BUN太

ツイッターの延長。 https://highb.hatenablog.com/ ここに…

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ツイッターの延長。 https://highb.hatenablog.com/ ここに書くほどじゃないもの

最近の記事

愛し合いたいね(2024/3/21の日記)

とても寂しい。 歳をとると寂しさには慣れてくるのかと思っていたけど、そうではないらしい。確かに人生自体には慣れてきた気がするが、寂しさへの対処はなかなかに難しい。他者がいないと成り立たないことは、わたしひとりではどうにもならない。 大人になり、歳を重ね、26歳になった。今年わたしは27歳になる。びっくりだ。大人じゃん。信じらんない。私はまだ何もわからないのに。政治も経済も世界情勢も税金も。他人の心の機微も。まだわからない。 26歳になり、私は私との付き合いが26年になり、私は

    • 生きたい

      外に出たら、そこそこ愛した男が乗っていた車と同じ車を見かけた。街中ではあまり見かけない車種で、車に詳しくない私はそれがなんという車なのか未だにわからない。何度も教えてもらったけど私はいつまでも覚えなくて、その車をレイちゃんと呼んでいた。由来は忘れた。 私はその男をそこそこ愛していた気がするし、しかしその感情はその車を見かけるまで忘れてしまっていた。助手席で私が眠っているときその男は私の頭を撫でていたし、ハンドルを握りながらいつも私の髪を指に絡めて慈しんでいた。そのとき私は今よ

      • 映画備忘録/2023年8月編

        あの、なんか、気づいたら9月でした。 わたしのエックスを見ているひとにはおわかりの通り、色々あったので、映画をあまり観ていません。また、メモを残していなかったので、拙い記憶を辿りながら感想を書き連ねていきます。ゆえに、いつも以上に内容が薄いです。 それでは8月です。 『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』 【総評:☆4.53】 ストーリー:☆4.3 演出:☆4.5 リピート:☆4.8 ほん呪シリーズ、記念すべき100作目。 さすが100作続くだけはあり、王道を手

        • 映画備忘録/2023年7月編

          あの、なんか、9月になっていました。駆け足で7月をまとめるので各それぞれ非常に短いです。「おもれ」と「まあまあ」を繰り返しています。それでは7月まとめです。 『告白、あるいは完璧な弁護』 【総評:☆4.3】 ストーリー:☆4.3 演出:☆4.3 リピート:☆4.3 シンプルで、硬派で、手堅く面白い秀作サスペンス。 単純に「おもれ!!!」の映画。韓国映画ハズレなしシリーズ。韓国映画ってハズレがなくてこわいんだよね。韓国人何食って育ったの? 内容としてはソリッドシチュ

        愛し合いたいね(2024/3/21の日記)

          そもそも処女を"卒業"するという表現がよくないよね、世間(2023/8/24の日記)

          先日、高校1年生だというフォロワーから「いつまで自分は処女なんだろう。処女卒業できるのかな」という旨の投稿が寄せられた。私はそれに対して「まんこにちんこ出し入れしたかどうかで人間の価値は揺らがねーよ」と返したのだが、ポストを押下したあと、「この人の聞きたい回答ではないだろうな」と思った。私は私のこの回答を間違っているとは思わないが、しかしこれは処女ではない25歳成人女性だから納得のいく回答になっているだけで、15歳16歳の女の子には「そういうことでもないんだよな」と思われてし

          そもそも処女を"卒業"するという表現がよくないよね、世間(2023/8/24の日記)

          2023年上半期ベスト

          おはようございます。 気づいたら2023年も半分を過ぎ、このままではあっという間に腰が曲がって死んでしまうくらいに月日が経つのが早い。 「うだるような暑さ」なんてかわいい表現ではもはや間に合わないくらい、まだ7月半ばのくせに地獄の釜のなかみたいにクソ暑い日々だけど、ぎりぎり夏バテにはならずに映画館に行くことができている。 というわけで2023年上半期映画ベスト、行きます! また年末に今年のベストを選出する際に選びやすくするため一旦上半期でまとめてはみたものの、どこまで年末に

          2023年上半期ベスト

          映画備忘録/2023年6月編

          『テリファー 終わらない惨劇』 【総評:☆5】 ストーリー:☆5 演出:☆5 リピート:☆5 ※冷静に考えたらどの項目も☆5ではないはずなんですけどテリファーは「楽しい」が先行しすぎてカウンターが馬鹿になっています。無条件に☆5です。私の中ではワイスピと同じ枠です。 はい最高!新時代のホラーアイコン!!いけるとこまでいってくれ!! 1は予算300万で製作されて1000万の売上。超低予算映画ですね。そして本作は3000万をクラファンで集めて、なんと20-30億の売上との

          映画備忘録/2023年6月編

          鞄の中身はなんじゃろな~オタクではない何かになってしまった2023年ver~

          2023年、私はオタクではない何かとなっています。ただ言動がオタクっぽいだけの、何か。キモオタクからオタクを抜いたら残るのはただのキモではないのか。私とは何なのか。そんなことを思う昨今、フォロワーより、数年前にはてなブログで記事にした化粧品紹介や鞄の中身紹介をもう一度やってほしいと言われる機会が増えました。 化粧品についてはマジでクソほど代わり映えがせず、代わり映えがしなさすぎてヤバイんじゃないのか……私の今の年齢でこの化粧は合っているのか……と怯えているほどにはまあ代わり映

