芸術の才能がなくても空の青さは伝えられる
芸術家が羨ましい
幼少期に絵画教室に数年通っていたのですが残念ながら私には絵の才能はありません。
今でもデザインの勉強やイラストへの興味はありますが、この世界はセンスが命運を分けるのを実感します。
個人の趣味ですが、この表情にはプロの実力を見せつけられました。
中世の絵画ではなく現代の漫画なのは造詣の無さを露呈して恥ずかしいかぎりです。
ですが、この表紙画はルーブルの名画たちにも通ずる美しさがあります。
力の抜けた顔と遊びのあるポーズが神々しく光る様は、この視線を受ける男性の恋心を表してます。
一人の上半身だけで、描かれていない登場人物との関係性や距離感を想像できるのです。
世間に流行っている漫画かどうかは分かりかねますが、今一番続きが気になる作品です。
ちなみに、ジャンルは少女漫画です。
コンビニでアルバイトをする男子高校生と女性会社員に恋が芽生えるかどうかにヤキモキし続けます。
３０代半ばの男性が熱狂しているのは滑稽かもしれませんが、日常の描写を楽しませる画力が彼女(女性かどうかは分かりませんが)にはあります。
表現者の種類
漫画家や画家、彫刻家などの芸術家のように表情や動きを切り取って伝えられるのは素晴らしい技術です。
私にはできませんし、一部の人しか持ち得ない稀有な力です。
ですから、一般の人は言葉で描写します。
数日前の面白い出来事や、初めて出会った日の思い出を語るのは、その人の言葉です。
エピソードを語るのが苦手な人は語彙が乏しい可能性があります。
もし私が言葉の鍛錬をしていなかったら「表紙の女の子がめっちゃ可愛い！」と言っていたでしょう。
様々な角度から見て、適切に表現するから目の前の景色を伝えられ、過去や未来をも立体的に表します。
言葉で描写して伝えるスキルが高まれば、想像力で描く脳内で絵画に迫ります。
言葉の芸術家は、美術館同様に人々を魅了するのです。
画家とプレゼンターの違い
プレゼンテーションで多彩な言葉を操る力は才能ではありません。
訓練で着実に増えていきます。
何枚絵を描いても進歩しなかった私ですが、原稿を繰り返し書いて成長しなかった人は見たことがありません。
言葉は磨けば変わります。
こちらでも記事を書いています（個人HP）
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