2021冬ドラマは、猫とおばさまとおじさまに癒される。
続々始まった冬ドラマから、さっそく3つを視聴した。
（以下、若干内容を含みます）
1、疲れている人必見！ 『おじさまと猫』
主人公・神田（草刈正雄さん）は世界的なピアニスト。約1年前に妻に先立たれてから、すっかり生きる気力をなくしている。そんな彼が、ひょんなことから猫を飼い始める。
このドラマの何がすごいか？ それは主人公が飼うことになるちょいブサ猫・ふくまる。本物の猫を使っていないにもかかわらず、観る側に感情移入させてしまう。ふくまるの声を担当する神木くんがそうさせるのか？（神木くんがニャーニャー喋ります） でもふくまるを演じるパペットも可愛くてブラボーなのだ。
ん？ これ、ぬいぐるみ？ 本物？ CG？
ちょっとわからないぐらいだった。
ペットショップでお荷物になっていた成猫のふくまるが、主人公と奇跡の出会いを果たす場面にはウルウル。おそれいりました。
初回はまだギリギリ（1/13の深夜25:27まで※1/14の01:27まで）Tverでも視聴可能なので、気になる方はどうぞ。
第1話に少しだけ東根作寿英さんと升毅さんが登場していた。「二人ともバイプレイヤーズには出演しないのかしら？」と確認したら、升さんは既に出演者に入っていた（笑）。東根作さんも出ないかな。
2、熟女たちに励まされ、背筋が伸びる『その女、ジルバ』
久しぶりに池脇千鶴さんがテレビドラマに登場するとあって、楽しみにしていた。彼女が演じるのは、40歳を迎えた彼氏なし・夢なし・貯金なし、アパレル会社で“姥捨て”と呼ばれる物流倉庫に左遷された女。
40歳の誕生日、偶然見つけたホステス募集の貼り紙には時給2,000円、未経験者歓迎、まさかの40歳以上という条件が書かれていた。それはレトロな超高齢熟女バー「OLD JACK＆ROSE」の求人。おそるおそるバーの扉を開けたところから、主人公の世界が一変する。
池脇さん一気に老けたなと思われるかもしれないが、役のためのビジュアルと推測。目の下のたるみ、ほっぺの肉。夢も希望もトキメキもないやつれた感いっぱいの40歳を、見た目だけで見事に表現している。「自分を見ているようで泣ける」と、こちらも感情移入する人が多そう。そしてバーのママを演じるのは草笛光子さん。主人公が公園で遭遇したママは老婆そのものだけれど、バーでのママは立ち姿から美しく、見るだけでもシャンッと気合いが入る。草笛さんがまぶしい。
この時間帯、今週から観たいドラマがいくつか重なるので、どれをリアルタイム視聴するか悩み中。
3、ドラマのオマージュまで！『バイプレイヤーズ 名脇役の森の100日間』
名脇役たちが本人役で登場するシリーズ第3弾。今回は「バイプレウッド」なる森に点在する各スタジオやセットで、いくつものドラマと映画の撮影が同時進行中という設定だ。
他局ドラマやアニメへのオマージュも面白いし、脇役たちのリアル出演番組の話まで出てきて笑っちゃう（知らないと意味不明だけど）。「白石組」（フルーツ宅配便）とか「孤独」（孤独のグルメ）とか「釣りバカ」（釣りバカ日誌）とか。そして、第1話での大倉孝二さんの正しい使い方（演出）にも笑ってしまった。贅沢、贅沢。
次回は6スタジオで撮影中らしい向井理さんが登場。劇中の向井さんは、6チャン日曜9時の銀行ドラマ『大合併』（架空ですよ、もちろん）の主演を務める。
コメディと時代劇の向井さんは個人的に好みで。昔NHKで放送していたシチュエーション・コメディドラマ『ママさんバレーでつかまえて』は、当時楽しみな番組のひとつだった。最終回の生放送を、ドキドキしながら観た覚えがある。コメディではないが、片桐はいりさんと姉弟を演じた『小野寺の弟・小野寺の姉』の向井さんもいいな。
改めてキャスト発表を見直していたら、今さらながら田中泯さんを発見。ええーー、すごい。豪華すぎない？ ドラマ公式サイトのストーリー（あらすじ）に行くと、各スタジオ・セットで何の撮影がされているかがわかるＭＡＰが出て来るので、黄色箇所をひとつずつクリック。田中さんはどこどこ？ おお、1チャン大河ドラマ『宮本武蔵』（架空ですよ、もちろん）のセットで撮影中らしい。このMAPを覗くだけでも楽しいので、ぜひどうぞ。
もう一つ情報を。バイプレウッド内の食堂「さざなみ庵」で働くのは、大杉漣さんの元マネージャー（もちろん劇中の）・ジャスミンちゃん。屋号に漣さんがいる！
バカバカしさを本気でやるのって、潔くてかっこいい。
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これは好みの問題かもしれません。どういうわけか、昨年に引き続き、今年も猫やらおばさまやらおじさまやらに癒されそう。でもまだドラマ冬の陣は始まったばかりなので、この先どうなることやら、です。
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