恋人と遠距離になって2ヶ月半が経とうとしている。またねを言った日、私たちは駅のホームにいて、私は乗り換え時間が3分しかなかった。顔もそんなに見ないで、じゃあまたね。時間がなくて良かったと思う、歩き出した瞬間にはもう大号泣していたから。 そんな日から2ヶ月半会っていない。あの忌まわしきウイルスのせいで。 会えなくなったのは実はそんなに寂しくなかった。一人の時間も楽しいし、趣味も増えた。最初は言えなかった「電話しよう」も少し勇気を出せば伝えられるようになった。 けれど寂しい
ここ数ヶ月、在宅勤務や休みの日が増えた。週５勤務から週１勤務へ。そのうち半分は在宅勤務だから、明日は２周間ぶりの出社だ。 最近は、２５時に寝て、８時に起きてゆっくり朝ごはんを食べて、犬と散歩に出かける。急ぐことを忘れた生活をしている。 だから今夜みたいに明日が出社だと心がソワソワする。 遠足前の小学生のように、忘れ物がないか持ち物チェックをした。以前は毎日乗っていた電車の時刻が不安になって、スマホで調べ直した。そして２３時までには寝ようと、もう全ての準備を終えた。そして
いま、私の目の前にトイプードルがお腹を丸出しにして寝ている。あ、寝返りをうった。彼女はウトウトしながら時折こちらを見てくる。 この子は3年前、24歳にもなった私が泣いて父親に頼んでお迎えした。我が家ではじめてのわんこ。どんなにこの子が好きかは、またの機会にゆっくり書いてみたい。 コロナの影響で毎日家にいるようになったここ数ヶ月で、私達は飼い主と飼い犬の関係以上の仲になった。朝起きたら一緒に散歩へ行き、本が読みたくなったら一緒にソファーに座る。小腹がすいたらおやつを食べて、
野生のクマが見てみたい。 大学3年生だった5年前。私は、ひとりで北海道知床に行った。 今となっては理由もよく分からないし、そもそも私は野生動物に少しも興味がない。それでも思い立った2日後、私は北海道にいて、野生のクマを見るためのクルーズ船に乗っていた。 関東は梅雨を迎える時期にも関わらず、知床の海の上はものすごい寒さだった。見渡す限りの海、海、海。時折変わった形の岩や滝が見え、船長さんが解説をしてくれた。クマもいた。 そう、クマもいた。 クマが見たくて訪れた知床だっ
24歳にして初めて、まつエクをつけてみた。 つけてみたいと初めて思ってから数年、「手入れが面倒そう」「お金がかかる」とウダウダ踏みとどまり続けていたけれど、勢いで予約したその次の日には、私のまつ毛にはエクステがついていた。 実は予約してからも、つける本数やらカールの強さやらを色々と調べては悩んでいた。これ、と決めて行ったけれど、結局はスタッフさんと相談して別のオーダーに。必要以上に悩んで準備してしまうのは悪いクセだな。 まつエクをつけてみて気づいた自分の動きがいくつか。
