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コーチングにまつわる業務と課題を整理してみた

はじめに

コーチングは、企業や個人が目標を達成するためのサポーターとして重要な役割を担っています。日本国内においてもこの数年、コーチングの認知度や価値が高まってきており、コーチングの認定資格を取得できるスクールやサービスを通じて、コーチとしてのスキルを獲得している人も増えてきています。

コーチングをする上で一番重要なスキルは、クライアントとのセッションです。認定資格取得のスクールでは当然ながら、セッションスキルの獲得と向上に焦点が当たります。しかし、資格を取得し、いざビジネスとして始めていこうとした時、セッション以外の業務の多さやにつまづく人も多いと聞きます。

この記事では、ビジネスコーチの日常業務や直面する課題、およびその解決策に焦点を当てています。これからビジネスコーチを目指す方、あるいは既に業界で活動しているプロフェッショナルの方々の参考になれば幸いです。


コーチングにまつわる業務の種類


1.市場分析とターゲティング

市場分析はコーチにとって最初の重要なステップです。コーチングスキルを持つ人はたくさんいるので、その中から”自分を選んでいただく”努力をしていく必要があります。自分の得意分野を特定し、ターゲットとするクライアント層を明確にします。他のコーチとの差別化を図りながら、自身のコーチングの価格設定もしていきます。

2.マーケティングと宣伝

効果的なマーケティングと宣伝活動を通じて、自分自身を市場にアピールしていきます。ウェブサイト、SNS、ブログなどを活用し、クライアント顕在層/潜在層へアプローチします。コーチングのマッチングサービスや、スキルシェアサービス(ココナラなど)を利用して、出会いの場を創出する方法もあります。

3.クライアントとの初回相談

クライアントとの信頼関係を築く初回相談は非常に重要です。ここでクライアントのニーズを理解し、自身のコーチングスタイルの説明や、契約の提案していきます。「コーチングとはなんたるか」を明確に理解していない人もいますので、丁寧な説明が必要な場合もあります(特に、コンサルティング、ティーチング、カウンセリングなどのコミュニケーション手法との明確な差を伝えることがポイントです)

4.セッションのスケジューリングと管理

効率的なスケジューリングは、時間を最大限に活用するために欠かせません。多数のクライアントを抱えている場合はなおのことです。本記事で紹介している多種の業務を行う時間も加味して、スケジューリングを行っていきましょう。

5.コーチングセッションの準備と実施

クライアントのニーズに合わせてセッションを準備し、目標達成のためのサポートを提供します。効果的なフィードバックと具体的なアドバイスが重要です。当たり前ですが、実施中には欠かさずメモを取りましょう。クライアントは話すのに夢中でメモを取り忘れることもあります(その状態を作ってこそ良いコーチングですが)。セッション後にポイントをまとめ「今日お話しいただいたメモをお送りします」とフォローすることで、関係構築に繋がっていきます。メモに関しては、録画から文字起こしができるツールを用いることで作業効率化にも繋げていけます。

6.セッション後のフォローアップと評価

コーチングは、コーチとクライアントが双方で刺激を受け合うコミュニケーション手法です。コーチからクライアントに対するフィードバックのみでなく、クライアントからコーチに対するのフィードバックを収集することで、お互いの関係値が向上し、次回以降のより良いのセッションメイクにつながっていきます。セッションの成果を評価し、積極的に改善点を見つけましょう。

7.事務作業

ビジネスとしてコーチングを行う場合、クライアントとの契約が必要になります。サービスを利用して契約を結んだ場合、サービス上での契約や請求の取り交わしで済む場合もありますが、完全個人で行う場合には契約書や請求書を準備し、適切に管理する必要があります。クライアントが多くなるほど管理コストもかかるので、あらかじめ仕組み化しておくと良いでしょう。

8.継続的なスキルアップ

コーチングは一度手法を学んで終わりではありません。セッションを通じて様々なケーススタディに出会えますし、コーチングのコミュニティなどを通じて他のコーチと意見交換するなど、継続的なスキルアップが必要です。

9.クライアントとの関係維持や新たな出会いの機会創出

セッション外で得た自身の知識や経験がクライアントの日々の行動の役に立つ場合もあります。定期的なニュースレター配信や、コンテンツ(記事、動画、ポッドキャストなど)を作成して発信するなど、セッションのフォローアップ以外でもクライアントとの関係構築を行っていきます。場合によってはリファラルで新たなクライアントを紹介いただく機会の創出にも繋がります。

自身のコーチングの展開の仕方によって多少の差はありますが、コーチングにまつわる業務の種類をご紹介しました。

ビジネスコーチが直面する課題


  • クライアントの獲得と維持

コーチングスキルを持つ人は自分以外にもたくさんいます。その中から”自分を選んでいただく”必要があります。また一度クライアントと出会っても”自分を頼り続けていただく”ことができなければ、ビジネスとしては続きません。

  • 価格設定と収益管理

コーチング料金の相場は、特に個人の場合、日本国内ではまだ曖昧な部分があります。だからといって高すぎる設定をしてしまうと、クライアントがなかなか獲得できなかったり、獲得できたとしても料金相応の期待値やプレッシャーもかかります。また安すぎる設定をしてしまうと、そもそも品質としての不安を抱かせてしまいます。適切な価格設定と収益管理は、ビジネスの持続可能性を確保するために不可欠です。

  • 自己啓発とスキルアップ

例えばキャリア特化型のコーチを行う場合を考えてみましょう。キャリア形成のあり方や考え方は、急速に移り変わる世情に従い変化していきます。ここにアンテナを張っていなければ、クライアントと対峙した際に、的外れな問いを投げかけてしまう懸念もあります。コーチとしてのスキルやスタンスを常に見直し、最新の知識とトレンドにアップデートされていることが求められます。

  • 時間管理と効率化

クライアントと向き合う時、準備不足であることはもってのほかです。しかし複数のクライアントを抱えていたり、コーチ業以外の仕事をしていたりすると、うまくリソースの管理ができない悩みもあると思います。タイムマネジメント手法や作業効率化ツールを適宜キャッチしながら、セッションで最大の効果が出せるようにしていく必要があります。

コーチング特化プラットフォーム『Brighty』

冒頭で紹介した通り、コーチング業界は国内でも徐々に活性化しており、コーチのニーズは高まっていくことが予想されます。業務生産性を上げるためにも

  • どのような業務が存在するのか

  • それらの業務をどのように効果的/効率的に行うのか

を継続的に考え続けることが大切です。また2023年に台頭したChatGPTをはじめ、進化し続けるテクノロジーの力を借りない手はないと思っています。そこで紹介したいのが、この度我々が立ち上げた『Brighty』です。


『Brighty』はコーチング特化型のマッチングプラットフォームです。マッチングプラットフォームで大切なのは「情報の非対称性」の解消です。コーチはクライアントのことが見えており、クライアントはコーチのことが見えている。この対称性をテクノロジーの力で実現していきます。 コーチとクライアントが「出会える」こと、そして「(関係が)続く」ことを全力でサポートしていきます。

2023年10月9日現在、サービスへの先行登録受付中です。正式な機能リリースを目指し、スタッフ一同全力疾走中です。


ご関心ございましたら、ぜひ一度ホームページをご確認ください。


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