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ホワイトな学校へ#16 その11 先生方の助っ人〈校内編〉

学校では、先生方だけでなく、様々な職種の人が働いている。事務、用務主事、栄養士、給食主事(本校は、委託業者)など、この方たちは昔からお馴染みであろう。(いろいろ助かっていますが、仕事内容については皆さん、よくご存じだと思うので、割愛させていただきます(。-人-。)

近年、今日的な課題に対応するために、学校で働く人の職種が増えた。

特別支援教室専門員

例えば前回の特別支援関係の方々。

まずは、そこからお一人。
特別支援教室専門員のS先生。この方は、当初、介助員だったが、本校の子供について熟知していて、フットワークがとてもよい。だから、5年前にこの制度ができたとき、是非にということで推薦した。特別支援の巡回指導にかかっている子供だけでなく、学校全体の子供についてなんでもわかっているスーパー専門員だ。

学級が大変そうであれば、すすんでに見行き、対応してくれる。
保護者対応するとき、必要とあらば同席してくれて、専門家が同席するというシチュエーションで、担任の話の説得力が増す。
S先生は、記録をこまめに取っていて、それを各担任、関係の先生(管理職も)に回覧している。それを読めば、S先生がどういう動きをしたか、どういう働きかけが有効か、子供の気持ちはどうだったかなどが、よくわかる。そして、聞きに行けば、詳しく教えてくれる。放課後、S先生には、いつも先生方が群がっている。
本来の仕事である、担任の先生と巡回指導の先生との間もうまくつないでもらえて、本当に助かっている。


スクールサポートスタッフ(SSS)

先生方の働き方改革のために、4年前から新しく導入されたスタッフである。SSSには、先生方の雑務をお願いすることができる。
本校のルールとしては、持ち時数の多い高学年を優先すること、仕事を依頼するときは、依頼書に記入して依頼箱に入れることになっている。本校には、二人来てもらっているが、13人の学級担任に対して、二人合わせて週40時間以下なので、依頼が殺到して大変なことになるかと思いきや、なんとなく譲り合ってうまく機能している。

一人は他校の保護者であり、先ほどのS先生の後輩であるMさん。主に、作品の掲示などを頼んでいる。元幼稚園の先生なので、かわいらしい掲示物の作成などもお得意。先生方からの「こんな感じ」という曖昧な注文でも、いい感じに作ってもらえる。こんな感じ⇊⇊

私…似てる?
挨拶の掲示物を作ってもらった!

もう一人は、大学生のHくん。パソコンが得意なので、主に集計や入力などの仕事を頼んでいる。それから、学校公開の受付とか、空き時間の先生が担当していたことを頼めるようになり、負担軽減につながっている。

これまですべて先生方がやっていたことを手伝ってもらえることで、実質的な負担軽減になるとともに、いざというときに頼める、という安心感は、負担感の軽減にもつながっていると思う。

副校長補佐

今年から導入された副校長補佐。文字通り、副校長(=教頭)の補佐である。

本校の補佐Kさんは、民間企業を退職されて、地区の公募で本校に配属された。ご自身のお子さんが中学校の先生で、学校の先生は大変そうだということがわかり、学校に関わることで少しでも役に立ちたいと思ったそうだ。

そのありがたい志の通り、どんな仕事でも快く引き受けてくれる。教頭の仕事は、多岐に渡る。「誰の仕事かわからない仕事は教頭の仕事」と揶揄されることもあるが、私は、それではいけないと思っている。教頭の仕事は、職員に仕事を割り振り進行管理をすることであり、すべてを自分で行うことではない。
実際は、そうやって割り振ったとしても、調査とか、業者とか、地域の方とか、日々様々な対応がある。
本来、教頭先生には、教員の指導育成に力を入れてほしい。人それぞれ仕事のスピードは違うにせよ、指導育成をメインにできるような働き方ができれば、先生方に管理職の魅力を伝えることができると思うからである。

そういうわけで、副校長補佐はありがたい。有効活用して教頭には本来の活躍をしてもらいたいと思っている。

Kさんに学校で働くことの感想を聞いたところ、先生方がよく動くことに感心していた。先生方の働きぶりは、民間企業の比ではないとのこと。


今の時代、それぞれの地区で、先生方の仕事の手助けをしてくれる職種はいろいろあると思います。

そして皆さんそれぞれに、得意分野があると思います。それらを上手に活用して、先生方の負担感を減らし、子供たちに、100%のエネルギーで向かえるようになってもらいたいと思います。

次回は、その11 先生方の助っ人<地域編>です=^_^=


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