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メルマガ100回を振り返る(2021年9月16日配信)

※本記事は毎週配信しているメルマガ「ブライダル業界の"裏"知恵袋」の過去ログです。購読希望の方はこちらから(無料)。

おはようございます。
ブライダル3.0を実現したいアナロジーの市川です。

第100回目はテーマは「メルマガ100回を振り返る」です。
ということでこれまでの約2年間のメルマガを振り返ってみます。

(4828文字 / 約9分半で読めます)


数字で振り返る

●配信実績

メルマガ配信の実績

自分の書いたものが6万回以上読まれたって冷静にすごいですよね。
平均的なメルマガ開封率は5%-10%と言われているので、目的は違えどこれだけ多くの方に読んでいただいてありがたいなと思います。


●登録者数

メルマガ登録者の推移

最近は月平均10人前後の新規登録者数で、累計450人ほど(青棒が累計、赤線が月別)。
年内に500人届くかなぁ、届かなそうだけど、くらい。
本当はもっとどん欲にアピールしたほうがいいんでしょうけど、まぁ好きでやってるので自然増だとこんな感じ。


●登録者の内訳

メルマガ登録者の傾向

80%がブライダル業界の人、20%がブライダル以外の人。これは配信開始からずっとこれくらいで推移しています。
業界外の人がどうやってこのメルマガ知ったんだろう?は興味ありますね。
ちなみにブライダル業界は式場運営企業に所属されている方が半分くらい。


●過去100回の開封数TOP3
※TOP3の記事だけ無料公開してますのでよければお読みください。

・1位:巨人の終焉(2020年10月22日配信)/1,556回開封
もしもゼクシィがなくなったら?という設定で、式場マーケ担当者の奮闘を書いた回。1万2千字と最長。もはや短編小説。

・2位:2021年のブライダル業界予想(2021年1月7日配信)/1,215回開封
2021年1本目の配信回。今読み返すとけっこう精度の高い予想をしているのではないでしょうか笑

・3位:ブライダル業界をアップデートする、とは?(2020年7月9日配信)/1,126回開封
もう1年以上前の回ですが、この頃からブライダル3.0って言ってたんですね。言ってることは変わってないです。


●その他
・メルマガ1本書くのにかかる時間:約4-5時間、挿入絵アリの場合は+2時間くらい
・平均文字数:5,000文字くらい(最近は意図的に抑えて4,000文字くらいを意識してる)
・登録解除数/率:21/4.4%


書くことについて振り返る

・書くこと自体は回数を重ねると慣れてくるし、書くことが大変と思ったことはないです。

・書き続けるとライディングスキルは上がる。1回目なんてこんな内容でしたからね。成長したと思うw
1回目の配信:結婚式の価格を自由にしたら、プランナーはいくらで売る?(2019/10/10配信)

・ネタ探しに困ることもほとんどなかったです。というより、日頃触れる情報に対して「これはメルマガのネタになりそうか?」というアンテナが敏感に働くようになったので、これは自分にとって良かったかな。常にアウトプットから逆算してインプットできるようになった。

・逆にインプットを怠ると書くことが本当に難しかった。なので、発信だけを頑張るのではなくバランスよくやらないといけないと思えたのは、書き続けたからこそ得られた気付き。

・普段は、テーマ決め→構成決め→中身を書く→図表を追加、という流れでいつも書いてます。この書き方が一番スムーズ。ブログ書こうかなと思っているけどすぐ手が止まってしまう方は参考にしてみてはいかがでしょう?

・高校生の時に国語のテストで学年最下位になるくらい日本語が苦手だった自分でも、まぁ書いてみると何とかなる。なので、自信がない、やったことがない、という方でもまずは小さく始めてみるといいかも。

・途中からtwitterでもメルマガのことを発信しはじめたのだけど、twitterで知って登録した、という方も一定数いそう(2021年年始の伸びはおそらくこれが理由)。ブログやメルマガ単独ではなく、複数チャネルでの組み合わせ発信の重要さを知る。

・ブログやメルマガの王道は「読者のニーズに応える」ですが、このメルマガではそのセオリーを一切無視して自分がその時に言いたいことを書いてきた。これが正解かはわからないが、期待に応えなきゃ!的なプレッシャーを自分にかけることなく書けたのはよかったかもしれない。

・というかSEOにしろSNSにしろ、発信するなら「自分だからこそ言えること」×「読者やリスナーが求めていること」の掛け算でポジションを作らないと、コンテンツであふれる現代ではもはや見てすらもらえないと思う。

・自分はたまたま「ブライダル×ビジネス」という狭い領域に特化していてかつ同じようなことをしている人がいなかったので認知をとれたが、ここからどうやって広げるかは次の課題ではある。

こんな感じですね。


読者の反応について振り返る

・感想コメントは3-5通/回くらい。でも、メルマガなどがきっかけで実際にお話するとメルマガ読んでます!あの回のあの話なんですけど~、みたいなお話頂くことも多いので、ありがたい一方、反応の可視化の難しさを感じる。

・感想を読ませていただく限り、テーマごとに賛否両論はありそう。というよりも立場や経験によって捉え方が違うんだな、ということが分かる。こういったコメントは自分にとっても本当に勉強になるのでありがたい。

・あと、あまり知られていないけど返信希望でコメントくださった場合は100%返してますし、お話ししましょうと言われればできるだけ機会を作ってます。2年で10人くらいとは話したと思う。

・開封データを見る限り、長文が読めずに離脱している人もそれなりにいそう。なので、5,000文字くらいの長文を読める、というのは1つのスキルだと思う。内容に共感するかはさておき、週に1回のペースで文章を読むトレーニングとして活用してもらえるとよいのでは?と思った。

