見出し画像

【徒然草 現代語訳】第百二十四段

神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

是法法師は、浄土宗にはぢずといへども、學匠をたてず、ただ明暮念佛して、やすらかに世を過ぐす有様、いとあらまほし。

翻訳

是法法師は、何処に出しても恥ずかしくない浄土宗きっての傑物であるが、学識のあることを決して鼻にかけたりせず、ただひたすら念仏に明け暮れ、心穏やかに日々を過ごす有り様は、まさに理想の姿、ああありたいものだ。

註釈

○是法法師
「新千載集」他に和歌が入集されている歌人で、兼好の先輩にあたる(らしい)。熊本に「是法神社」という神社あり(たぶん無関係)。


いつの世も、事あるごとにぎゃーぎゃー騒ぎ立てる人もいれば、心波立つこともなくひっそりと野の花のように生きる人もいるんですね。

この記事が参加している募集