D&D2024年版ウィザードまとめ
こちらは、6月28日に配信された「New Wizard | 2024 Player's Handbook | D&D」の内容を日本語でまとめたものです。必要な解説も中に交えて説明するので、初心者も読みやすいです。
2024年版って何?OneD&Dはどうなったの?
現在のD&D5版は2014年に英語で発売されました。今の日本だと割と最近まで公式が流通を初めて知名度が上昇していますが、実は10年も前に作られた割と年季のあるシステムです。
今後の商品展開に耐えうるしっかりとした基盤を作りつつ、10年前にはなかったリソースを注ぎ込んで豪華にリマスターしよう!……というのが「D&D2024年版」です。ここではクラスの一つであるウィザードが取り上げられています。
こちらはえいりが解説していた当初はOneD&Dの名前で知られていましたが、これは開発コードらしく、今では正式名称が変わっています。
概ねOneD&D=D&D2024だと思ってください。
以下の解説動画プレイリストに当時のOneD&Dのルールを追っていた配信を見られます。調整中のデータを先行して和訳で見れるのでお勧めです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtUXRdiM2VKii0pAGqW7LMkp-_HcAwEp4
ここからが動画の内容になります。D&D Beyondの記事の内容も中に含めてる。
概要
ウィザードは象徴的な呪文収集家である。
呪文リストが他クラスと比べて一番長く、2024年版では更に長くなる。呪文へのアクセスと柔軟性はウィザードの十八番だ。
以下が他の変更点だ。
呪文発動能力
初級呪文を大休憩時に入れ替えできる。他のクラスはこれが出来ない。Ritual Adept(儀式発動の熟達者・1レベル)
呪文書に存在する儀式呪文を儀式発動できる。もともと存在していた特徴だけど、クラス能力として切り出された。呪文発動能力は文字数が多く、この事実を見落としているウィザードプレイヤーが多かった。Scholar(碩学の徒・2レベル)
戦闘外の柔軟性を強化するための特徴。知識に特化し、本の虫であることを強調したかった。
次の技能のなかから習熟しているものを選び、習熟強化を得る。 魔法学、歴史、自然、宗教。
*習熟強化=その技能の習熟ボーナスを2倍にするMemorize Spell(呪文入れ替え・5レベル)
小休憩を終えた時、1レベル以上の準備している呪文と準備していない呪文を入れ替える。
ちょうど役に立つ呪文を準備していなかったときのための特徴。
ウィザードは全体的にみんながよく知っているクラスに、より高い柔軟性をもたせたものだ。
◯◯の専門家(3レベル)
サブクラス共通特長。もともとは呪文を呪文書に書き写す時に費用が安くなる能力だったが、これはあまり使用されていなかった。今では以下の通りになった。
・サブクラスの系統の呪文(防御術等)を2つ獲得する。
・レベルアップ時に、サブクラスの系統の呪文を追加で一つ獲得できる。
防御術士
一番大きな変更点はクラスの中ではなく、もともと防御術じゃなかった呪文を防御術にしたことだ。
系統がそもそもミスマッチなものもあったが、防御術士にとっては防壁を回復する手段だからとても重要だ。
秘術の防壁(3レベル)
ダメージを吸収する魔法の防壁を召喚する特徴。
大きな変更点は耐性、抵抗、脆弱性が適用されてから防壁のHPが減ることだ。
脆弱性を持っていた時は悲しいことになるが、概ね強化だ。
6レベルの防壁展開(味方と共有する特徴)を行うときも、同じように味方の抵抗などを参照する。
例えば、毒抵抗を持っている味方であれば、先に半減されてから防壁のHPが減る。
防御術はもともと抵抗を得る呪文があるので、防壁を展開しつつ抵抗も得ることが出来てなかなか強い。Spell Breaker(呪文破り・10レベル)
