ロッテの現状からみる今年のドラフトの展望

今調子がいいロッテ。その要因は投手野手がうまい具合にかみ合っているのことが大きいと思います。
その中で、今年ロッテがするべきドラフトを考えてみたいと思います。

まずは現状の戦力を考えてみましょう。
今一軍で活躍している選手たちですが、総じて言えるのはみんな若いです。正直今のスカッドのままでも5年後も戦えるくらいに選手は若く、おそらくロッテが目指している常勝軍団への道筋が見えていると思います。
まあ投手野手それぞれ主な選手を見てみます。
投手はまず佐々木朗希、小島、種市、西野、メルセデスの先発五枚柱。今この五人より優れたローテを持ってる球団はいないと思います。
もちろん運の要素もあると思います。佐々木はともかく、小島とメルセデスは正直すごい球を投げてるわけではないんです。その中で抑えられるのがこの二人の魅力ですが、おそらくつかまり始めたら成績はぐんぐん落ちてしまうでしょう。
種市と西野はまだ先発復帰一年目で上がり目がある一方この二人と初対戦になっている選手たちも多くいると思います。両方とも先発として実績がありますが怪我の再発には細心の注意が必要ですしまだ安心はできません。
佐々木朗希はすでに怪物ですし、まだまだ上がり目がありますが、やはり弱さを持ってる選手です。昨年も今年も大切にされながらの起用ですし、ローテを一年守り切る経験はまだしていないので絶対的な力があるにもかかわらず案外計算できない選手だったりします。

と、どの選手も不安要素はあり、オリックスの山本宮城山岡山下田嶋と比べれば絶対的とは言えないかもしれません。それでもこのオリックスの投手陣と比べられるレベルにまでなったと考えています。
また、今リハビリ中であろう石川や二木やドライチルーキーの菊地、二軍調整中の美馬、さらに二軍で好成績を残しているカスティーヨと本前が控えているので怪我人が出ない限り先発が足りなくなる事態は避けられる可能性があります。
先発に限れば補強急務ってわけではないと思います。

ロッテの投手陣で不安なのはやはり中継ぎ陣です。現在の勝ちパターンはペルドモ、澤村、益田で年齢的にピークから落ちてくる三人だと思います。またここに今年トレードで獲得した西村も入ってきていますがまだまだ安心感はありません。そして若い選手たちでここに食い込みそうな選手たちもおらず、将来のクローザー候補の小野もひじのクリーニング手術。二軍にも候補は少なくはっきりと足りていないと思います。

正直自分にはどこを見て先発と中継ぎで適性があるのか判断できませんが、中継ぎとして活躍できそうな選手が先発で活躍してほしい選手が多いんです。
岩下や中森などは中継ぎとして起用されてはいますが、やはり先発としての期待をしたい選手たちで、ドライチの菊地もリリーフ適性がありそうですがこちらもやはり先発できるのであれば先発として期待したい。
先発がここまで飽和になるとは思っていなかったのでリリーフ待機していますが、ここら辺の選手たちが軒並み先発になっていったらほんとにリリーフは穴になりそうです。

内野手ですが、こちらははっきりと現在も未来もそろってると言いたいです。
まず三遊間ですが、安田、茶谷、藤岡、友杉の四人で2030年まで戦えるレベルだと思います。
まだ友杉は未知数なところがありますが、守備の安定感から言って多少打撃が落ち込んでも使い続けられそうですし、安田は柱として成長著しいです。
ショートですが正直あふれている印象があります。それは毎年のようにドラフトで指名してきたからですが、やっと指名しないで済みそうです。
二塁ですが、中村奨吾次第ですが、池田は今は打撃でしっかりと結果を出していますし、いつでも入れ替われる準備ができているのかなと思います。
ただ池田は守備難の可能性が捨てきれないので、池田一人で安心とは言えないのかなと。ただ池田に期待したい気持ちがとても大きい。
打撃型で守備が不安なセカンドと言えば浅村や牧だと思います。この二人は多少の守備を目を瞑れるくらいの圧倒的な打撃力があるので、池田が目指すべきはここなのだろうと思います。
また池田は付け焼刃であろう一塁の守備でそれなりの安定感がありそうですし、中村がセカンドに君臨している間はファーストでの起用がベストかなと思います。
一塁は今述べた池田に加えて井上や山口などが候補です。もっと圧倒的な一塁が欲しい反面、池田と山口がファーストのやるのであれば補強が急務ではない気がします。
と、内野陣は本当にそろってきています。それも若い選手たちで。もちろん現状に満足せず補強はするべきとは思いますが、こちらも急務ではないと思います。

