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国によって好みが違う?牛しゃぶの味付けとワインの相性のご紹介🍷

日本の代表的な食文化「しゃぶしゃぶ」が、海外の多くの方々から大変高い評価を受けていることはご存知でしょうか?☺️

私は普段、よく外国から来たお客様に牛しゃぶを振る舞うのですが、驚くことに、調味料の好みは国によって異なっています😳

ドイツ人🇩🇪は、牛しゃぶとポン酢の場合、ドイツの白のカビネットの辛口で大喜び🥂

ところが、ギリシャ人夫妻🇬🇷からは、牛しゃぶのたれに、なんと、塩・こしょうにレモン汁を所望されました🍋

また、フランス人の醸造家🇫🇷は、ポン酢にプラスして、なんとブル-・チ-ズの味付けを提案し、ワインは樽熟した渋味の多い高級白ワインを推薦しました🧀

ブルガリア人🇧🇬なら、ヨ-グルト系ソ-スで、バラの香りのするロ-ズワイン、赤、白などを合せて乾杯!となるでしょう🌹

イタリア人🇮🇹なら、ジェノヴェ-ゼ・ソ-ストマトソ-スで辛口白、あるいは、醤油・バルサミコ酢・ソ-スで赤と合わせたら喜ぶに違いません🍅

スペイン人🇪🇸なら、ニンニクの効いたアイオリ・ソ-スで、タンニンの多い白などに合うでしょう🧄

牛しゃぶは、世界的な日本料理ブ-ムの波に乗って、その国の調味料やワインに合わせた料理として今後発展する可能性が高いように思います。

今回は、牛しゃぶに3つのソースを用意して、それぞれに合うブルガリアワインをご紹介します🍷🇧🇬

①ポン酢

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ポン酢には、タンニンの少ないソ-ヴィニヨン・ブランミュスカデなど、飲用適温が7℃前後に冷やしたワイン。

このポン酢に、一味辛子こしょうを適量加えると、心地よい渋味(タンニン)のあるワインに合ってきます。

例えば、ブルガリアのホワイト・マブルッドや、ヴィオニエなど。
これらのワインは、9~12℃が適温です。

②醤油(50%)+シェリ-・ヴィネガ-(50%)ソ-ス

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このソースには、樽熟ワインや、ホワイト・マブルッドのように心地よいタンニンのあるワインがよく合います。

シェリ-・ヴィネガ-のタンニンの量は、ホワイト・マブルッドのタンニン量とほぼ一致。牛しゃぶと120%以上の相性。
見事な風味が味わえました。

さらにこのソ-スに、顆粒の鶏がらスープの素を適量追加すると、150%以上の相性!!
スープに含まれるアミノ酸が、相性をより高めてくれます。

③ 醤油(50%)+ バルサミコ酢(50%)

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このソ-スにも、顆粒の鶏がらス-プとさらにこしょうを少しだけ隠し味的に加えると、大変相性の良いソ-スになります。

こちらの組み合わせに、マブルッド・リザ-ブを合わてみると、非常においしい!
このワインの飲用適温は、16℃。

葡萄から作られるバルサミコ酢は、ワインのアルコ-ル発酵後、マロラクチック発酵(MLF)を行うので乳酸が増え、さらに樽で長期間熟成します。
マブルッド・リザ-ブのようなMLFを行った樽熟ワインとの相性は、極めてよいのです。

皆様も牛しゃぶを様々なソ-スに浸して、相性の良いワインと楽しく味わってみてはいかがでしょうか☺️🍷

文:渡辺正澄(社)日本ソムリエ協会 名誉ソムリエ

ワタナベ先生プロフィール

edit by Masaki Uesato (@UesatoMasaki)

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