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教員採用試験 集団討論合格の鍵は「最初に何をいうか」🔓️

こんにちは!
やっと1学期も終わり、初めての夏休みになりました!
正直言って、、、夏休み最高!!!!!🤤
初任者研修は信じられないくらい多いですが、それ以外は時間があり、溜まりに溜まった本たちに向き合っています。
最近は久々におすすめされた小説を読んでみました。
「アーモンド」と「王とサーカス」という全く違うジャンルの本でしたが、どちらも面白かったです。(時間があれば書いてみようかな。。)



さて、教員採用試験のシーズンですね!(ちょっと過ぎてる)
周りの講師の先生たちが受験されるという話を聞いて思い出しました。
本当にこの講師というシステムに対して思うところはありますが、素晴らしい先生方が合格できるように、1年前を振り返って「集団討論」の攻略法について考えてみます。💪

集団討論は与えられたお題に対して、5人程度で話し合うものです。
時間は30分ほどで、司会を立てる場合もあります。
この辺は自治体によっても異なるので、チェックしてみてください。

私のときは、大学生2人と講師4人の計6人で話し合いました。
大学生は、講師の先生は自身の経験からどんどん話をされるので、その勢いに飲まれないようにすることが大事です。
学生には指導経験はないので、その土俵で戦うのは不利です。
その分、指導要領や答申を見て勉強できる時間が長いので、そこが有利な土俵です。


逆に講師の先生は、経験から語りすぎてしまって本質からずれたり、協調性がないと思われたりすることに気をつけてくださいね。


この記事を見つけた稀有な人には絶対に合格してほしいので、重要な考え方についてまとめていきますね。😊
集団討論にはコツがあります
このコツをつかめる器用な人が合格できると考えます。
何も頭の良さなんて必要ありません。
キーワードは「構造化」です。

私は集団討論の中でも、「初手」に注目します。
初手が本当に本当に大事です。
初手がうまく行けば、全てうまくいきます

例えば50メートル走でも、スタートダッシュがうまくいけば、途中で多少もたついても高タイムがでます。
試験という強いプレッシャーの中であっても、始めがうまくいけば落ち着きを取り戻して、普段通りのパフォーマンスを発揮できます。
初手で安定して爆発できれば、試験にも大きな「慣性の力」が働きます。
一度できた勢いは、並大抵のことでは止まりません。
多少周りの人がズレたことを言っても、この「慣性の力」は止められないのでそのまま合格、という訳です。
だからこそ、時間がない人ほど初手の練習に時間を割いてほしいな、と思います。

私の自治体では、試験が始まると議題が発表されます。
その後1分程度の考える時間が与えられ、一人ずつ最初の発言をし、それからは特に司会者を立てることなく話し合ってね、という流れでした。
この最初の発言こそが、最も大切な「初手」です。
ここで様子見に回る人は大体落ちます。😱
どんどん意見が出てくる中で、前の人とは異なる視点を提供する必要があります。
つまり、後から発言すればするほど、言えることがなくなって不利なのです。
それなのに様子見に回る人は、自信がないか、1分の間に考えをまとめられなかった人です。
それは厳しい部分がありますよね。
みなさんは一人目になってください。慣性を作るんです。

「初手」の最初の発言にもとめられるのは、「構造化」です。
テーマの核心をつく必要なんてありません。
テーマについて俯瞰し、構造を見極めればいいです。
他のメンバーに対して、この討論のゴールとそれまでの道筋を示すのです。
メンバーがそれぞれ思いついたことを話したり、前の人に関連したことを言ったりするだけでは、暗闇の中で手探りで歩くようなものです。
ゴールとそれまでの道筋が見えていないのですから。
全体にゴールとそれまでの道筋を示すのが「初手」ですべきことです。

一人目になるためには、すぐに考えをまとめる必要があります。
安心してください、これはすごく簡単です。
具体的には、出題されたテーマを以下の3つのパターンに当てはめます。
あくまで思考のフレームとしてですが、かなり使えるのでおすすめです。


①背景を考える
②語句に注目する
③主語と目的語をはっきりさせる


一つずつ解説します。この3つはどれもキーワードの「構造化」と密接に関わっています。

テーマの例として、「体験活動の充実」を挙げたいと思います。
すぐに何か思いつきますか?
対策していないとなかなか難しいですよね笑

①背景を考える
これは、このテーマが出題された背景を考えるということです。
わざわざ自治体が、無数に作れるテーマの中から「体験活動の充実」を選んだわけです。
ここには深い意味やメッセージが込められている気がしませんか?
このテーマを出題しなければならない必然性があったのです。
それは何なのかを考えます。
わざわざ「体験活動の充実」を考えさせるということは、、、現状に不満がある、まだ充実させきれてない一面があるということです。
出だしとしては、「私は、そもそもこの議題が出た背景について考えました。」でいいです。
現状では体験活動が充実しているとは言い難い、具体的には、、、という形で論理展開します。

