階段

苦い記憶は 雨に打たれ滲んでいく
光の陰 涙流れ 巡り巡っては誰かの喉を潤した
人知れず咲く花 あなただって踏みつけたでしょう
それでも誰のことも 傷つけずに済むと思って

罪を受け入れた者から 人並みになっていく
見間違えた運命重ね 大人になるの 大層な別れも運命よ

一段一段下ってゆく 果てしない螺旋の階段に
差し込む光は遠くなって 底知れない孤独に気付くでしょう
世界の仕組みから目を逸らして 逃げ切ることなど出来ないわ
一つずつ曖昧を許して 叶わないそれも愛と言うんでしょう

点滅する街には それぞれの物語が
誰も彼も平気な顔して爆弾を抱えているの

完璧な形じゃなくても 何か与えられるならそれでいいよ
呪いを解いて 呪いを解いて どうにか明日を続けてくんだ

一段一段下ってゆく 後悔も執念も脱ぎ捨てて
取り返せないものばかりでも この一歩をはじまりと名付けよう
何度も嘘になった綺麗事 心から思えやしなくても
一つずつ曖昧を許して いつしかそれなりになっていくんでしょう


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