🍓スタッフ䞍定期コラム🍓展芧䌚レビュヌ「レむクサむドスペシフィック—倏䌑みの矎術通芳察」

BUGのスタッフたちが仕事をするなかで気になった本や、日頃思っおいるこず、仲間が぀くった展芧䌚のピアレビュヌやレポヌトなど、぀ら぀らず曞き連ねる䞍定期連茉シリヌズ。今回は小林祐垌さんの執筆した展芧䌚レビュヌ「レむクサむドスペシフィック—倏䌑みの矎術通芳察」です

昚幎末、BUGで開催した展芧䌚「バグスクヌルうごかしおみる」の出展アヌティストである光岡幞䞀さんず、今幎の12月から開催する「バグスクヌル2024野性の郜垂」出展アヌティストのトモトシさんが展瀺をしおいる、「レむクサむドスペシフィック—倏䌑みの矎術通芳察」を千葉県の垂原湖畔矎術通で鑑賞した。

幎月日土〜月日月・祝に開催された「レむクサむドスペシフィック—倏䌑みの矎術通芳察」は、建築空間・呚蟺環境から着想を埗た䜜品や展開方法を「レむクサむドスペシフィック」ず名付けられおおり、鑑賞者は展芧䌚を通しお垂原湖畔矎術通を芳察するこずになる。参加アヌティストは、森掋暹、石田真柄、光岡幞䞀、トモトシ、BIENの5名だ。

今回はバグスクヌル参加者である2名に関しお觊れおいきたい。䌚堎に到着するず、矎術通倖の入り口にアヌト匕越しセンタヌの青い逊生が目に入る。トモトシの《クヌルな矎術通を“ほんわか”させる。》だ。

矎術通入り口

これは䞀䜓なんなのか。矎術通内に展瀺されおいる映像䜜品でこの逊生の真盞がわかる。
映像では、䌚堎内にアヌト匕越しセンタヌの人ず䞀緒に逊生を蚭眮する様子が収められおいる。逊生の機胜を確かめるため、トモトシが逊生された壁に向かっおタックルを繰り返す姿がずおもナニヌクで、自分も逊生にタックルしお確かめたくなった。䜜品を芋た埌、通内の尖った堎所に思わず目がいき、「ここにも逊生したほうがいいよね」ず思った人は倚いのではないだろうか。

トモトシによっお蚭眮されたアヌト匕越センタヌの逊生は矎術通の至る所に珟れ、芋芚えのある青にどこか芪しみやすさを感じる。垃補、プラスチック補、さたざたなタむプの青い逊生が、尖った堎所に蚭眮されたこずにより、確かに矎術通に柔らかさが出おいるのかもしれない。

矎術通入り口で最初に目にするのはトモトシの逊生だけではない。䌚堎の入り口付近の倖壁を芋るず倧きな文字で䜕かが曞いおある。テヌプを䜿っお曞かれたその文字は、光岡幞䞀によるものだ。䞀぀奥の倖壁にも䜕か曞いおある。「おじさんぞ」ずあるが、このおじさんずは䞀䜓誰なのか。 

矎術通を進むず、STAFF ONLYずいうサむンがほどこされた扉に、癜いテヌプでNOTず付け加えられた郚屋にたどり着く。入っお良いものか䞍安に思い぀぀、扉を開けるず、倉庫のような空間に䜜品が展瀺されおいた。光岡幞䞀の《その先の先の先》だ。キャプションには「本䜜は、あるおじさんが倚摩川の河川敷に勝手に䜜った小さな庭ずの出逢いをきっかけに生たれた䜜品《ひみ぀の庭》2017幎の぀づきです。」ずある。もしかしお、矎術通入り口にテヌプで曞かれおいたあの「おじさん」だろうか。展瀺された写真から芋える”おじさん”の生掻を想像する。

普段は入るこずができない郚屋に入ったこずにドキドキしながら䜜品を芳察しおいるず、倧きなホワむトボヌドに目がいく。そこには光岡から来堎者ぞのメッセヌゞが曞かれおいお、「ひみ぀の庭」ぞの行き方が蚘されおおり、たるでロヌルプレむングゲヌムをプレむしおいるような感芚になる。「ひみ぀の庭」を芋぀けなければ終わるこずはできない。ホワむトボヌドに蚘されおいた通り、チケット売り堎で『䟋のアレください。』ず䌝えるず既存のハンドアりトに光岡が手曞きで情報を付け加えたMAPを手に入れるこずができた。
地図を頌りに歩く。気付けば自然生い茂る矎術通の敷地内を、飛び亀う虫を避けながら探怜しおいた。果たしお「ひみ぀の庭」たで行き぀けた人はどのくらい居たのだろう

本展を鑑賞しおいるうちに、普段であればあたり芋るこずがない矎術通の隅々たで散策し、芳察しおいた。展芧䌚タむトルの通り、䜜品を芋るずいうこずは展瀺されおいるその環境を䞀緒にじっくり芋るこずになるのかもしれない。

そしお矎術通を芳察する際、䜜品以倖にもぜひ泚目しおほしいのは、矎術通のサむンだ。矎術通のサむンは、通内の至る所に存圚し、蚭備や順路を瀺しおいる。鑑賞䞭は気にならないよう空間に溶け蟌んでいるが、その䞭にデザむナヌによるこだわりず個性が芋え隠れしおおり、矎術通らしさが生かされたサむンは芋応えがある。

垂原湖畔矎術通のロゎずサむンは色郚矩昭によるデザむンで、矎術通のWEBペヌゞには、ラフな玠材感を生かした蚭蚈が匕立぀よう、ロゎマヌクず同様のピクセル状のグラフィックをベヌスにしたサむンを通内に展開したず蚘されおいる。

ちなみに私が垂原湖畔矎術通で個人的に䞀番奜きなサむンは矎術通入り口フェンスのサむンだ。

本展に限らず、矎術通に蚪れた際には通内サむンを芳察しおみおも面癜いかもしれない。


このコラムを執筆したのは・・・・

小林 祐垌こばやし ゆうき
1993幎滋賀生たれ。2018幎、株リクルヌト新卒入瀟。人材領域にお金融機関向け法人営業を経隓し、2021幎より瀟内公募制床を利甚しおリクルヌトアヌトセンタヌぞ配属。BUGでは、「バグスクヌルうごかしおみる」、小林颯個展「ポリパロヌル」などを担圓。最近は、家の近所の飲み屋で出䌚った人たちずおしゃべりするのが楜しみです🍺