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【関連記事まとめ】エストニア政府、国民のDNAデータバンクを計画ほか

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<2018.4.3-4.9 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、AIやARによるショッピング体験はもとより、採用活動にまでAIの活用をはじめたロレアルのニュースが新着。ブロックチェーン技術を活かした国家レベルでのDNA情報の収集やDNA肌診断キットなど、テック×ヘルスケア×DNA解析の話題も注目される。

■ L.O.Vが音声コマンド機能搭載のインタラクティブミラーを開発

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出典:Blush Digital

コスメブランドL.O.Vは、ショップカウンターや棚に設置することを想定した、音声コマンド機能搭載のインタラクティブなスマートミラーのプロトタイプを発表。どんなものが欲しいかなどスマートミラーに話しかけると、要望にあう製品の情報を表示するほか、一緒に使用するといいほかのおすすめアイテムも教えてくれる。さらに、メイクのチュートリアル動画を見ながらその場で使用感を試すことや、気になる製品のバーコードをスキャナーで読み込み、特徴や用途などの情報も得られる。店頭の販促グッズを超えた、商品アドバイザーの役割を果たすスマートミラーにより、L.O.Vはユーザーに付加価値を提供できるとしている。(2018年3月27日)

Blush Digital:RAISE YOUR VOICE: BEAUTY BRAND L.O.V IS TESTING AN INTERACTIVE SMART MIRROR

■ 資生堂、米国ラグジュアリーECサイトの株取得

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カサンドラ・グレー=ヴァイオレット グレー創業者 (c) Fairchild Fashion Media

出典:WWD JAPAN

資生堂は米国のラグジュアリー化粧品ECサイトVIOLET GREYの少数株式を取得した。購入金額は非公開だが、500万~1,000万ドルと推測されている。VIOLET GREYはハリウッドで働くヘアメイクアップアーティストが実際に使用して評価の高かった商品を厳選して販売するECサイト。資生堂は、この投資により、VIOLET GREYでのビジネス拡大に加え、ラグジュアリービューティーのECノウハウが獲得できると見込んでいる。(2018年4月3日)

WWD JAPAN:資生堂が米ラグジュアリー化粧品ECに投資

■ 新会社スタートトゥデイテクノロジーズ発足、ITでファッションにアプローチ

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出典: TechCrunch Japan

ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは、子会社のスタートトゥデイ工務店に、VASILY、カラクルを吸収合併し、4月1日新会社「スタートトゥデイテクノロジーズ」を発足させた。現在提供しているサービスの開発業務全般に加えて、スタートトゥデイ研究所によるR&Dや新規事業の創造を行い、保有するビッグデータの活用や技術革新の加速を進める方針。これまで感覚的に語られてきた”ファッション”を科学的に解明し、テクノロジーによって実用化することを目指す。(2018年4月2日)

TechCrunch Japan : 70億人のファッションをITで変える「スタートトゥデイテクノロジーズ」発足、VASILYなど3社が合併

■ ロレアル、AI搭載のロボットを利用した採用活動を開始

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

ロレアルが人工知能を搭載したロボットVeraを利用した採用活動を開始した。ロシアのスタートアップが開発したVeraは、求人サイトに登録された情報をもとに企業の条件に合った候補者を絞り込んで、求人募集があることを通知。高度な音声認識機能を備えているため、会話することも可能で、業務内容を説明し、第一次面接もおこなえる。Veraを利用することで、採用にかかるコストの約30%削減ができるとしている。(2018年4月3日)

GLOBAL COSMETICS NEWS: 
ROBOT RECRUITMENT: L’ORÉAL EMPLOYS AI ROBOT TO VET APPLICANTS

■ クロマ×VR「Styly」、3Dで服選びやショッピングを可能にするアプリ

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出典:FASHION NETWORK

ファッションレーベルのクロマはVRクリエイティブプラットフォームStylyと共同で、MRコマース(Mixed Reality Commerce)アプリ「Chloma x Styly HMD collection」をMicrosoftストアにて公開した。同アプリでは、ヘッドマウントディスプレイ方式のVRウェアラブルコンピュータHoloLensを装着し、現実空間に投影される実寸大の3Dモデルをさまざまな角度で見ながら、ショッピング体験から購入までワンストップでできる。日本語、英語、中国語、ロシア語に対応。(2018年4月3日)

