2018年、SHINSEKAIがEntréeする。

2017年、人生が色づいた。色がたくさんあることを知れた。
白黒テレビがカラーに切り替わった時、人々はこんな感慨に耽ていたのかな?

ターニングポイント/転換点は、きっと全員の人生に存在するのだろうけど、
僕にとってはまさに2017年だったんだろう。

自分から音楽にすがりついていた僕が、いざ音楽を手放した時、
向こうから、音楽の方から僕に付き添い寄り添ってくれた。
無意識的に作った音楽には、無意識だからこそ今までの全てが詰まっていた。

意図せずにも、僕から生み出される音楽には、すべての過去や、想いや、亡くなっていった大切な人たちの生きざまも含め、メロディの中で息吹いていたのだ。

哲学の時間論では、「いま」という土俵には”過去”も”未来”も存在せず、
この瞬間の出来事だけが流れていて、”過去”や”未来”は希望的観測できっとあるだろうと確信しているだけだという。
しかし、「いま」生み出した作品の中では、過去はそこに生きていた。過去の大切な宝物は、そこにあった。作品の中で、再会できた人もいた。懐かしかった。久しぶり...だった。

そして、「いつ生まれてきたか分からない」まま誕生してきた私たちが目指す、
「ああ、生まれてきて本当によかった」と思えるようになる『誕生肯定』は、
音楽や芸術、またスポーツやすべての文化にヒントがあるのだと思う。

色んなことを自分自身で99.99%納得したい。
そして、色んな人たちと同じ感覚を共有したい。
共有したいことの中でも、「生まれてきて良かった!」って感覚をもし多くの人と共有できるなら、素敵だね。1番幸せなのかもしれない。
何よりも、愛する人と共有したい。そのために、音楽を作り始めた。
言い換えれば、そのためだけに音楽を作っている、日本に住んでいる一人の人間だ。

音楽的な野心はたくさんあるけれど、
技術的なことはいくらでも小手先でできる。そこには自信があるし、重要なことじゃない。
もっと、自分に素直になれば、きっと、素敵な何かが待っている。

2018年、BRIAN SHINSEKAIが始まる。
『Entrée』は、入口、前菜、メインディッシュ、そのすべてを内包している。

何が始まるんだろう。僕は、答えを知っているようで答えを知らない。
ワクワクってこういうことをいうんだと思う。

0.01%は、知らない方が楽しい。
0.01%に、きっと知りたいすべてがある。
足りない何かを、ずっと追いかける。
その旅が、始まる。

人生は、いつだってロードムービーだから。

2018年、ビクターよりメジャーデビュー。シンガーソングライター/トラックメイカー。愛猫カールをこよなく愛す。ベイスターズと北欧料理に励まされるピアノマン。◆新曲「三角形のミュージック」MV→https://youtu.be/hKb500zLQCE