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J eigo J ~ジューンとジェフの英語珍道中〈7〉"kawaii"~

Welcome to "J eigo J," our silly journey of language learning!

英語オタクおばさんの June です。このシリーズでは、私のパートナーのアメリカ人おじさん、Jeff とのやりとりで気づいた、面白い(と私が思う)語学や異文化理解にまつわるエピソードをご紹介しています。

突然ですが皆さんは、『かわいい』という言葉を聞いて、どんなことを想像しますか?

キティちゃんとか、メイドカフェとか、日本は世界に “Kawaii Culture” を発信しています。

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画像引用元:https://www.pinterest.jp/pin/218987600602305174/

でも、『かわいい』って、他の意味もありますよね?例えば、子供やペットのネコちゃんやワンちゃんに、親や飼い主が『かわいい』と言うとき、その意味は、キティちゃんグッズが『かわいい』というのとは、明らかに違います。

自分の子供や飼っているネコちゃんワンちゃんに言う『かわいいねー』は、英語にすると何になるんでしょうね…?

もちろん、You’re so cute! とか、Adorable! とかでも全く問題無く使えると思いますが…。私の持論。この『かわいい』は “I love you.” だと思うのです。

日本語では、『愛してるよ』とか『大好きだよ』とか、少なくとも自分の家族やペットには、ほとんど言わないと思います。(世代的なものもあるかもしれませんが…笑。)

だから、自分の子供やペットに対する愛情を表現したいとき、日本語では、『あなたは、私にとって、かわいい存在だよ』って言うんじゃないですかね。

それに対して、英語では、”I love you” と、I を主語にして、自分の愛情を表現する日本語で(省略されているけれど)『あなた』を主語にするのとは、正反対ですよね。

似たような例で、相手の服装や持ち物を褒めたいとき、日本語と英語ではそれぞれどう表現するでしょうか?

日本語では、『その靴、かわいい!』とか、『ステキね!』とか言うのに対し、英語では(私の狭い経験の中でですが)”I like your shoes!” とか、言うことが多いと思います。

もちろん、英語でも ”Your shoes are nice!” とか言うこともありますが、反面、日本語では、『その靴、私は好き!』ってほとんど言わないですよね。

やはり、相手の服装や持ち物を褒めるときも、日本語では、『私』を主語にしないんですよね。あくまで主語は、(省略されているものの)『あなたの靴』とか、褒める対象が主語。

これって、日本語では、相手を褒めるときに、自分の個人的かつ主観的な評価(自分が対象をどう評価するか)よりも、なるべく客観的な評価を相手に伝えようとしているような気が、私はします。

つまり、自分の主観的評価よりも、世の中一般の客観的評価の方が価値があるって、私たちは無意識に思っているのかも。私なんかの好みに合うって伝えたところで、褒め言葉にはならないわって発想。

そんなこともあって、『かわいい』って言葉は、日本語では便利なんですねー。愛情表現にも、褒め言葉にも使えて。

その反面、英語は、自分の愛情や主観的評価を、堂々と伝える言語なのかもしれません。

別に、どっちが良いとか悪いとか言うつもりは全くありません。ただ、発想が違うってこと。

ということで、今回はこの辺で。

よろしければ、こちらものぞいてみてください。私のオタクな学習歴も、この記事の最後に載っています。

Ok, that's all for now! See you next time! Until then, keep enjoying your life IN ENGLISH!!


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