、それは人体という崇高な物体 以外の呼び名があってはならない と発する者がでれば頷こう


母の胎内での細胞分裂

この辺りが命でよいのだろうか


小学のころ 朝顔のタネを配られる

小さく黒く、円も長方形も否定した それはアサガオのタネ型だ

スイカ に真上から 長い包丁を真下に入れ、続いて60度の角度で更に2回包丁を入れた形状

漆黒で米粒2つぐらいの大きさだったであろうか


これは命だ

今なら分かる

発芽する直前を知らせる僅かな土の盛り上がり

へんてこな米2粒からひょいと顔を出す淡いきみどりの細々した発芽


親に褒められることこそ人間の使命であると自認していた幼い無垢な子供心がざわつき 無邪気に、不思議な魅力に取り憑かれる

不思議で仕方がなかった

つる を伸ばし花を付け枯れゆく

土に還り次の発芽のために尽力する

あの漆黒の米2粒の中は瑞々しかったのだ


もし漆黒の粒を土に埋めず数年放ったらかしても命か

もちろん命だ


川上で動物に捕らえられ食料になる魚

食した動物が息絶えるとやはり土に還る

深き場所を流るる いずれ川となる水に影響し、それは魚の成長を助ける


火葬が多いようだが土葬というのもあるという

どこかへ何かへ形を変える


受精卵の細胞分裂から食したものだけが身体を大きくするわけではないのであろう

呼吸もせねばならぬ

呼吸は大切なことランキングでは上位に入るはずだ

国民が一番多くした行動ランキングでベスト3に入いる地域があるかもしれない

皮膚呼吸もあれば大気や陽光が身体に影響を与えるものもある

先人たちの姿かたちの変わったものが私たちの成長や生活を助けてくれている

いや 助けてくれているというよりは循環しなければどこへ行け というのだろうか


そこにあるべくしてある のでしょう


呼吸したり肌に触れる大気には数千年前からの分子も含んでいるという

逆に言えば新しいもの ってのは宇宙から飛来したものに限られる

全ては地球の循環


受精卵から細胞分裂を繰り返しただけでは人間の生命維持は出来ない

飲食は必要不可欠だ

それは命あるもの、生命を終えたもの と相場は決まっている

生命は 地球上物質のリ・サイクルによって維持される

受精卵からの細胞分裂は誕生であろうか

誕生もリ・サイクルだろう

成長と生活維持はリ・サイクルの更なる繰り返しを指す


人間自体が 受精卵の細胞分裂を経た以降はリ・サイクルだ

この考え方は自分の好みだ


新しいものなど何もない

全て 地球上にあるものの姿を変えた形


近しい人を亡くす悲しみ寂しみ

十五年前 30半ばで父の葬儀で生まれて初めて号泣した

人には背中を向けたまま

煙突から上がる白いもやもや

あれは大気に紛れ 風に吹かれ どこかへ流れていった

いくつかのもの は ほどよく降り 当たり前のように自分の呼吸に混ざる


亡くなることはあるが 無くなることとは別のような気がする

姿を変え 形を変え 先人は後人の中へ宿る

後人が先人を超えたとき、それは中に宿る先人の作用なのかもしれない

物質とは異なる想いや思考なんてのは先人抜きに何も進歩しないことは明らかだ


言語を使う  調理法を知る  道路を利用する   

全て先人たちの敷いたレールを歩ませていただている


皆さんと同じように自分にも好きなnote がある

喜怒哀楽  是非ご覧いただきたい

ガシリと掴まれる言葉、ズシリと響く表現、ニヤリへの絶妙な誘い



先に逝った近しい人々は姿を変え 形を変え 私たちの呼吸や生命維持の必要不可欠な要素に。

あるいは循環を経て食物や地球の一部へ還っていく。

亡くなることと無くなることは違うものさしで、記憶に残している人が居る期間は、更に生と死 との間の特別な空間だと自分は思い込むことにしている



*このnoteは [共同マガジン]これが私のイチオシnoteだ!寄稿作品です。
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