・これまで、ブライダル業界・マーケ・ビジネスのテーマでしか書いていないのですが、「結婚式の本質」に興味はあっても「結婚式ビジネスの本質」には興味がない、という人は多いんだろうなと思った。そう思えるくらい、テーマによって開封率はけっこう差がある。

・ちなみに、このメルマガで扱っている「結婚式ビジネスの本質」に興味があるのはブライダル業界従事者全体の3%くらいな気がする。根拠は自分の感覚。業界従事者の30人に1人くらい。

・誤解を恐れずに書けば、これが業界の弱点だと思う。プロダクト愛の強さはピカイチな一方、それ以外のことに興味がない人が多すぎる。全員が知る必要があるとは思わないが、バランスでいえば20%くらいまで引き上げたいところ。

・最近twitterで図解投稿を多めにしたり色使いやフォントを変えたりしているのは、こういう小難しい話をビジュアルで惹きつけることができないか?という実験的背景から。ビジネスも勉強しろ!と頭ごなしに言うのではなく、「お、わかりやすい!」と思えるきっかけをつくればそこから興味を持ってくれることを期待している。

・もちろん「結婚式の本質」の議論が不要だと言っているわけではなく、そのプロダクト愛を乗せるための業界の土台が必要だという話で、いずれはそっちの話題にも触れたいなと思っている。いつになるかわからないけど。

こんな感じです。


フリーランスや起業を目指す人へ

メルマガを100回書いたことによる自分にとっての一番の成果は、何よりも「ブライダル業界のメルマガの人」というブランディングだと思う。

1通当たり6時間くらいかかっているので2年間で計600時間は使った計算になるのだけど、その代わりに一定量の認知獲得とつながりをつくれたことは本当によかった。実際に仕事につながることもあったし。

でもまぁ、書いている時間なんてね、ただの孤独ですよw
毎週土曜日の午前中に近所のベローチェに一人こもって淡々と記事を書き、木曜日に配信して結果の数字と向き合いながらまた次の回を書く。これを100週間続ける。

1つのテーマや領域で同じことを継続することは簡単なようで難しい。そしてその難しさの原因はスキルや経験不足ではなく、孤独と気力だと思う。

***

おそらく今後もフリーランスになったり起業したりする人は増えると思う。これはブライダルに限った話ではなく。

日本の結婚式組数は約40万組。年間40組のお客様を担当できるフリープランナーが1万人いると足りてしまう。既に国内には1000人以上のフリープランナーがいるし(噂レベルの根拠だけど)、式場勤務している人はもっと多い。

でも、理論上は1万人以上はいなくてもいい計算になる。というか1万人しか就けない仕事になるともいえる。フリーランスの人が増えれば今より競争は厳しくなるわけだし。

その中でどうやって自分がこの仕事を続けられるかを考えていかなければいけない。
自分だからできること×顧客の求めるのこと。

別にメルマガやブログじゃなくても全然OKで、インスタでもツイッターでもTiktokでも、発信チャネルは何でもいい。

とにかく継続すること、その過程でブラッシュアップすること。
続けていればなんとかなります。結果はすぐでなくても改善点くらいは見えてきます。
何を発信したらいいかわからない時はだいたいインプット不足です。勉強しましょう。

○○と言えばこの人!となるまで続けることが大事。

***

大した成果も残してないのにこの程度の数字で偉そうにという意見もごもっともですが、ブライダル業界でほぼ100週連続でメルマガを書いた人はいないんじゃないかなぁ?と思うので、ちょいとこの点では上から目線で書かせていただきました。


沈みゆくタイタニックで特等席を争うな

そして最後にこの言葉、DeNAファウンダーの南場智子さんの記事の中の一節なんですが、ブライダル業界でもそうだなぁと思ってます。

人口減少、婚姻数の低下、披露宴実施率の低下などの長期的な課題に加え、昨年からの婚礼の実施制約、少人数化、人材流出。

こんな状況でシェア争いを頑張っても船ごと沈んでいきます。新しい船を作らなければいけません。

僕はその新しい船を「ブライダル3.0」と表現し、顧客、従事者、企業の3者にとってよりよい業界環境を構築することが必要だと考えていますが、これは人によって考え方は違っていいと思いますし、描く未来の実現に向けてそれぞれが日々考え活動するのがいいと思ってます。

ブライダル業界はこうあるべきという回答が1つなんてことはないわけですからね。それぞれが考える未来を作り、顧客に選ばれたサービスが生き残るのが自然です。

弊社としてもこれからもバリバリ事業を進めていきますが、結果としてそれは違ったねー、ということもあるでしょう。

ただなんと言うか、自分に共感してくれたり応援してくれる方に対しては、その気持ちには応えたいなとは思ってるんですよね。

僕との関係はメルマガライターと読者かもしれないし、企業と業務委託パートナーかもしれないし、一緒のコミュニティを運営するメンバーかもしれません。まぁいろいろあると思います。でもどんな形であれお互いに意味のある関係にしたいと思ってます。

自分は強いリーダーシップを発揮してぐいぐい引っ張るタイプではないですし、大きな理想を掲げて夢を見せるタイプでもないですが、地に足つけて淡々と、でも確実に歩みは進めていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。


今回のまとめ

ということで今回が配信初回の方には申し訳ないですが、メモリアルな回だったので振り返り調でお送りしました。

最後の方、珍しくポエムっぽくなってしまいましたね。。まぁでもこれ本音なので、これからも応援よろしくお願いいたします。そしていつもご愛読いただき本当にありがとうございます。

また来週からは普通にお送りしますので、引き続きお楽しみください。
では!

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