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相手の論理を崩すには

信じる者は誘惑する

もう10年以上も連絡を取っていなかった高校時代の友人から連絡がきた。

クラスでは目立っていなかった女の子が、LINEのアイコンでは着飾った大人の女性へ変貌を遂げていましたので驚きました。


『とっても久しぶり!私のこと覚えてる?急に連絡してごめんね。
〜中略〜
私は今、本気で世界を良くしたいと考えている人たちと一緒に事業をやっています。
〜中略〜
佐藤君は高校時代から考え方が似てるなと思ってたから、私たちの活動に興味を持ってくれるかなと思って連絡しました。話を聞いてくれませんか?』


画面を覆うほどの長文だったので一部省略していますが、このような文章が送られてきました。

久々の連絡にも関わらず距離感が近い文面で迫ってくる場合、高確率で望まない展開になります。

世の中には様々な方がいますから、一概に評価したくありませんが、もしあなたのもとにこのような連絡が来たらどうするでしょうか?


また、予期せぬタイミングで面と向かって勧誘されてしまったら。。。

断る力が必要になるときが来るかもしれません。


普段ならこの手の連絡は無視するのですが、これは事例にしてシェアできるのでは?と頭によぎり、気がつけば勝手に指が動いていました。


『〇〇さん、久しぶり。頑張ってるんだね』

・・・送信!



すぐ既読になり、次の瞬間スマホが震えました。


音声通話の着信です。


なかなか切れません。


時刻は深夜。



応答ボタンを押しました。


論理の崩し方

彼女はマシンガントークで自分の所属する団体の良さを話してきました。

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【乱射していた内容】
・悩んでいた私を救ってくれた凄い人たち
・この事業に協力したら皆幸せになる
・賛同している人を探している
・まずは一度会って話がしたい
・同級生の中でも厳選して声をかけている
・昔、佐藤を気になっていた


と、こんな感じです。

私はただひたすら
へぇー、なるほど、そうなんだ、そういう考え方もあるよね、ふーん、あー、おー、うんうん
と相槌のレパートリーを試していました。

10分ほど話を聞いていると、とにかく会って話をする機会を作るのが目的と分かりました。

団体名や事業内容は、固有名詞は使わないように説明していました。


どうやら、事前に調べられずに対面の場に持ち込むのが必須のようです。


そこで私は、固有名詞を言えない矛盾を突く戦術を選択し、率直に団体名を質問しました。


彼女は困った様子ではぐらかそうとしましたが、容赦無く”勧めたい団体があるのにその名前を言えないのはおかしい”と引き下がりませんでした。


最終的には
「そういえば、佐藤くんって昔からそういうところあるよね。実は苦手だった。」
と言われ、
『さっきは高校時代気になってたって言ってなかった?』
と返したところで電話を切られました。


。。。


勧誘を受けているとき、納得すると相手は更に攻めてきます。

受け流しながら、相手の話の道筋でおかしなところを指摘するとリズムが崩れます。


私はなぜかターゲットになりやすいようで、これまでも度々似た場面に出くわしました。

対面でもありますし、盲信して揺るがない方もいましたが、同様のビジネスには必ず矛盾点があるので、一点を集中的に指摘して難を逃れてきました。


不必要に戦う必要はありませんが、捲し立てられて困ったら、冷静に立ち向かって対処するのをおすすめします。


友人が一人減りましたが、論理の重要性を再認識する良い機会となりました。


個人のHPでもたくさん記事を投稿しています。



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