フェスだ。

非常に厳しい時代です。

僕的には、やっぱり判断基準を個人の倫理観に委ねられている現状はやっぱり失政によるものなのではないかな、と思っています。

今度の日曜日に大きなアイドルフェスがあり、私の推し陣営も出るわけですが、僕は明日金曜日に2回目のワクチン接種です。
そこから2週間が経ってから効果が最大限に発揮される、ということや、副反応の影響がどのように出るか不明であるため、今回は、推しの仕事復帰の場となる可能性もあった中ではありますが、現地への参加は見送る考えです。

話変わって、

さまざまな世論がある中でフジロックは開催されて、さまざまな世論が浴びせられた。参加者自身も苦しい状況であったことは想像に難くない。

僕は音楽を楽しむ場にいることがとても好きだ。詳しいことはよくわからんが、気持ちが昂り、感動して、満足感を得ることができる場所だ。
今の世の中では、そういう心の充足感を満たす場に身を置くと、とても苦しい状況にある人たちがいるのにいいのだろうか、とぼんやりとした罪悪感が脳裏をかすめる。
特に、人が多く集まる場、というもの全てについて忌避すべきもの、という視点が強くある。


人間がたくさん集まってお祭り騒ぎをすること、詳しいことはよくわからんが、有史以来、人びとはそのようにして心の充足感を得てきたのだろう。
社会というものが形成され、通貨というものが編み出され、働くことで対価を得ることが常識となった世界で、お祭りが生業となる人がいるのは当然のことなのだと思う。

そしてまた、有史以来、全世界的にお祭りをやめるべきであるとする価値観がここまで幅を利かせた時代もないのだろうと思う。


だから、誰にも正解もルールも決めようがないのだ。自分自身がこの僅かな期間に見聞きした情報によって形作られた倫理観に縋るしかない。非常に厳しい時代です。


我が推しの陣営の長は、自ら判断できる範囲のことは、自分たちの判断で最大限対策をすると、他所は他所、うちはうち、精神を語っていた。
お祭りを生業としていると、つい自分たちの手の届く範囲の外の世界の出来事のように感じるかもしれないが、彼らとて仕事なわけで、取り引き先との関係、会社を成り立たせる資金を得る必要、いろんなしがらみがあってその上澄みの楽しいところをお客さんたる僕たちがちゅーちゅー吸わせてもらっているわけだ。


ここまで書いて、結論に持っていこうとしたのだけれど、結論めいたことを書こうにも、それは本当に思っていることと違う気がする、と書き直しては、結局終われない。
終わりがあるの?とは、こういった一年半を過ごしてきた人は思うところであるだろう。

それくらい揺らぎ続けている。

本当は日曜日、やらなくていいんじゃないかと思っている自分もいる、でもやらなくちゃもうヤバいよ、僕が楽しんでる上澄みの大元から底が抜けるかもしれないよ、とも思う自分もいる。


コロナが憎いみたいなことはあまり思わないんだよね、もう、それ自体は仕方がないじゃない、これまでだって何度となく人類は疫病と戦ってきたわけで、まぁ、今回は規模がとんでもないってのはあるにせよ。

とにかくもう、こうなったことは取り返しがつく話ではないんだから、どうやって向き合っていくのか、どうやって今まであった僕たちの楽しい気持ちと折り合いをつけながら維持していくのか、そのためにどんなシステムや考え方を構築していかなくちゃいけないのか、ということを強く意識して、判断していきたい。

壊れたのならもう一度、新しく建て直すしかない。

スクラップ アンド ビルドでこの国はのし上がってきた。その言葉を信じたいじゃない。

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