ディスペル・マジック、カウンタースペルの呪文が常に準備済みとなり、ディスペルはボーナス・アクションとして発動できる。さらに、発動して打ち消すのに失敗したら、呪文スロットを消費しない。呪文抵抗(14レベル)
すべての呪文に対するセーヴィング・スローに有利を得る。加えて、君はすべての呪文のダメージに対して抵抗を得る。(これは変わらず)
占術士
2014年の時点で完成されていて愛されているサブクラス。
第三の目(10レベル)
発動がボーナス・アクションになった。戦闘中で特殊な感覚を使用したときにターンをすべて消費する必要がなくなった。中の選択肢も強化された。
・暗視:距離が60ft->120ft(36m)に伸びた。
・不可視視認:シー・インヴィジビリティ呪文の発動に代わり、呪文スロット消費無しで使える。
ボーナス・アクションで発動できる特徴が増えたことで戦闘のテンポも早くなった。
もちろんボーナス・アクションだったものがアクションやアクションの一部になったところもある。
力術士
占術士と合わせてPHBの2大強力なサブクラスだった。
これらのサブクラスのバランス理念としては「余計なことをしない」のが目的だった。
初級呪文強化(3レベル)
相手が初級呪文のセーヴに成功しても半分が入る特徴だった。残念ながらセーヴを行わせる初級呪文があまり多くなかった。
今ではセーヴ呪文だけではなく攻撃ロール呪文にも適用され、命中せずとも半分のダメージを与えられるようになる。
*配信では語られていないが、プレイテスト時、呪文効果範囲操作は6レベルとなり、取得が遅くなっていた。ここで語られていないことからおそらく3レベルに戻った可能性がある?
幻術士
一番大きく変わったサブクラス。プレイテストのフィードバックを見るに、このクラスにはインパクトが足りなかった。変更を多く加えたことで、ほぼ新しいサブクラスとして生まれ変わった。
Improved Illusions(幻術強化・3レベル)
幻術呪文を発動するとき、音声要素を必要なくなる。探索や対人の遭遇では大いに役に立つだろう。
口を動かす必要が無いから、手さえ隠せれば幻術を出現させられる。
さらに、10ft(3m)以上の射程を持つ幻術呪文は射程が60ft(18m)増加する。
マイナー・イリュージョンの初級呪文も獲得する。ボーナス・アクションで発動可能であり、音と映像の両方を生み出せる。Phantasmal Creatures(幻獣投影・6レベル)
戦闘に使える特徴を与えたかった。
サモン・ビーストおよびサモン・フェイの呪文を獲得し、常に準備済み扱いとなる。サモン◯◯系は2024年版の新呪文で、こういった呪文を用いていろんなクラスを強化した。
さらに、発動するとき、系統を召喚術から幻術へと変更できて(音声要素不要)、1日に1回呪文スロットを消費せずに発動可能となる。
スロットを消費しなかった場合、召喚されたクリーチャーのHPは半分となる。もちろんスロットを消費して完全なHPで召喚もできる。幻影変り身(10レベル)
幻術士の身を守るための特徴。もともとは攻撃ロールが行われたときに宣言が必要だったが、今はヒットが確定したときに宣言可能になった。
さらに、2レベル以上の呪文スロットを消費すれば、休憩を待たずに再び使用できる。実体ある幻影(14レベル)
この特徴は愛されていたため、意図的に変更することはなかった。
幻術で橋を見せてから、「実は本物でした!」と言うことができて、仲間が渡り終えた後に「あ、ごめんやっぱ幻術だったわ」で渡ろうとする敵を落とすこともできる。幻術呪文について
ルール辞典では幻術についてのよくある質問に答えている。
一番多かった質問が幻術が周囲の環境にどのように影響されることだ。
このルール辞典は今後の配信でも取り上げる予定で、魔法使いを遊ぶすべてのプレイヤーの心強い味方となる。効果範囲や特殊条件、転移とは、テレパシーとは、死亡とはなど、すべてここにまとめてある。