見出し画像

第21回四万十川ウルトラマラソンを走ってきた!

2015年10月18日 第21回四万十川ウルトラマラソンを走りました。ウルトラマラソン4回めの挑戦にして、6月のサロマにつぐ2度目の完走をめざします。

素晴らしい秋晴れのお天気となりましたが、過去最高まで上がった気温にへろへろ。四万十川の素晴らしい水の流れと景色、沿道の住民の皆さん、山間、川沿いの集落ではおじいちゃん、おばあちゃんの「がんば〜れ」の声、そしてゴール前ではたくさんの子供たちの声に勇気と元気をもらった大会でした。

今回は100kmの部、定員1,650人に対して4,546人、60kmの部も定員550人に対し、1,592人の応募があったようで、ともに倍率は3倍程度。中村の宿で一緒になった人は何年か連続で落選しており、今回が久しぶりの出場とのこと。ウルトラマラソンでもこの倍率ですから、この大会の人気のほどが伺い知れます。ボクは幸運にもファーストチャレンジで出場権を得ることができたわけですから、何が何でも完走しなくちゃ。

実は6月にサロマを完走出来た時、後半のアップダウンが多くなってきた段階で登りはけっこう歩いてしまったものの、12:11'24”という自分では予想外の好タイムで完走できたので、最初20kmまでの登りはきついものの、その後は全体に下り基調となる四万十はサロマと同じくらい、もしくはそれ以上の記録が狙えるかもなんてちょっと色気もありました。はい。正直に言います。

同窓の後輩スーパーランナー、優里さんにも帰りの列車の時間の関係で、絶対12時間台で帰ってきてくださいね!!とリクエストを頂き、「え〜!ハードル高いなあ!」なんて言ってみたものの、内心は「おう!まかせちょきッ!」ってぐらいに思ってたんです。ごめんなさい...

やっぱり、現実は甘くないっすね!!なんとか完走はできましたが、タイムは優里さんとの約束ギリギリの12:55'35”最後、ゴール前で待っていてくれた優里さんとハイタッチできてほんとにヨカッタ!!

100kmの道のりを振り返って、特に辛かったのは、60km〜80kmで3時間以上かかる完全失速状態。先に書いた通り、コースは20kmを越えたところからの全般下り基調となるコース。今思うと、サロマの時は50km過ぎから大なり小なりのアップダウンが続くコースで、後半の登りは歩かざるを得なかったことが結果として適度な休足につながったのかなとも思えるのですが、今回は全般下り基調ですから「まったくといって歩く理由がない」のです。

60kmを過ぎると走ればそこそこのペースで走れるものの、一旦エイドで立ち止まってしまうとしばらく動き出せない状態が続きました。70kmすぎのエイドではイスに座ってなにくつろいでんの?ってくらい休んじゃったし... つまりは「走る」というより「走らさって」しまっていたということですね。まあ、それでもここまで消耗したのは、堅調に80kg台を維持している体重のせいでしょう。どの大会も出走前はまずは「U80」を目標に、体重を落とさなくちゃと思っているのに結果を出せず、それどころか、大会終了後の打ち上げでめちゃくちゃ飲みまくって、大会出る度に体重増やす始末。

フルマラソンでもそうだけど、やっぱり今以上に気持よく走りたいなら、普段の練習量をあげて体重を落とさな仕方ないな。それと、飲み会は仕方ないとしても平日の宅飲みは少し量を控えよう。

80km過ぎた段階ではなかなか陰ってくれない陽射しと、重い下半身にすっかり走る気力を失いかけてましたが、それでも素晴らしい景観と沿道の応援を励みになんとか前進。90kmで、完走はできるだろうなと思いつつ、後輩優里さんとの約束は守れそうにないかもと思い、facebookにいいわけ投稿をアップ...

「もう、どうせ優里ちゃんとの約束の時間までに帰れないなら、ゆっくりでいいや」と、ネガティブに沈みがちな気持ちに支配されつつ、だらだらと95kmまで。そんな自分にもエイドの皆さんの温かいこと。四万十川ウルトラマラソンのゼッケンには出身地である「北海道」が印字されているのですが、その「北海道」の文字を見て、「遠いところからありがとう!」「北海道はどこから?」「旭川は一度いったことがあるよ!層雲峡の温泉に泊まったよ!また行きたいね〜」なんて会話。「あと少しだよ!がんばんな!」と送り出され、95kmを過ぎてようやく「ここでがんばんなきゃ、いつがんばるんだ!」って気持ちに。

冷静に計算してみたら7'30"/kmでも18:30には間に合う。7'30"/kmなんて普段、超ゆっくりで走ってるペースじゃん。大丈夫。走れるよ!!って、そこから気合いを入れなおしての爆走を開始。96kmまではなんと6'07"で下り坂を駆け下り、もう太ももパンパン。「いかん!これじゃいくらなんでも早すぎる!」と思い、その後ちょっと減速して一度は予定どおり7'30”まで落とす。ただ、もう残り5kmは止まらず走り続けるッ!って決めたので、その後はテンションがどんどん上がり、最後は6'26”、6'16"でゴールまで一気に走った。

ただ、この最後の下り。もう真っ暗でホント泣きそうな(いや、実際泣いてた?)くらい怖かった。要所、要所で発電機回して、スポットをつけてくれたり、かがり火を焚いていてくれたりで、なんとかコースはわかるんだけど、路面の凹凸までは見えず、いつ転んでもおかしくないレベル。足元照らせる明るさがあるのかどうかはわからないけど、「暗くなるからこれ持って行きなさい」って渡されたサイリウムのペンライトはどうやってつけたらいいか判んないし〜

無事ゴールできて本当にヨカッタ。最後、ちょっとだけがんばった分、途中、大失速したのを取り返して、自分としては満足度高く終われたし、サロマとは違う100kmの道のりを経験できたのも本当に楽しく勉強になった。前日、ごはんを食べた鮎千さんという居酒屋さんの女将さんもボランティアで参加するんですよって言っていて、本当にまちをあげて2000名以上のランナーをおもてなししてくれているのがすっごく伝わります。(となりの席で飲んでいたおっちゃんは本部役員席の偉い人席に座っててビビったw byツレ情報)

エイドのゴミ箱管理は完璧で、ゴミ箱以外に一切のプラコップもバナナの皮もスポンジも落ちていない。ランナーを含め、全員で四万十の綺麗な景観を保つために協力している感じがすごく心地ヨイ。沿道の大声援こそないけれど、集落でのおじいちゃん、おばあちゃんの声援が温かい。 そして沈下橋から覗く四万十川の水は本当に綺麗。今度はカヌーでのんびり下ってみるのもいいな。

さて次はこれまたぜひ走ってみたかった「第7回神流マウンテンラン&ウォーク」に六華の仲間6人で参加します。次こそは少しでも体重を落として参加できるように調整をしっかりしましょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?