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美術史を学ぶ〜西洋文明の礎石《古代ギリシア》

私が勉強したいのは美学の中でもとくに分析美学と呼ばれるものなのですが、その分析美学をやるためには何をすればいいか考えたときに、まずは美学の基本をおさえることでした。勉強したものはここにまとめていこうと思います。

という流れで美術史の勉強が始まりました。

今日は西洋文明において重要な古代ギリシア(-2000年ごろ〜)を学びます。

古代ギリシアは南ヨーロッパの地中海を囲む地域で生まれます。地中海は沿岸の諸都市を結ぶ交通網として人や物の交流を促し、まとまりの強い文明の発展に寄与しました。

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ギリシア文明がスタートしたのは-2000年ごろでしたが、私たちのイメージするアクロポリスとかのあったギリシア美術全盛期がくる前にもいくつかの時代変遷が存在しています。

・エーゲ文明/ミノス文明(-3000〜-1100年)
・ギリシア・アルカイック期(-750〜-480年)
・ギリシア古典期(-480〜-323年)(全盛!!)
・ギリシア・ヘレニズム(-323〜-27年)

こんな感じで分けられるそうです。ちなみに全盛は古典とヘレニズムです。華開きます。


《エーゲ文明/ミノス文明》(-3000〜-1100年ごろ)

古代ギリシアが全盛を迎える前にエーゲ海周辺で異なる文化が栄えていたのがエーゲ文明。それと同時期に、クレタ島周辺でミノス文明も生まれます。

エーゲ文明

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有名なのがこのほっそりとした女性の小立像。これは現代の彫刻にも大きな影響を与えているそうです。

ミノス文明

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トロイア戦争のギリシア側のマスクとして知られているそうです。

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これはミノスの陶器製の壺。このタイプの壺はオリーブオイルの貯蔵や輸送に使われていたそうです。オリーブオイルこのころから今でも使われているってすごくないですか??

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これが1番有名らしいです。『雄牛跳びのフレスコ画』。王の住居であるクノッソス宮殿から出土したこの壁画。ミノスで風習となっていた雄牛跳びを描いています。フレスコ画だそう。

これがエーゲ文明とミノス文明でした。


《ギリシア・アルカイック期》(-750〜-480年)

アルカイック期はギリシア文明発展の初期に相当します。このころにやっと私たちの想像しているアクロポリスとかが出てくるぽいです。

このころ、古代ギリシアはアテネやスパルタなどエーゲ海の島々にポリスと呼ばれる都市国家を成立させます。

アルカイック期はペルシアがアテネを破壊する-480年ごろまで続きます。

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ポリスの中心の小高い丘に建てられたのがアクロポリス。神殿です。アゴラでは市民が自由に議論を行う気風が発達したそうです。

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アルカイックギリシアの有名な作品たちです。

アルカイック期はエジプトや東洋の文明を吸収し、

・クーロス(裸身の男性)とコレー(着衣の女性)
・黒像式技法の壺絵

を発展させました。

クーロスとコレーはまだこのころ姿勢も硬直していて、腕は体にくっついています。ここまでの技術だったんですね。男性も女性もアルカイックスマイルがうかがえます^^


黒像式技法の壺絵『アマゾンの女王ペンテシレイアを倒すアキレウス』、めちゃくちゃ劇的な瞬間じゃないですか??これを作成したのは黒像式技法の第一人者とされるエクセキアスさんだそうです。

この絵のアキレウスは、アマゾンの女王ペンテシレイアに最後の一撃を加える瞬間に敵である女王と恋に落ちるんです!!!えー!!!!ドラマチック!!!というかこの時代の女王は鎧を着て自分で身を守るんですね。(急に冷静)

ここまでがギリシア文明初期、アルカイック・ギリシアでした。


ギリシア古典期(-480〜-323年)(全盛!!)

ギリシア古典期、ギリシアはペルシア戦争で勝利をおさめ、繁栄が始まります。

民主政が根付き、文学が流行し、歴史や哲学研究が確立されます。ソクラテスやプラトン、アリストテレスなどの哲学者やピュタゴラスなどの自然科学者が現れ、ヨーロッパの学問の基礎が築かれます。華開くのはギリシア古典期!!!

