エッセイ ~それを努力と思わず…~

「それを努力と思わずにできるから、想像を越えて可能性が広がっていくんだと思う」 ~羊と鋼の森 宮下奈都著より~


背伸びした努力は続かない事が多い。
そこには無理や我慢が生じるから。
ただ自然と無理や我慢も苦にならない
好きなことがあれば、それはどこまでも伸びていくのだ。

自分に当てはめるとそれは音楽であり詩だと思う。
ただもう一つ言えることは、自分を表現する手段であるということ。

というのも私は普段から言葉を以って主張することがとても苦手だ。
心の中でもやもやっとしていることが熟成し、
忘れた頃になって「あぁ、あの時こう言えばよかった」
と自分なりの答えが浮かんでくるのである。

そうした後々浮かぶ感情や景色を歌詞にする。
その後ゆっくり音を足す。
だから曲として完成された想いの原点は
何年も前の事だったりする。

そんなのんびりしたサイクルなものだから、
次から次へと新しいもやもや達が芽を出し、
終わりなんて永遠にこない。
だから結果的に続いているとも言える。

さて、冒頭のニュアンスに対してかけ離れて気がした。
「努力と思わずにできること」=「好きなこと」でもあるし、
無意識でやっていること、例えば「息を吸う」ように
当たり前だけど生きるのに大切なこともある。

プロになる、なんてストイックな志はないにしろ、
長い付き合いになる物事に「今後もぼちぼち頼むよ」と
生活の一部として委ねていければと思う。


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