FASHION NETWORK:クロマ×VRサービス「Styly」3Dで買い物ができるアプリ公開

■ エストニア、住民のDNAを収集し健康アドバイスの提供を計画

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デジタル国家を目指すエストニア共和国は、3月より、既存のバイオバンクのデータを3倍にする、住民10万人のDNA情報を集めるプログラムを開始した。政府は提供者たちに各自の遺伝子にもとづいたライフスタイルと健康に関するアドバイスの提供を予定しており、将来、国民の病気の予防や治療、研究に役立てていく。エストニア政府はすでにブロックチェーン技術を導入、遺伝子データから投票などに至るまですべてデジタル化され、1つの巨大なプラットフォームに結びつけられた社会の構築を計画している。(2018年4月5日)

GIZMODO:エストニア、住民のDNAを収集し始める。遺伝子情報に基づいた健康アドバイスのため

■ DNA解析可能な肌診断キットが「Digital QuickFire Challenge」受賞

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出典: COSMETICS BUSINESS

スキンケアに関するデジタルソリューションを生み出すスタートアップを支援する、ジョンソン・エンド・ジョンソン主催「Digital Beauty QuickFire Challenge」で、肌診断キットを開発したEpigenCareが受賞。EpigenCareは、DNA配列「エピゲノム」を解析することで、老化、弾力性、保湿力など皮膚の状態を提示し、ユーザーが自分の肌に最適なスキンケア製品をみつけることをサポートする。各自のDNA情報はブロックチェーンを利用して管理される。(2018年4月5日)

COSMETICS BUSINESS:EpigenCare crowned Digital QuickFire Challenge for Skin Care winner

■ 台湾発Perfect CorpのYouCamアプリシリーズが好調

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出典:THE BRIDGE

台湾のビューティーテックスタートアップ Perfect Corpが開発したYouCam Makeupなどのモバイルアプリが好調。ARとAI技術を利用してメイクやヘアカラーなどをバーチャルに試すことができるこのYouCamアプリシリーズは、2014年のローンチ以来、5億5,000万回以上ダウンロードされている。Perfect Corpは現在、きわめて現実に近い着せ替えイメージが見られる3次元 AR メイクアプリの開発や、アクセサリー、眼鏡などのファッション小物にも対応した3次元 AR 、ヘアカラーを試せるリアルタイム360°AR の開発にも取り組んでいる。(2018年4月6日)

THE BRIDGE:台湾のPerfect Corp(玩美移動)、AIとARでメイク用品が試せる美容アプリの成長が好調——世界でダウンロード件数5.5億回を突破

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「アンチポリューション」

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花粉が気になる季節、普段は敏感肌ではない人でもこの時期は肌のゆらぎを感じることが少なくないのでは?最近の化粧品や雑貨の傾向として、花粉はもちろんのこと、PM2.5、大気汚染、ブルーライトなどもカットできると謳ったアンチポリューション製品が数多く出ている。また、こうした商品を目にすることで、はじめて、大気汚染が肌に悪影響を与える原因になり得ると気づいた人も多いと思う。日焼け止めにしても、かつては、太陽の下で遊んで真っ黒にやけるのが健康的と考えられていた時代もあった。しかし、今の若者たちは子どものころから日焼け止めを使うのが当たり前という環境で育った人がほとんどで、肌に悪影響を及ぼす外的物質があるという知識を持っているためか、アンチポリューションに関しても、若年層のほうが意識が高いという。しかし、日焼け止めと違って、アンチポリューション製品は、本当に大気汚染がブロックされているかどうか、実際のところ目に見えてわかるものではないため、現状では効果の実感度というより、コンセプトに対する魅力度の方が強いような印象をうける。生活者にとっては「ケアをしている」という事実が、商品に対する満足度を高めるのだろう。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 林美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部 

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