ストックイラストを初めて作ってみてわかったハナシ
就労継続支援ビルド。PIXTAでストックイラスト販売を始めました。
デザイン・イラストに特化した就労継続支援B型事業所であるビルドらしいことを考えていたとき、ストックイラストの事業展開を考えました。調べてみたところ、PIXTAでは【働く障害者イメージ素材】というカテゴリがあることを知りました。
内容はあくまでも身体障害者に特化したものです。車いすや白杖など見た目にわかりやすい障害を表現しているイラストをメインに取り扱っているようでした。※カテゴリには、ストレス/うつ病というものがあります。
だったら、ビルドに通う精神障害や発達障害のある方の困りごとを説明するときに使えるような素材、福祉事業所などがパンフレットやホームページに使えるような素材を展開できないか?と考えました。
企画自体は12月から進めていたのですが、こちらの担当もまた、安定のスタッフイラストレーターちーちゃん&利用者のアヤさんなので。
二人ともデザイナー兼イラストレーターとしてビルドで活躍中ですから、繁忙期やトリセツ!もあって順繰り進めておりました。
そして、ようやくリリースになったのが男性版表情イラストセットです。
※女性版はリリース準備中です。
さて、日ごろはフォトショッパーのちーちゃんは、案件でもフォトショとイラレの微妙な違いに翻弄されているのですが
今回はベクターデータありきでの素材販売の中で可能性を探っていたので
実際にデータを作りアップロードをする際に、数々の壁に直面していました。
いつもの感覚で絵を描いて、アップロードする用にアウトラインを取ろうとすると色々不具合が発生するのですよね。
イラストレーターだけど仕事としてはデザイナー歴のほうが長いスタッフのリオさんがデータチェックしてくれたりしながら、アップロードの準備中です。
が
見かねて代表が少し助言。
ひとにやさしいデータを作ろう。
急ぐよりも丁寧にやること。
手間と時間をかける大切さ。
Illustratorの機能に頼って表現しているところをなくす。
Illustratorは機能が豊富で、どんどん機能が追加されていますが、EPSを使うユーザーの環境はCS2まで想定されています。
世界中のどんな人が開いてもエラーが出ないデータづくり。
印刷メインで仕事してきた代表が、常に心掛けていることです。
だから、たとえば顔の赤みを表現するときに透明のグラデーションにしているところは、赤みと肌色のグラデーションにしたほうが仕上げのときに楽だとか。
Illustratorの機能で見た目だけ変えるよりも、同じ見た目になるけれど手間がかかる他の方法をチョイスするアドバイスをします。
結果的には、仕上げの手間が省けたりして急がば回れだなーと思いながら横で聞いています。
仕上げのことは、データを作る段階から意識していきたいですね。
ちなみにアヤさんはアナログの下絵をパスでなぞるやり方に慣れているのでスイスイでした。
アヤさんはビルドではペンタブ使ってないのでイラストのブラッシュアップもすべてマウス操作です。スゴイ……。
ビルド、スタッフと利用者の区別があまりないというか、どこか一点だけ特化してみると利用者さんのほうが詳しいしできる、ということが多々あります。
スタッフと利用者それぞれの苦手と得意を組み合わせて仕事をしています。
やってみて初めてわかったこと、気付いたことがあるし。
経験すると資料集め情報収集の見方が変わるし、次に活かせることがたくさんありますね。
次のストックイラストからはリオさんも参加です!
みんな個性があって面白いですよ。
今後もどんどん展開していきますので、よろしくお願いいたします。
いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。