あるいは空の果てで

青色だけ抜け落ちた
色鉛筆で描いた あの日の空は
氷の中閉じ込められたままで
探さないと決めてから
暗くなった視界は
見たくもない思い出ばかり
見つめて止まないの

でもあまりにも美しすぎる
言い訳があるから
遠ざかる記憶だけ追いかける
全て無かったかのように

後ろ向きには戻れないけれど
前を向くほど軽くは無いかな
変えると誓った世界も
そっぽを向くちゃちなこの未来も
灯がなければ照らせないから
下を向いてんだ
絶対なんてありやしないけど
あの日の約束を信じていたい
すっかり冷えた空気も
悴んだ手で温めていこうか
少しだけ明るくなってくれた
この空の真下で

欠けた一拍子なのか
最初から無かったのか
消えないように守っていた
光はもう消えたそう

でもあまりにも美しすぎる
終わりは嫌だから
ゴミ箱蹴とばして 忘れていた
君への手紙を探すよ 届けたいから

片手で押す自転車 石ころを蹴飛ばす
狭すぎる世界に 二番目はないから
終身刑の笑顔 輝けない宝石
特別なんてないよ 大切があるだけ
星空を知るだけで

前に進んでも怖くなんてないよ
空を仰げば君が見えるから
変えると誓った世界に
泥だらけになろうと立ち向かうよ
絶対論者に変わった僕を
笑ってほしいんだ
両手から溢れる幸せ持って
あの日誓った永遠を待つよ
すっかり覚めた夢からも
新しい夢を掴んでいこうか
始まった場所でまた会おうよ
あるいは空の果てで

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