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ほんとの気持ち

無気力な気分に覆われている。
彼が亡くなって四十九日は過ぎたのに。

19年という歳月を共にしてきたパートナー。
突然のお別れ。
まだ受け入れきれていない。 
今日も夢に出て、彼の名前を呼びかけて目が覚めた。

幸いにも住むところも仕事もある。
彼の仕事を受け継いだ。
自分が住む街では唯一のお店だから
残したいというのもあるし、なにより
自分がやりたいと思っている。
彼のお母さんと暮らしている。
不思議な関係だけど、なんとか
うまくやれている気がする。

彼がいないという現実を
受け入れて、新しい明日を生きていかなければならない。
いつまでもこころがたちどまってては、
生きたかった彼に申し訳ない。

それでも、やはり悲しいし寂しい。
彼の笑ったときの顔、怒った時のちょっと怖い顔、やさしく呼び掛ける声、すべてを見透かしたような大きな瞳、彼の匂い、年相応に薄くなった髪の毛、いつもみかんを食べて、食べ過ぎて黄色くなった手、ジオラマ作りで汚れた服、彼が飼っていた亀や魚たち、すべてが愛おしい。
そうつぶやける場所がnoteだと思う。

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