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エッセイ

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#振り返りnote

京都っていいよね・・・vol.3【学生時代の壮絶エピソード】

 京都の大学に通っていた頃に僕が住んでいたのは学生専用のオートロックマンションで、オートロックというと聞こえはいいが、正面玄関、いわゆるエントランス以外なら低い塀を乗り越えてどこからでも入ることができて、ほぼ防犯の意味はなかった。まぁそれはいいとして、間取りは7畳の1kユニットバス。時代は既に高校生や大学生が携帯電話を持ちはじめた頃頃だったが、部屋にはホテルにあるような備え付けの固定電話がついていて、一般回線の他に各号室ともやり取りができるようになっているのだけれど、使うこと

命の値段

 タイトルほどシリアスな内容ではありません。  都電荒川線には「お話ししてはいけない人(変な人)」の出没率が非常に高い。と思う。  帰りに、都電のホームで電車を待っていた時のこと。 僕の前には小柄なおっさんが一人。お世辞にもキレイとは言えないが、かといってホームレスほど酷くもない。  おっさんはおそらく日本語であろうが、とても常人にはそれが日本語と判断できないような言葉を発し、日頃から特殊な訓練を受けてその手の言語のリスニング能力の卓越した僕だからこそそれが日本語である