          鞄の中身はなんじゃろな~オタクではない何かになってしまった2023年ver~

          忌怪島を観たよ。この虚しさを吐き出したい。そして日本ホラーの限界集落を憂う。あなたは天才のはずだから。

          だって私はホラーが大好きだから………。。。。。 忌怪島を観ました。通常の備忘録やフィルマークスのログにこの呪詛を書き残してしまうと、ただスクロールしただけでも目に入ってしまい不快な思いをする人もいるだろうと思い、隔離のための記事を書くに至っています。 先月観た『65』なんかは「悪口言いま~~~す」と大声で言えたものですが(決して品の良い行為ではないので推奨しません)、本作については、ただあけっぴろげに悪口を言ってエンタメとして消化できるものでもなく、この虚しさをただ誰かに聞

          忌怪島を観たよ。この虚しさを吐き出したい。そして日本ホラーの限界集落を憂う。あなたは天才のはずだから。

          映画備忘録/2023年5月編

          それでは5月に観た新作劇場公開作の備忘録をつけていきます。 6月も半ばを過ぎたっぽいけど。こわ。上半期、終わる? ※今月もわかりやすさのために星を指標としてつけていますが、わたし自身の好みが偏っているということもあり、一般的な目安として機能しているかは怪しいです。また全て愛とリスペクトに基づいています。※ 『ジョーズ・バケーション』 【総評:☆2.6】 ストーリー:☆3 演出:☆2.5 リピート:☆2.3 なんか……B級ならB級で全体的にもうちょい色々出来ただろという

          映画備忘録/2023年5月編

          自尊感情/BLをホモと呼称するしぐさ(2023/6/5の日記)

          ●普通の自尊感情 もしも私が“中流家庭”の白人男性に生まれていたら、果たして己の特権に能動的に気づくことができるのだろうかと思うときがある。上流階級ではなく中流階級であることが重要で、自分自身のことを「まあ普通だよね」と思っている人間が他者より生まれつき優位なカードを持っていることに、果たして自ら気づけるのだろうか。学校教育を通して人種差別や性差別について学ぶことは多い時代になったが、しかし、日々を生きていて、恵まれている人間は恵まれていることに自ら気づくことは難しい。 私

          自尊感情/BLをホモと呼称するしぐさ(2023/6/5の日記)

          陰謀論を笑う私たちの疲れている現実(2023/5/20の日記)

          少し前に、現在公開中の映画『MEMORY メモリー』を観た。リーアム・ニーソン主演の老いた腕利きの殺し屋の話だ。そう聞くと、「老いてなおバーサーカー」「舐めてたジジイが実は強かった」というようなカタルシスの映画のように思えるが、実際には、老いてアルツハイマーを患う殺し屋の悲哀が描かれ、薄れ行き曖昧になる「記憶」をキーワードに、保障されない正義の歯がゆさもどかしさが呈されていた。もう少し骨太にも出来たのではないかというきらいもあるものの、思っていた展開とは違う話に、創作物に傷つ

          陰謀論を笑う私たちの疲れている現実(2023/5/20の日記)

          人間であることに疲れたらゴア映画を観る(2023/5/14の日記)

          私は自分の容姿を恐らく未だに受け入れ切れていない。ルッキズムもエイジズムも、あらゆる人が逃れるべき呪いであると思いながら、とはいってもわたし自身が逃れることができていない。もっと可愛くなれるものならなりたいし、これ以上歳をとりたくない。皺もシミも増えていくのが恐いし、もっともっと痩せたい。石や植物に生まれていたらこんな思いをせずにすんだのに……と思う。犬や猫でもいい。犬や猫ほどの高い知能があっても、それでもこんな悩みを持って呪縛に苦しむことはないだろう。人間であるせいで四苦八

          人間であることに疲れたらゴア映画を観る(2023/5/14の日記)

          映画備忘録/2023年4月編

          ゴールデンウィークも終わりますが、4月まとめいきます。 ちなみに4月ベスト3は『オオカミ狩り』『高速道路家族』『ダンジョンズ&ドラゴンズ』です。アッパー系韓国映画、ダウナー系韓国映画、アメリカのエンタメ。 ※今月もわかりやすさのために星を指標としてつけていますが、わたし自身の好みが偏っているということもあり、一般的な目安として機能しているかは怪しいです。また全て愛とリスペクトに基づいています。 『わたしの幸せな結婚』 【総評:☆3.87】 ストーリー:☆3.8 演出:☆

          映画備忘録/2023年4月編

          殺人鬼はもう流行らない/神や怪物であることの放棄/『ハロウィン THE END』(2023/04/24の日記)

          『ハロウィン』シリーズの最終章、『ハロウィン THE END』を観てきたわけなのだが、これが賛否両論というか、かなり渋い意見を食らっている映画なのが痛感できてしまった。 はじめに言っておくと、私はこの映画が好きだ。結構好きだ。そして世間に蔓延っているこの映画への辛口な意見は、この映画の純粋な善し悪しや面白い/面白くないに起因するものであるというより、『ハロウィン』シリーズに思い入れがある人間ほどもやもやしてしまう……という感じで、エヴァの新作が出たときのオタクの愚痴に近いもの

          殺人鬼はもう流行らない/神や怪物であることの放棄/『ハロウィン THE END』(2023/04/24の日記)

          木を隠すなら森の中、殺人を隠すなら世界滅亡の中/『ノック 終末の訪問者』感想(2023/4/13の日記)

          私は先日の日記でも、そして常日頃のツイッターなどでも、「よく分からないもの」が好きだという話をしている。好きというか、求めているというか、焦がれているというか、願っているというか。 そうなると必然的に不条理スリラーも好きになるわけで、不条理スリラーが好きなら当然シャマラン監督の映画も好きだ。 (というわけでシャマランの新作『ノック 終末の訪問者』を観てきたよという話です。観たのは3日ほど前ですが……。ネタバレを含むかもしれないので念のため注意願います。) 映画全体について

          木を隠すなら森の中、殺人を隠すなら世界滅亡の中/『ノック 終末の訪問者』感想(2023/4/13の日記)