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【 心 : 血を循環させて、精神を穏やかに 】

今日は、五臓の『心』の働きをご紹介しましょう。

心は、臓器でいうと心臓が一番近いものに当てはまります。
心の働きは、全身の血の巡りを司り、循環を制御します。
この働きは、心臓のそれとほぼ同じイメージですね。

また、精神の働きも統括しています。
現代だと、精神的な部分は『脳』にあてはまりますが、東洋医学ですと循環器的な部分も、精神活動的な部分も、『心』の働きとして考えます。
精神とは、感情感覚思考などをさします。
心が充実していると、精神も穏やかに安定した状態を保つことができます。
ですが、心が病むと動悸、不眠、胸苦しさ、不安感などが現れます。

心の状態は舌、血、脈に現れます。
特に舌でも舌の先の部分に痛みを感じたり、潰瘍ができたりします。
舌の色でも判断することができ、熱がこもると真っ赤になります。
味を感じにくくなったりもします。

心とリンクする感情は、喜びです。
喜びすぎると、心を痛めることになります。
喜ぶことは、感情としてポジティブなものですが、過度には体によくないようですね。

心が弱い人は、夏にその症状が悪化しやすくなります。
高血圧、心臓病などの循環器疾患の症状がある人は、注意したい季節です。
最近の夏は特に暑いですので、気をつけたいですね。
また、苦いもの、杏、らっきょう、きび、羊の肉が、心を補います。

東洋医学で考える『心』は、心臓と脳をさします。
心単体の不調というよりは、他の臓腑の不調から心の不調が現れる、といったイメージが強いです。
特に関係の深い臓器は、『腎』『肝』です。
心が虚すると、それは生死に関わることとなるので、腎臓肝臓の生活習慣病、気をつけたいですね。

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