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そろそろジャッジされることに慣れたい

 ジャッジされる時の人間の目が恐ろしかった。今も恐ろしいが、昔よりは少し鈍感に慣れている気がする。
 求められていることができなかった。何故なら求められていることが理解できないからだ。その経験の積み重ねで、自分は求められる対応が出来ない人間なんだということは理解した。
 気づけばジャッジされるより期待される方が怖くなった。ジャッジされる時は自分に失望するだけで済むが、期待される時はその期待してくれた相手を裏切ってしまうからだ。そんなことになるぐらいなら、早々に「価値のない人間」とジャッジを下して自分のことなど見向きもしないでいてほしい。

 お前の価値はどんぐらいのもんなの?
 分かんないからなんか話してみてよ
 うん、うんうん。あ、もういいやなんかつまんないし長いし何言ってるかわかんねーから。
 はい。お前、価値無し。
 
 こんなもんでいい。


 生きるためには誤魔化す術を学んでいくしかない。


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