泉利治

Brandworx / founder #ブランド戦略 #マーケティング #ブランディング WEB → https://brandworx.jp/ Twitter → @brandworx_jp

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    マガジン

    • 「慎慮と洞察」

      BrandWorx代表 泉 利治が描く、キャリアに裏打ちされた「慎」慮と洞察を公開しています。

    • 泉 利治のブランディング論

      泉 利治が著作「慎慮と洞察」の中で、特にブランディングの話に特化したnoteをまとめています。

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      • 泉 利治のブランディング論

    最近の記事

    再びのコーポレートアイデンティティ−10

    このテーマで10回書いてきたのでそろそろ話も尽きた感がある?しかし、このテーマは本当ところ会社の数だけのテーマがあるのではないかと思う。今回は書くだけの価値がある会社の話をしようと思う。それは仕事を通して知った会社、本を通して知った会社などではない私自身が直接体験し、知った会社のコーポレートアイデンティティである。   「パテックフィリップ」である。かっては知る人ぞ知るという時計のブランドであったが、現在は少なからず、こだわりをもったビジネスマンだったら誰もが知っているブラン

      • 再びのコーポレートアイデンティティ−9

        前回、渋谷のヒカリエについて書いたが今回も同じようなテーマで書きたい。今回はKITTEである。最近、交通の利便性から丸の内で人と会うことが多くなった。それ以上に丸の内は半世紀も前から好きな街であったからだ。たとえば、何年か前に「三菱一号館」という美術館が開館したが、その建物は明治時代に建築したその建物をオリジナルに近い形で最近建てたものだが、そのオリジナルが取り壊される45年前に愛おしんで何回か通った記憶があるからだ。   ヨーロッパに格別の思いがあった私は三菱一号館の周りを

        • 再びのコーポレートアイデンティティ−8

          一昨日の土曜日に友人が代々木八幡で開催していた青空手作り市に縫いぐるみ人形で出店していると聞いたので出かけた。私くらいの世代にそれは縁日とそれを取り仕切っている“テキヤ”や“やくざ”?香具師の世界を思い出させる。もう少し若い世代なら“寅さん”の世界を連想させるかもしれない。そんなことをイメージしながら出かけた。   そこはまさしく神社の境内で露店が立ち並んでいるあの世界であった。境内の中に1メートル足らずのテーブルを並べた店は屋根も何もついていない、露店というより「露机」とい

          • 再びのコーポレートアイデンティティ−7

            1stアイデンティティと2ndアイデンティティについてもう少し考えたい。1stアイデンティティは会社を存続させていくという、最も基本的な目覚めであり、2ndアイデンティティは独自な価値を生み出すための目覚めであるということであった。   創業した会社の90%は3年以内に潰れ、それをクリアした会社はまずは10年はもつであろうと、私が会社をつくった時にまことしやかに言われたものだ。この風説を信頼しているわけではないがなんとなく思い当たる節がないでもない。しかし、これを裏付けるよう

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            再びのコーポレートアイデンティティ−6

            前回、最初の自我の目覚めについて書いた。また、ホンダという会社に当てはめて二度目の自我の目覚めについて少し触れた。ホンダの場合、一度目のそれはどちらかというと人が生きていくための、会社でいうと会社を存続させていくための自我の目覚めにあたるというようなことであった。しかし、このアイデンティティの目覚めはこれのよって生を持続させるのであるから生命体にとって根本的な目覚めにあたる。つまり、社会によって自分が支えられるという学びである。ただ、これは先天的に人の遺伝子に組み込まれたもの

            再びのコーポレートアイデンティティ−5

            人間のアイデンティティの3つの定義を会社に置き換えて検証をしてみよう。まず①の「意識の主体である自我」についてである。これは日々の企業活動に勤しんでいる姿を思い浮かべればいい。順調にいっている限り、だれも何も疑わずにルーチンの仕事をたんたんとこなしている状態のことだ。つまり、昨日やっていたことを今日もやり続けるということである。どんな会社もそうだが何でもない限りこのような毎日であろう。確かにそこには昨日や先週と同じ同一性がある。そして、だれもがそこに同一性を感じている。ある程

            再びのコーポレートアイデンティティ−4

            思った以上にこのアイデンティティという問題は深そうである。というのは今まで3回このテーマ書いたようにアイデンティティは人の自我体験にかかわることであり、その自我体験が人間を他の生物と分けている基本的な点であるということなのだ。   自我体験とは自己認識の最も基本的なことで人間独自の特性である。エーリッヒ・フロムがそれをうまく表現している。   「人は他の動物同様に知能を持っており、その知能によって思考過程を用いて、直接的、実際的目的を達成する。しかしヒトには、動物にない他の知

            再びのコーポレートアイデンティティ−3

            この論考はコーポレートアイデンティティについて書こうとしているが、そのアプローチはまず、人についてのアイデンティティを咀嚼してその構造を企業にあてはめて理解しようとしている。しかし、100%うまく適用できるかどうかはわからないがこの方法論が最も生産的なような気がしている。   どういうわけかコーポレートアイデンティティについては世の学者や著名なビジネススクールでも研究の対象としてほとんどとりあげなかった。たとえばHBRを長年読んだがそこにコーポレートアイデンティティが取り上げ