パルテノンはギリシアの全盛のムードを体現すべく建てられ、壮大な彫刻が与えられます。ギリシャ行きたいな〜!

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これがパルテノンの彫刻です。すごい…なにで削ってたんだろ。


パルテノン神殿の柱は円柱の中央部が膨らんでいると有名ですよね。これは光によって柱の中央部分がくびれて見えるのを防ぐためのもので、柱の下に立つとまっすぐに見えます。これはエンタシスと呼ばれています。

ギリシア古典期は彫刻家が人体の構造や動きについての理解を深め、写実主義と理想主義の新たな融合を成し遂げるそうです。

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これが顕著に現れているのが、ポリュクレイトスの作成した『槍を持つ人』です。写実的なのはわかるけど理想主義ってどういうことなんだろ?

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これ有名ですよね!!!『円盤投げ』円盤投げって古代ギリシアの作品だったんですね。古代ローマと曖昧になってたので今知りました。

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こちらも有名な『ケンタウロスと闘うラピテース』です。パルテノンにある彫刻で、パルテノンにはこうした神話上の戦いをテーマにした彫刻が92もあったそうです!!すごい!!!みたい!!!

このように華開くギリシア古典期ですが、紀元前4世紀ごろになると、北方にあるマケドニアが力を伸ばし、ギリシア全土を制服します。その王がアレクサンドロス大王です。

マケドニアの王、アレクサンドロスは哲学者のアリストテレスを家庭教師として深い教養を身につけていたそうです。

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これです。このマケドニアによってギリシア全土は制服されるんですけど、アレクサンドロス大王、ギリシアだけでなく東方にも遠征して、アケメネス朝ペルシアまで滅ぼすんですよ!!!

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えー?????おつよいですね???

この、ギリシア文化と東方のオリエント文化が融合してできたのがのちのヘレニズム文化です。


《ギリシア・ヘレニズム》(-323〜-27年)

ヘレニズム期はアレクサンドロス大王が死んだ紀元前323年からスタートし、初代ローマ皇帝が即位した紀元前27年までの時代だそうです。

ただ、書籍によっては古典期の円盤投げもヘレニズム文化って括られたりするそうです。

ヘレニズム期は神殿や劇場、闘技場などの建築物から、水道や街道などの施設が生まれます。

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これは円形劇場です。ポリスの丘陵を利用して階段状の座席が作られたそう。

芸術作品は、激しい感情や、荒々しい動き、ねじれた姿勢、よじれた布のひだなどを表し、技術が進歩して行きます。国のための芸術から、個人の収集家のためにも彫刻が作られるようになります。

そのため、以前まで申請なテーマばかりだったのに対し、ヘレニズム期ではユーモラスだったり卑しいテーマも生まれてくるそうです。

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有名な『ミロのヴィーナス』です。

この女神の静かな表情は古典期の様式ですが、よじれた布やねじれた身体はヘレニズムの様式です。


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これも有名な『サモトラケのニケ』です。翼のある勝利の女神ニケが舞い降りるところを表現しています。

海戦の勝利を記念して紀元前190年ごろに作られたそうです。


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こちらは『ラオコーン』です。ギリシア神話によると、ラオコーン(中央の大男)と彼の息子は同胞であるトロイ人にギリシア人の木馬のことを警告したため、大蛇によって殺されてしまったんだそうです。

ギリシア神話もちょこちょことしか知らないので勉強しておきます。

このラオコーン、激しい表情と必死に逃げようとする姿は、静かな古典期とは対照的ですよね。同じ全盛でも、古典期とヘレニズム期では彫刻の様式が全然違って面白い。


ここまでが古代ギリシア文明でした。この後、ギリシアはローマに制服されていきローマ文明が始まってゆくのです。


これからもこんな感じでやっていくので、なにか間違っている点とかおすすめの勉強法がある方は教えてくださると嬉しいです。勉強していくうちに新しい情報が入ればその都度加えていこうと思います。



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本をたくさん読みたいです!!!

ありがとうございます!これからも更新するので見てほしいです!!!!!
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