沖縄旅行(三日目)

沖縄も三日目です。(これは四日目の夜に書いている)
丸二日も過ごすと、緩やかに沖縄での生活が日常に向かって一歩踏み出したって感じがする。

今日はインターネットでゲームをしたり雑談をしたりしている青年と夜に会って飲むことになっている以外、全く予定がないので、一日目にバーのマスターに聞いた近くのビーチに向かうことにする。昼前に起きて、「とりあえず海行くか~」って思う以外、仕事や生活、将来とか貯金とか、寂しさとかにも思いを馳せたりすることもなく、海に行くだけの行動をするのってすごく緩やかだなと道中思っていた。結局はそれだけしているわけにもいかないから本質的に豊かかどうかはわからないけれど、そういうことは今はいいのです。

寒いらしい内地(!)とは違って、こちらの気温は26度とかで、しかもこの日はアホみたいに強い日照りで、準備不足のせいで日焼け止めとか持ってないわけで、灼熱の日差しに苦しみつつ、暑いって久々で嬉しくもあった。いうても日焼けしたくないので、飲酒の調達がてら海辺近くのイオンみたいなところで日焼け止めをてにいれた。やっすいサングラスとか買っちゃおっかな~♪と思って店員さんに聞いたけれど、近隣含め一切ないですね…と返されてちょっと残念だった。まあいいさ。

で、海辺にはなんとかついたんだけれど、なんか、なんかちょっと奥に高架の道路がでっかく見えてて微妙だし、人がいっぱいいる・・・!と残念感と急にたくさん人見たからか焦って歩いていたら(海の家にもサングラスはなかった)、波上宮という神社に着いた。なんか振り袖?とか和装のカップルが多かった。結婚式の前撮りかなにかなのかな。しばらくなんとなく座っている外国人カップルがいたので、写真とってほしいのかな・・・と思い勇気を振り絞って英語で声をかけたら、二人とも顔がぱあっと明るくなったので安心した。どうしてしばらく座っていたかわかるというと、声をかけていいのか5-10分くらい悩んだためでした。
今ぜんぜん英語サボっているけど、こんな風に声をかける勇気だけでももらえるなら、やっててよかったな。ちなみにほとんど聞き取れませんでした。身ぶり手振りとノリだけでどうにかしちゃった。撮ってさしあげたら僕のピン写真も撮ってくれたんだけれど、明らかに顔がこわばっているしシャツが片方ぴろっとしていたりで笑ってしまった。教えてよ〜笑

彼らと別れてから、「波の上うみそら公園」なるものを目指した。そこはビーチではなかったけれど、コンクリート製かな、大きい防波堤のブロックの上で過ごせそうだったので飲食物を展開した。こんな感じで風景だけ見ながら飲むことってほとんどない!波って遠くだと海の一部感強いのに、近くにくると急に「波」になるよね。水おもしれーって思いながら飲んでたんだけど、もしかしたら人の認知って遠くなるととたんに曖昧にグルーピングし始めるだけなのかもしれないね。そこまで思って、やっぱり近づかないとよくわからんことってたくさんあるよなーと陳腐な感じの着地をしていた気がする。
三十分くらい経った頃、コロナで隔離されているネットの知人を思い出して通話をしてみた。やっぱり人と体験を共有するのって強めのエンタメなんだなーって思ったり、話すことで整理されたりするよなあって感じたりした。そのときは、一人旅がはじめてなこと、一人の時間も楽しめる自分が発見できてうれしいことなどをつらつらと話していたと思う。通話してた時間も含め、一人飲みだったかどうか怪しいけれど、結構楽しんだなーって思ったらちょうど一時間経っていた。色々と考えようとしたけれど、たった2缶のビールかなんかでちょっともう曖昧だ。

次の予定。夕方も過ぎて夜が始まった頃、冒頭で話したネットの友達とあった。彼とはオンライン上でよく雑談したりFPSのゲームをしたりしている。僕からすると10個くらい年下なのに、僕よりも人との距離感が上手で、人を傷つけない話し方をする(彼の年齢がどうこうというよりか、自分が20歳付近の頃の出来なさと比べている)。実際に会ってもそんな感じだった。なんなら声も良くて、出会い頭で「リアルでも声いいですね…」とキモい導入になってしまった。ごめん、ちょっと緊張してたんだよね。
一店目は是非山羊たべようといったら賛同してくれて、ふたりとも初体験の山羊料理をたべた。
そこは店主さんが屠殺しているらしく、山羊の味にほとんど臭みがなくてとても美味しかった。味の特徴としては、ジンギスカン屋とかで食べる羊肉より甘味がすくないけど羊系統の甘味があり、脂がしつこくないが、ジビエ感のある野性味のようなものがあった。野性味って臭みかと思ってたけど、なんか運動してる獣だけにある要素があるのかな、臭みはないけど野性味はあるよって感じの味だった。
血や肉を混ぜて炒めたチーイリチーという料理や、刺しなどを食べた。特に刺しがよく、皮?ごと一枚の刺しになっていて、食感もよく、飽きずに楽しめた。入店したタイミングでは個人店にありがちな、特に説明されない感じで緊張感あるなーと思ってたけど、なんか常連のおじさんが代わりに全部教えてくれたので、相当気楽に過ごせた。店主も話したらいい人だった、印象だけで緊張してごめんなさい。ありがとね。
泡盛は一合単位でしか飲めなかった上、対面の彼はジン以外飲まないと言っていたので、二種類飲むために一人で2合飲んで、この後醜態晒さないか怯えていたことを覚えている。なんかあったら捨てて帰ってくれよな、みたいな話をした。

チーイリチー



味に感動していたら調理前の鹿の脚を見せてくれた

その後は彼と一緒にしばらく遊んで(何を話していいかわからんので中略)めっちゃ気分良いままホテルに帰った。酒がちょっと足りないかなと思ってコンビニで買ったりまでしたけど、部屋にかえって100mlくらい飲んだらもう十分だった。そういえばたくさん飲んだんだった。なんというか、結構満足な生活送れてる実感があってうれしいな。そんな気持ちの夜でした。三日目終わり。


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