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女性性を活かしてできる大切な仕事



1、心のことをやる前に身体のこと

パートナーシップのことを真剣に考えがじめるときに、人がどんな行動をとるか。たとえば恋の始まりは星占いで見てみたり、お互いの性質を知っていったり、頭で色々考えすぎたり、コミュニケーションのメソッドを論理的に取り入れてみたり。カウンセリングを受けてみたり。色々あると思います。

私たちももちろん占星術などの有効性を理解しているので、星読みの得意な友人に家族全員のホロスコープを見てもらってそれぞれの特性や性質を読むということをしています。あとはコミュニケーションのメソッドなども積極的に勉強して取り入れています。例えば非暴力コミュニケーションとか、タントラのワークとかをあえてすることもあります。だけれど、それはオプションであって、パートナーシップの土台はそこではないのです。

土台ってなんでしょう?土台って一番重くて固いものであるはずです。

土台としてどこを大切にしているか。

それは私たちが働きかけられる事柄の中で一番重い、物質的な部分。

つまり肉体です。肉体へのアプローチを共有することで、まず共有できる土台を作ること。それがパートナーシップにおいて一番大切な土台であると確信しています。なので私は、どんなに忙しくても疲れていても、できる限り私自身が家族の食事を作るということをしています。それは、パートナーが健やかであるために。そして家族の土台を守り育てるためという理由です。

2、家族の食事を作ること

家族の食事を作ること。それは家族の命のバランスを見ることです。これもヨガを始めると勉強をしていくことであり、自然と育っていく感覚ですが、風、火、水、土、私たちの体はどんなエネルギーを必要としているか、そのバランスを見て食事を作って行きます。一食の中で見るバランスもあるし、一週間の中で見るバランスもあるし、1ヶ月の中、新月から満月までのバランスでみるエネルギーバランスもあります。決して味覚や満腹感を満たしていくための食事ではなく、パートナーと自分がその命を輝かせ、自分の仕事を全うするのに最適な食事を作っていくということです。


例えば、私の夫は初めて出会ったとき、子供の頃肥満児だったという体質もあり、実はお腹が三段になっていて、浮腫んでいて、サリーちゃんのような足をしていました。笑 あと、決断力がなく、いつもフラフラとして「やりたいことがない。」というのが悩みでした。サラリーマン時代、グルメ趣味(外出して美味しいものを食べたり飲んだりすることが趣味)だったこともあり、あんまり良くない油やふにゃふにゃとした加工品を取りすぎていたのです。私はまず、「この人の肉体をスーパー健康にしていこう!」と(私は割とヨギの中で暮らしていたのでこんな体質の人と暮らしたことがなくショックを受けていたのでした!)出勤の時はお弁当を作り、お出かけの時もいつでもお弁当を持ち運ぶようにし、徹底的に私が作ったご飯を食べてもらうことをしました。必要を感じる時は私も料理とエネルギーの勉強をしました。結果、10キロのダイエットに成功。今では頭皮もしっかりして、髪の毛のツヤも出てきました。足首もしまってきて、とても肥満児だった頃の面影はありません!そして、生命力に溢れ、決断力や行動力もついてきました。いまでは風邪一つひかない健康的で丈夫な身体で、フットワーク軽く、信じられないくらいにキビキビと働いています。そしてすごく楽しそう。健康的な食事だからと言って、決してひもじい思いや我慢をさせるのではなく、ごちそうを食べたそうな時はいい油を使って揚げ物も作り、次の日は青菜でデトックスを促し・・・と楽しみながら、彼にとって(もちろん私にとっても)最適な食事を提供し続けたのです。

