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写真集は誰だって作ってよいのだ(僕らは皆クリエイター)

写真集というと、どんなイメージを抱くだろうか。

有名なプロ写真家がリリースするもの。

そんな印象を持つ方が多いのではと思います。

僕は、元々映像制作の仕事をしていた経験はありますが、写真家としてのキャリアはありません。現状、写真家としてご飯が食べれているわけでもありません。リリースしたところで、まだ販路もありません。

でもでもでもでも。

写真集を作るって、そんなにハードルの高いことなのでしょうか。

もちろん、費用面や、具体的にどういった場所に依頼すればいい?など、さまざまな疑問はあると思いますが、「俺、写真集を作る!」という決意そのものは、その気になれば秒でできると思いまして。

鉄は熱いうちに打てということで、6月にとある製版所にコンタクトをしまして、僕は現在写真集を制作しています。


作品を作るハードルを無駄に上げてしまっている僕ら日本人

カメラを長年やっている方に、「写真集は作らないんですか?」と聞くと、

「いやいや、私なんて…」
「まだまだだから、もう少し研鑽したら…」

なんて返答が少なくない、なんて話を聞いたことがあります。

そう答えてしまう気持ちもわかるのだけど、僕は思うのです。

いったい、いつになったら準備や研鑽が終わるのか。

写真や絵画、音楽、演劇など文化的なものはなんでもそうですが、研鑽に終わりはありません。これらは、「ここまでやったから完成で終了」なんて概念はありませんよね。そういった意味で、僕らは一生「まだまだ」なのかなと。

でも、まだまだだって作品はリリースしてもいいと思うのです。

プロじゃないから、写真集を出してはいけないなんてルールもありません。

私ごとですが、僕は20代半ばから会社を辞めてバンドマンをやっていました。
結果的には、売れないバンドマンでしたが。

でも、自分たちのサウンドを知ってもらいたい、そして自己表現のために、僕たちは作詞作曲、アレンジ(編曲)をし、ライブ活動を行い、たまにレコーディングをして自分たちでCDを制作して販売していました。(ジャケットデザインなどは、自分たちでは難しかったので、知人のデザイナーに依頼したりしていました)

僕らが特別だったわけではなく、「バンドでやっていきたい!」と思うその他大勢のアマチュアバンドマンにとっても、自分たちのCDを作るのは普通のことでした。

打って変わって、カメラや写真の世界。

アマチュアで写真集を制作する人、写真をプリントして個展に参加する人って、相当稀なんじゃないかと感じています。(もっと多くの人が、そういった活動をしてもいいのにと思います)

それに、もっと多くの方が写真を楽しめば、写真文化の裾野も広がると思うのです。

写真集もCDも、選ばれしものだけしか作れないなんてことはありません。

僕たち日本人は、必要以上にストイックな民族で、「私ごときはまだまだでして…」なんて言いがちです。

ストイックなのも時には素晴らしいですが、それよりももっと創ることを楽しみましょうよって僕は思うのです。

というわけで、写真集制作、引き続き状況をnoteにもアップしていこうかななんて考えています。

それでは、また!

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