外野陣ですが、荻野、藤原、高部、山口。この四人が本当に頼もしい。
荻野は年齢的に見てあと数年だとは思いますが、荻野にガタが来ても大丈夫な若い三人がいます。
そこに加えて山本や西川といった打撃に期待できる若手も控えています。
ただ問題は、その頼もしい四人が今そろって怪我で離脱中ということです。
もし藤原、高部、山口が今後も怪我を心配しながらになるようなら、ここは補強が絶対必要です。というのも、この四人がいなくなった後の一軍外野陣はちょっと寂しいからです。
今一軍でスタメンを貼っているのは和田、岡、平沢。岡はともかく、平沢と和田は正直スタメンとしてみたい選手たちではないかなと。
平沢は期待は大きいですがやはり結果が出ない。プロである以上結果は出さなければいけませんし、年齢的にもいつまでも期待の若手でいられません。いつまでもチャンスを与え続けることはできないと思います。
和田の足は魅力的ですし、守備力も申し分ありません。ただやはり打席に立ってほしい選手ではないのかなと。和田がスタメンを貼らなければいけないのはもちろん怪我人が四人も出ているからではありますが異常だと言えます。
山本と西川は期待は大きいですがまだまだ成長させなければいけません。今は一軍の戦力としては計算できない状態です。

とまあ、総じて明確な補強ポイントって少ないんですよね。外野と中継ぎは補強ポイントと上げましたが、それは先発と内野が補強を必要ないと思えるからであって、しいて言えばそこが補強ポイントってだけなんです。
もし先発が足りていなかったらこの外野陣で補強急務とは考えられないですし、中継ぎは先発の競争に敗れた選手たちが輝ける場所になれる可能性があるので中継ぎ専門の補強ってあまり積極的でなくていいんですよね。
つまり何が言いたいかというと、今のロッテの補強ポイントってどこなんでしょうってことです笑
どこも足りているような、ただスター選手がいない、スター候補も少ない。
じゃあスター候補を指名しても出るところがなくスター選手になれない、みたいな事態になりかねないんですよね。良くも悪くも平均的で目立つ活躍をするわけではない、けれど戦力として期待できる選手たちが揃っています。

では今年のドラフトで誰を指名するべきなのでしょうか。

個人的には、とにかくトッププロスペクトを増やすことが今年のドラフトでやるべきことかなと思います。
最初に述べましたが現状のスカッドのまま五年後戦っていても不思議でないんです。ではその五年後以降のための投資をするべきなんじゃと思います。
なんならですが、五年後にスカッドがまるっきり変われるくらいの選手層を誇れればロッテが目指している常勝軍団になれると思います。

というわけで今年はとにかく将来への投資が正解だと思います。もし即戦力を行くならやはり先発投手だと思いますが、今の先発陣に割って入れる先発が今年のドラフト候補にいるのかどうか、微妙なところではあるでしょう。

つぎに個人的にドラフト一位で指名してほしい選手を紹介します。
今年ロッテに一位で指名してほしい選手はずばり、社会人ＥＮＥＯＳの度会選手です。
将来の投資って言っておいて花巻東の佐々木や大阪桐蔭の前田でないの？と思われると思いますが、実はロッテ、明確な補強ポイントがあります。
それは三番打者です。
今は中村奨吾が三番を貼っていますが、中村奨吾は理想的な三番打者ではありません。
中村奨吾の仕事って、本当にたくさんあって、新たな三番打者って感じの本当に既成概念を壊す役割(バントや進塁打などの小技系)を果たしてくれていますが、それでも三番打者に求めたいのは圧倒的な打力です。
中村奨吾が下位打線に置けるようになればより強くなると思うのでそれがチームの理想形になると考えています。
そう考えた時に、今年のドラフト候補で即戦力で三番を任せられそうな選手で真っ先に上がるのは度会選手ではないかなと思います。
もちろん、佐々木選手や前田選手、大学生の細野選手など魅力的な選手が多く、どの選手に飛び込んでも大きな間違いはないと思いますが、チームに将来の三番候補がいない以上、度会選手というのはロッテの補強候補の一番上に来てもおかしくないと思います。
ただ度会選手でいいのかなというのも正直あります。なぜなら外野はけが人が出なければ埋まっているポジションだからです。またもし荻野と入れ替わりになり、山口が一塁か指名打者になったとしても、藤原高部と外野手に左が三人並ぶことになります。これが悪いのかわかりませんが、あまりいいことではないのかなと。
ただそれらの不安をすべて目を瞑れるくらいの打撃力があると思います。

というわけで今年のドラフトは個人的な希望としては将来性重視の素材指名で、一位には度会選手で行ってほしいなと思っています。
ついでに二位以降の指名ですが、
二位では大学生の即戦力投手。先発中継ぎ問わず。
三位で高校生の投手。希望は専修大松戸の平野投手(残ってないかな)
四位で社会人投手。中継ぎ候補。左右は問わず。
五位で高校生投手。できれば左の素材型。
六位で大学生。投手野手問わず。即戦力でなくてかまわない。化けたら枠。

という感じです。素材重視と言えど、高校生に全ぶっぱできるほど戦力層は厚くないので足りてないところはしっかりと指名しながらプロスペクトを増やすことが必要だと思います。

では最後に度会選手が加入し、三番として戦力になった際のロッテのスタメンを発表して終わろうと思います。

1藤原9
2高部8
3度会7
4山口DH
5安田5
6中村4
7池田3
8佐藤2(松川)
9友杉6(藤岡)
P佐々木1

これで相当強そうですがここに助っ人が六番DHで入って山口が一塁、七番に中村ってなったらいよいよ強そうですね。
やはり三番打者が欲しい！度会に行ってほしいですし度会は三番にはまってほしい。

ではいちロッテファンの夢語りはこれくらいにします。ではさようならー。