3、暮らしの中で魔法の力を使うこと

食事を作ることは、相手のいっときの心を満足させるためだけのことではありません。いかにもテンションが上がって喜びそうなごちそうを作って喜ばせても、それで体が弱くなって、重いエネルギーを溜め込んで動きづらい肉体を作って、次の日起きるのも大変になっていては結果的に本人に苦しい思いをさせることになります。私自身も一緒に同じものを食べているので、私自身のバランスも日々変化があります。そんな中、お互いコミュニケーションを取り、仕事や家事、遊びのバランスを取って行ったのです。

その日1日の仕事内容、天候、体調、その日1日のエネルギーを読み、その瞬間に最適なエネルギーを提供するという食事作りは女の人にしかできない魔法だと思っています。

女性性の特徴は流動的であること、多角的に長期的に物事を見て育てることができること。感覚的であること。

最近では「家事は女ばかりのすることではない!」とちょっとネガティブな見方で言われることが多いですが、女性の特質を生かして、家族のエネルギーを安定(バランスをとっていく)させていくという仕事はとても楽しく、やりがいのある仕事です。表面上だけを見ていくと、男性も女性も外で働いて、子どもはどこかに預けて、ということが平等のような気がしますが、よくよく紐解いてみると、子どもを育てることも、食事を作ることも金銭を伴わないだけでかなり立派な大切な大切な仕事です。その仕事次第で、家族は笑顔にもなるし、元気がなくなることもある。できる仕事の幅も広がってくる。そしてこれは物事を多角的に見てバランスをとっていくことができるという女性性を持ってこそ最高最善に成得ることのできる高度で巧みな大仕事なのです。

そしてその根底でさらに大事なのが、自分自身のバランスを見ること。全体のバランスは自分のバランスによってその見方が変わってきます。外側のバランスを取ろうとする前には必ず、自分自身のバランスを見ることが大切です。

4、全ては錬金術でありヨガであるということ

もちろんこれらは男の人がやってもいいことです!!笑

たまにとっても上手にバランスをとれる男の人もいます。私の夫ももともと器用だったり、柔らかい気質を持っていることもあり、カラダとココロが元気になっていき、大工仕事を学んでいく中で、ちょっとずつ季節や体調に合わせて食事を作るということを楽しんでできるようになってきました。今では玄米の水加減も私より上手に取れるし、野菜だけで美味しいお味噌汁を作れます。

ヨガの練習を毎日始めてからは、バランスを見て食べるということもできるようになってきたみたいです。

人それぞれいろんな速さやタイミングもあるので、それも含め焦らずに、長い目で見てその人の本質が輝いて行ったら、それでいいと思います。

食事だけでなく、お家を整理することや、どんな風に片付けるかということ、何色のカーテンをお部屋につけるかということや、ベッドシーツ、布団をどんな素材のものにするかということ、何色のどんな材質で作られたカップでお水やお茶を飲むか、どんなお皿にどんな食べ物を並べるかということ、子どもにどんな素材のどんな色の服を選んで着せてあげるかと言うこと、壁紙の素材や色、床の素材、そういったこと一つ一つで、家族のココロやカラダは全く違った反応を見せます。それは決して無駄に感覚を満たすために行うということではなく、どのような刺激を与えるかないよって、心が育ってくる、できてくるさまが多様であると言うことです。

そのように小さなこと一つ一つから現実が作られているということを知って、それらの感覚で遊ぶように現実を生み出していくことはまさに錬金術です。ヨガは一人一人が錬金術師になっていくための道。日々の練習を通して、宇宙の法則に乗る感覚を育て、宇宙的な目線と観察力、そしてバランス感覚を育てて開花させて行きます。まずは自分自身に発動させられるようになり、そこからパートナーや家族にそれを発動させられるようになるのです。


まずは自分のバランスを見つめるところから。

そしてそれを家族に発動していくところへ。

自分の本質を生かし、輝かせ、

同じように家族一人一人を見つめ、皆の本質を生かし輝かせられるように。

女性ほどヨガの力を周りに活かせる生き物はいないかもしれませんね。

それだけ重要な女性の大切なお仕事。

愛おしんで紡いでいけたら最高です。







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