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朋有り遠方より来たる そして行く その壱

埼玉で保育園に勤めていた時の同僚が椎葉に来てくれました。
約10年前、私が転職した先で、彼女は新卒として入職し、一回り以上年は離れているけれど同期でした。保育についていろいろ話せる友人で、夏休みの子どもの見守りを手伝ってくれました。

1-6年生で、だるまさんの一日


保育視点で地域性を見る


私が移住してから4年、椎葉の子どもの育ちについていろいろな気づきがあったけれど、保育的視点でこの気づきを共有できる機会が今までありませんでした。
彼女が短期間ではあるけれど、椎葉の山々に暮らして感じたこと、椎葉の子どもたちと関わって気づいたことと、自分の気づきを共有できるのが、とても貴重で楽しかったです。

改めて、椎葉の子どもたちの育ちやこの山暮らしの環境・文化の貴重さ、一方で埼玉時代に体験した保育実践のすばらしさ、乳幼児期の育ちとそれを作る保育の大切さを、彼女との話で実感しました。

(埼玉時代は、「ヒトの子を人間に育てる」という保育哲学のもと、気になる子ども一人ひとりについて、夜中12時過ぎまで職員全員で会議をするような、そして歌やリズム遊び・年齢部会などの研修のため、月に何度も仕事後に高速に乗って出かけるような、濃い保育生活でした。このあたりはまたいつか、書いてみたいです、、)


遊びきることで、子どもが育つ


彼女が今回、放課後子ども教室で、暑い中走り回って子どもたちに向き合い、遊びきってくれたことに感謝。

椎葉の子どもたちは、基本的に遊ぶ力や自分たちで行動する力が高いけれど、まだまだ大人が真剣に向き合って「遊ぶ」という時間を必要としている子がいるのも事実です。

今年7月に教室が始まった時は、「早く帰りたい」とつまんなそうに座っていたり、「一緒に遊んでよ~」大人にかまってほしがっていたちびっこ数人たち。彼女は来た日から彼らと鬼ごっこをしてくれ、遊びに目覚めつつある彼らは、今では自分から「外に行ってくるね!」と言って、時間を忘れて身体を動かし遊べるようになりました。

遊びにじっくり向き合ってもらう経験を通して、身近な人を信頼できること、自分で楽しさを見つけられること、自分で物事をやりくりする体験を重ねること、こういう力が子どもたちに育ちつつあることで、見守りの大人が少ない夏休み後半も、なんとかなるような気がしています。

みんなで石器作り


彼女にとっても、椎葉の大自然や子どもたちの姿から、何かしらプラスになっていたらいいな、と願っています(2週間の滞在で、椎葉の三大樹木も焼畑も小崎の川も棚田も川の下のファミレスもおもちゃの広場も、さらに阿蘇や美郷・延岡も体験してもらいました。つめこみました!)。


お知らせ(椎葉の子どもについて、連載)


彼女にも下書きを読んでもらい「いいね!」と言ってもらった、椎葉の子どもたちについて書いた記事が、近々、芸術と遊び創造協会(東京おもちゃ美術館をやっているところ)のサイトhttp://goodus.jp/で6回連載してもらえることになりました。

ずっと、村外の人たち、そして村内の人たちに「知ってほしい!」と思っていたことをぎゅっと詰め込みました。担当の方にも「移住×保育」の視点であることを押していただいた記事です。これで自分の仕事がやっと終わった気もするなあ、、笑。

いつか、地域×保育、移住×保育の話に興味のある方とお話ししてみたいものです♪保育留学とか、これから流行っても良さそうな気がしてます。


一日の終わりに、松尾の大イチョウ展望台から棚田を望む 


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