ふつうの幸せ?
先日、友人夫婦宅にお呼ばれして夕飯を共にしてきた。
友人といっても20歳以上歳が離れているが、気にせず付き合ってくれている。(そういう友人が多く、支えられている)
お伺いしたご夫婦のお宅は、お子さんは自立して、旦那さんと奥さんとわんちゃんの3人家族だった。
自分はゲイなので、結婚して子供ができて、ペットなんか飼ってなんて、所謂世の中の普通でいることは難しいとわかっている(以前のnoteにも描いたけど)。
一緒に美味しい食事を共にして、楽しい団欒のひとときを過ごした。食事中、ときおり、わんちゃんが物欲しそうに動き回っているのもなんだか微笑ましかった。
食後、ソファに座りしばらくくつろいでいた。さっきまで元気に動き回っていたわんちゃんは、旦那さんたちに遊んでもらえず、退屈そうにしてぼくの膝の上に乗ってきた。
わんちゃんをそっと撫でる。警戒心はまったくなかった。ぎゅっと抱きしめる。その横では、旦那さんがくつろいでいて、奥さんは自分の仕事のことをマイペースにしていた。子育ても終えて、それぞれに好きなことができている余裕のようなものが感じられた。
なんだかそのゆっくりした流れに幸せを感じている自分がいた。もちろん人がいるから気を遣ったり、目に見えない家族の綻びはあるかもしれない。けれども自分が手にすることができないとわかっている、こういう幸せもやっぱりいいもんだなと思った。