小さな革命を、筆箱の中で
俺の特技は、空気をよむことだ。
怒るよりは、笑うことが多い。
人からは、優しいと言われることが多い。
うちの会社はちょっと変なので、入社後にいわゆるパーソナリティタイプ診断的なものを何個も実施している。
会社がお金をかけて実施したテストだが、だいたい上記の内容と相違ない結果となる。
高校生のとき、無印良品の筆箱を使っていた。
箱型じゃない、普通のナイロンっぽいペンケースである。
その筆箱の裏生地に、「アンチ 愛と平和」って書いてた。
(noteを書くメリットって、こーゆー昔のわけわからなかった行動を思い出せることだと思う。)
銀杏BOYZという、青春パンクバンドが大好きだった。
高校時代、TSUTAYAで借りた2枚のアルバム、「DOOR」「君の僕の第三次世界大戦的恋愛革命」をひたすら聴いていた。
例の震災の日の夜、余震で揺れてあまりに寝れないもんだから、ウォークマンでこの2枚のアルバムを爆音で聴いていたのは、一生忘れなられないと思う。
「DOOR」の一曲目、「十七歳 (・・・cutie girls don't love me and punk.)」の歌詞に、
「アンチ 愛と平和」のフレーズがある。
峯田が、愛と平和をアンチしている。叫んでいる。
俺もアンチするしかなかった。日常に革命を起こしたかった。
でも、性格からして、校則を破ったりするタイプじゃなかった。
いわゆる、いい人だったので。
その革命の答えが、無印良品の筆箱の中の裏生地に書いた「アンチ 愛と平和」だった。
小さな革命を、筆箱の中で起こしていた。
もちろん、今も昔も、愛と平和は大好きである。
めっちゃ懐かしいな。
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