            再びのコーポレートアイデンティティ−2

            一昨日、歌舞伎の市川團十郎が亡くなった。2か月前の中村勘三郎に次いで歌舞伎界は大黒柱を立て続けに失ったことになる。とくに市川團十郎は歌舞伎界にとっては特別な名跡であったらしく、昨年末に亡くなった中村勘三郎とは違った意味で大打撃であったらしい。この「名跡」というのが今回の中心概念である。   「名跡」とは人のアイデンティティにとって②の概念である。ということでもう一度アイデンティティについておさらいしてみよう。前回アイデンティティに3つあると書いた。①意識の主体である自我、②同

            再びのコーポレートアイデンティティ

            慎慮と洞察の第二ステージになって、あらためて取り上げるテーマの第一弾はなんとCIである。今さらと思うかもしれないが、このテーマかなり根源的な企業テーマであるからだ。というのは当該企業にとってこれ以上の根源的なテーマはないと改めて思うからである。これを理解せずに誰も企業について真っ当なことを考えることが出来ないと思われるからだ。   昨日の夕方、アップルの企業価値(全株式×一株当たりの株価)がエクソンモービルに一年ぶりに抜かれたと新聞やテレビで大々的報じられ。その中のニュースで

            総括ー慎慮と洞察

            本稿は本日の分で丁度一年間書き続けたことになる。毎年、一年間は同じテーマで書き続けてみようと思い今回はその2回目に当たる。今回は原稿用紙で約500枚くらい書いたことになる。毎回10枚で納めることを目標に書いてきた。塵も積もれば山となるである。中編小説くらいの分量である。もう少し書き続けようとも思ったが、ブランディングを中核に置いた内容で続けることが困難になってきたというのが正直なところである。ただ、本当のところこのテーマで書けることはこの10倍はあるような気がしないではない。

            ライフスタイルとしての客死

            このテーマを考え続けて3年目に入るがまだ書けるまでには至っていないが、1月6日のGLOBEに海外に住む日本人と言うテーマが特集されたので、この懸案のテーマに本腰を入れる時期かなとの思いから、頭を整理する意味でともかく、表題のようなテーマを掲げた。GLOBEの記事は「1-100…今、海外に住む日本人は118万人を超える。100人に1人の割合だ。内向きと思われがちだが、新しい形で海外を目指す人たちが出てきている。」という、いたって前向きな新しい時代の日本人の生き方のようなとらえ方

            街のライフスタイル

            前回、“メーカーズシャツ鎌倉”だったので、今回も鎌倉に関することを書いてみたい。鎌倉はご承知のように「富士山」とともに世界文化遺産をユネスコに申請している。ただし、かなり苦戦を強いられそうである。そこに住んでいる人から見るとすでに認証された他の世界文化遺産に比べるとどうもインパクトにかけるのである。確かに見慣れてしまったということもあるが、たとえばモンサンミッシェルやヴェネツィアは鎌倉とくらべると、これは凄い!という、言わずもがなのようなところがある。つまり、一瞬で納得できる

            ローカルブランドからグローバルブランドへ

            私の町にあるシャツブランドの店がニューヨークに出店したことが新聞に報じられた。   “メーカーズシャツ鎌倉”だ。1993年創業というから、今年でちょうど20年になる。このブランドを創業時から知っていたので応援したい気持ちも働いて、ボタンダウンのシャツはこのブランドを愛用していた。注目していた大きな理由はセオリー通りの基本戦略ゆえである。したがって、当初その戦略いわゆる「差別化集中戦略」をとっている限りは成功するのでないかと思っていた。   当時、仕事も絡めて毎年のようにロンド

            トミー・バハマ

            トミー・バハマというブランドの店が今春銀座にオープンする。“アイランド ライフスタイル”をコンセプトにしている、またブランドステートメントにもなっている。名前を聞いただけでイメージがパッと広がったのでネーミングが抜群に良かったのだろう。アメリカ発のこのブランドを私が初めて体験したのはハワイだからハワイ発かと思ったがどうも違うらしい。アイランド ライフタイルはその名の通りバハマ諸島からその発想をえたようだ。そこをベースとしたライフスタイルであろうと思われる。このブランドについて

            ミーレとダイソン

            マーケティング、ブランディング、デザインそして企業戦略や事業戦略などに関する、読み物を書こうと思って、週一回のペースで掲載している「慎慮と洞察」をまず、一年間続けようと思っている。思うところがあって少し休み昨年2月13日から再開しているのであと1・5ヵ月がんばろうとおもっている。今回から2013年である。 朝日新聞の第一と第三日曜日にGLOBEという特別版が入っている。なんともおしゃれな新聞でまるでタイムズがガーディアンを読むような気分にさせてくれる新聞である。この特別版、