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店員さんに残念な対応をされてもいやな気持にならなかった理由

先日、仲の良いメンバーで居酒屋に行き鍋を注文しました。
まず店員さんがテーブルにカセットコンロをセットし、具材の入った鍋を置きました。
続いてコンロに火をつけた後

「スープが沸騰したらよく混ぜてからお召し上がりください」

と説明して立ち去りました。

しかし鍋を見てみると、スープが入っていないように見えます。
そこで店員さんに聞いたところ

「スープがジェル状なので最初は入ってないように見えるんですよ」

とのことでした。

「なるほど!スープを入れ忘れたのではなく時間が経てばジェル状のスープが溶けて液体になるのか」

と納得し一件落着しました。

しかしいくら待ってもスープが現れません。
しばらくすると食材が鍋にくっつき「ジュージュー」と音が聞こえてきました。
これでは「鍋」というよりむしろ「焼肉」です。
これは絶対にスープの入れ忘れだと確信し、再び店員さんを呼びました。

今度こそスープを入れてもらえるに違いない。
しかし店員さんの対応は予想外のものでした。

「沸騰してもスープがあふれないようにもともと量を少なくしているんです。もう少したてばスープが出てきますので問題ありません。」



店員さんがそう言う以上、何もできません。

「絶対スープ入ってないよね。」
「スープが入ってたらこんなになるわけないよね」

そんな会話をしながら鍋にくっついた食材をみんなで取っていました。

するとそれを見ていた店員さんが、スープが入っていないことにようやく気づきました。
そしてついにスープを持ってきてくれました。

「すみませんでした。やっぱりスープを入れ忘れていました。」

そんなひとことがあるのかと思って見ていましたが、その店員さんは何も言いません。
それどころか
「そんなにスープスープ言うなら入れますよ」
くらいの態度でスープを入れていました。


これを読んだみなさんはどう感じましたか?

普通だったら「もうこの店には行かない」「もっとちゃんと教育すべき」と思われたかもしれません。
確かにお客さんに対する配慮が欠けていると思います。

しかし僕が感じたのは、こんなことがあっても嫌な顔ひとつせず楽しく飲めたことが何よりも嬉しかったということです。(むしろこのハプニングをみんなが楽しんでいました)

つまり仲の良いメンバーで飲みにいけば、どんなことでも楽しい思い出になるということがわかりました。

おしまい

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