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最終回も正義と愛だった/日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』

ドキドキしながら視聴した日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』の最終回。皆さん、どんな感想だったのだろう。


(以下、ドラマの内容を含みます)

取調室で語る河原(北村一輝さん)の正義に、一番ドキッとした。最終回で河原に泣かされるなんて思っていなかった。取り調べを望月にバトンタッチするの、かっこ良すぎでしょーー! 

連続殺人は自分が単独でやったことだと頑なになる日高に対し、河原は「”立場の弱い人間がいかにたやすく奪われ続けるか、強い奴らも最後はこういう風に自らが奪われることになる”って、その声を奪う正義はあるのか?」と問う。今さらだけど、「東朔也に起こった出来事は、こんな世の中なら誰にでも起こり得ることではないか」とハッとさせられる。社会の片隅で、不条理にさらされ続けた東の絶望の声。それを奪っていいのか?という河原の問いかけに、ズキズキした。

そこへ、東が主犯である証拠を持って駆け込む望月。このときの「お待たせ」のひとことに、見惚れてしまった。望月と対峙した日高が涙を流すシーンで、ようやくこちらも安堵。上司である十久河捜査一課長にそれとなく席を外させ、河原と望月の正義を見守る五十嵐管理官(野間口さーーん)も見事だ。名前の漢数字のことなんか、すっかり忘れちゃってた。

師匠の残したSDカードに葛藤する陸。彼なりの決着も見事だ。どこかで元気に暮らしていてほしい。鑑識係のプライドに火が付いた新田さんも、見事。 お手柄!!  さらに「あなたは私で、私はあなたですよ」という望月(日高)の声を、「“好きです”ってことじゃなぁ~い~?」と訳す新田さん! 林泰文さんの益々の活躍を楽しみにしている(今度はどこの課でお目にかかれるのかしら)。みんな望月と日高のスイッチを知らないので、そういう目でしか見てないのが引っかかるけど、まあいいか。

あれ? 八巻は??(笑)  望月が始末書だけで済んだのは、八巻の証言と一致したから。よかった、役に立った! あとは見事にポンコツのままでいてくれてありがとう、である。このコンビ、一生このままでいてほしい。

それにしてもコ・アースの人たちや家族、日高の周りは温かい人ばかり。五木さんなんて、望月と日高が再びスイッチしても「またですか!?」と普通に受け入れてくれそう。東と日高の犯行が明るみになった後、みんなの会社がうまくいっていますようにと願わずにはいられない。

2025年のある満月の夜、歩道橋で再会した望月と日高。望月とスイッチしたのは、暴走する兄弟を止めてほしいという母の思いだったのではと、日高は語る。この後またスイッチしたらしい2人。少し拍子抜けしたけれど、きっと日高の母親が望月を気に入ってしまったのだろう。最後の最後に、母親を演じたのが徳永えりさんだったことが効いてくる。キャスティングした人に感謝。

約3ヵ月、楽しかった。ドラマの登場人物には幸せになってほしい。いっそのこと、望月と日高はルームシェアしたら問題解決じゃないの? 困ったときは、きっと八巻と五木さんが助けてくれるはず!

***

自分はつい、役者さんや脚本家の方に「すごい、すごい」と言ってしまうけれど、そこにはさまざまな人が関わって無事にエンターテイメントを届けてくれる。こんな世界だからこそ、エンターテイメントに救われる人間がいる。こんな世界になったからこそ、それに気づいた。改めて、制作の方々に「ありがとうございます」と言いたい。


今日、副音声付きの特別配信がはじまった! 最終回は溝端さんと迫田さんの2人。こっちも毎回楽しかった。お昼の弁当を気にしながら、警察学校で働いている八巻が目に浮かぶなあ……。ちょっとさみしい!



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