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No.72 『小澤が芸人になるまでの流れ⑥』

いつまでこのシリーズは続くのか、明日はまた別のやつ書こうと思ってる小澤です。

さて博多にも夜がきます。案の定泊まるところを決めてない小澤。博多にもゲストハウスがあるだろうと調べて片っ端から電話します。『今日はもだめばい、すいとぉと』みたいな返事しか返って来ません。それもそのはず。確かその日は三連休の頭で観光客に先に取られていたのです。

まずい。どうしようとさまよっていたら目に入った『カプセルホテル』の文字。値段も確か一泊4000円とか。聞いてみたらいける。よし!その日の宿はカプセルホテルに決まりました。カプセルホテルは寝るところが筒状になっててカプセルみたい。漫喫のように漫画とかも充実してるから多分一生いようと思えば一生入れる。

博多を歩き回りちょっと疲れた小澤。このまま休もうかとも思ったのですがせっかく来たならもうちょっと観光したいな。そこで思い出したのが当時シンガーソングライターのYUIがめちゃくちゃ好きで、博多近くの天神はYUIの聖地と言っていい場所でした。

せっかくだからとローカル線にのり天神へ。目的もなくフラフラして気づいたことは博多女子の圧倒的可愛さでした。通りすがりに聞こえてくる博多弁はたまらなく、見た目もみんなマシュマロみたい。なんかにやけてくる小澤。危うく福岡でも指名手配されるところでした。

歩き疲れて、博多に戻ったか天神かで博多ポートタワーが眺めていた時のこと。目の前におばちゃんがいることに気づきました。さっき見ていたマシュマロたちとは比べ物にならない、なんか小汚いべっこう飴みたいなおばちゃん(べっこう飴ごめんなさい)。きっと昔からこの辺に住んでる地元の変わったおばさんなだろうなあ。おばちゃんも博多ポートタワー見ています。見てこう言います。

『きれーい』

え、見るの初めてなの?!流しのべっこう飴なの!?!?

人は見た目では判断できない。当たり前のことを噛み締めながらカプセルホテルに戻ります。

明日はどこへ行こうか、このまま屋久島でもいったろうかな。九州まで来てどこまでもいける気になる小澤。ただ新幹線乗って来ただけなのに。

そしてここで重大なことに気づきます。三日後お父さんとジャズのコンサート見る約束をしていたのをすっかり忘れていたのです。つまり旅はあと今日を含め3泊4日が限界ということです。

どうしよう。九州を巡るにはちと時間がないようです。かといってジャズは外せません。なんてったってジャズだから。

しょうがないとここから茨城方向に戻るように、明日は京都を目指すことになりました。

旅の疲れが襲って来ます。新幹線乗ってただけなのに。

寝ようと自分のベットに入ります。ほとんで個室のような空間。小さなテレビが設置されています。なんとなく見てると映画が始まりました。

ここからやや下ネタです

R-15の文字。男の子はみんな胸おどる文字です。

タイトルは『くりいむレモン』。めっちゃ覚えてる。

話は田舎の高校生カップルが会話をしてるところから始まります。

その内容からするとお互いにそういう経験がなく、女の子の方はそんなに乗り気じゃなく男の子の方はずっと断られてるが早く済ませたい、今度行く東京への修学旅行でタイミング見て抜け出しホテルでしようと誘います。

そして東京。女の子は班から抜け出し、一人あるところに向かいます。それに気づいた、彼氏はその後を追います。

あるところとは義理の兄の家でした。そこでめっちゃするんです。めっちゃ。まじなんでやねん。彼氏はキッチンの窓から一部始終を見ることになります。

そして最終的にホテルに行くものの彼氏は何もなく終わるのです。

僕だけでしょうか

この映画をエロティックではなく『切な青春童貞ラブストーリー』として見ていたのは。

僕だけでしょうか。

この映画で興奮するどころか泣いていたのは。

そのせいで寝つけず、メンタルフィジカル共にダメージを受けたまま京都に向かうことになります。

てかいつ芸人になるんだよ



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