テーマによっては使いにくいものもありますが、大体は「出題される=現状はできていない、課題が残っている」です。
よくある「不登校」や「いじめ」というテーマも、現状に課題があるから出題されています。
初手で背景について考察することができれば、
「例えばどんなところができていないのか」→「どうしてできていないのか」→「どうすればできるようになるのか」
という道筋が一気に見えてきませんか?
自分以外のメンバーにとっても道筋になります。
大きく30分間で話すことが構造として見えるようになれば、不安も小さくなります。
あとはそれぞれについて自分の手札から話すだけです。
構造化できれば話がしやすくなりますし、なによりその空気を作った人物の評価がほかと同じなはずはありません。


②語句に注目する
語句に注目、というのはテーマの中のアツい語句を見逃すな!ということです。
「体験活動の充実」というテーマですが、このテーマは別に「体験活動」でもいいんじゃないでしょうか?
そんなに意味は変わらないし、抽象的な方が多くの角度から考えやすいし、、、

たしかにそう思う気持ちはわかりますが、これもわざわざ偉い人たちが「充実」という語句をつけたわけです。ここがアツい語句になります。
そこに注目しないわけにはいきませんよね。

「いじめ」みたいな短いテーマなら使えませんが、「安心・安全な学校づくり」くらい長くなればこっちのものです。
もちろんアツいところは「安心・安全」です。
安心と安全の意味の違い(体が守られているか心が守られているか)の話をすれば、じゃあ「安心にするためにはどうすればいいか」→「安全にするためにはどうすればいいか」→「その両方を満たした学級ってどんなものか」→「どうやって学級を作るか」という形で構造化できます。

「体験活動の充実」ならば、充実させるためにできることを話し合う必要があります。
「体験活動をしている最中」のことも大切ですし、「事前学習」や「事後学習」の視点もパッと思いつきます。
みんなで「最中」→「事前学習」→「事後学習」の順に話しましょうね、という流れを生むことができます。

繰り返しになりますが、テーマは何度も推敲されて出題されています。不要な文字は一文字もないはずです。(そこは自分が働きたい自治体を信じましょう)
そうであるならば、わざわざこの語句いるのかな、と思うところがアツいところです。
実際、このテーマなら「充実」を無視して話し続ければ全員落ちるでしょう。
テーマをしっかり見て「初手」に備えてください。



③主語と目的語をはっきりさせる
これが一番取り組みやすいかもしれません。
誰から誰に働きかけるのか、という部分を明確にします。
体験活動の充実」なら、誰が誰に働きかけて、充実した体験活動をもたらすのかを考えます。
パッと思いつくのは、教師が主語で、子どもたちが目的語になるパターンです。
これまでに触れた、事前学習や事後学習などを教師が計画し、子どもたちの体験活動が充実するようにする。
これは間違いないことですが、はたして主語と目的語のパターンはこれだけでしょうか。

多くの場合、主語と目的語には、「教師」「子ども」「保護者」「地域」が入ります。
MAXで4×4の16通りの話ができるようになります。

「体験活動の充実」ならば、このほとんどの組み合わせが成り立ちます。
いくつか例を挙げてみます。

例)
「教師」から「教師」:体験活動が充実したものになった実践例を報告し合う、注意点について意見交換する。
「子ども」から「子ども」:体験活動中に聞こえる率直な声を周囲の子どもが聞いて学びを深める、ということはよくある。これを最大化する方策について検討する。
「教師」から「保護者」:家に帰って保護者に学校での体験活動を伝えることも多い。そこで保護者が振り返りを促すような声掛けをしてくれれば、学びはさらに深まる。その点を教師から事前にお願いしておく。

などなど、あくまで一例ですが、こうした枠組みで考えてみると話せることは格段に増えるのではないでしょうか。
仮に一つの組み合わせの話で誰も言うことがなくなってしまっても、初手でこの組み合わせについて触れておけば、自然な流れで次の組み合わせに移行することができます。
これを使えば、30分と言わず1時間でも話すことができるようになります。



いかがでしょうか。
私はこの3つの思考の枠組みを使って、集団討論のスタートダッシュを決め、生じた慣性の力で合格できました。
集団討論を構造化し、ゴールと道筋をメンバーに示す。
これを意識するのとしないのとでは、大きな差がつきます。
ぜひ頻出のテーマを並べて、上記の3つの思考の枠組みに当てはめて何が言えるのかを考える練習をしてみてください

聞く姿勢や態度については言わずもがな、なので割愛しました。
意外とこうした切り口でまとめたものはなく、過去の自分に教えるつもりで書いてみました。
素晴らしい先生方が、正しく評価されるための一助になれば幸いです。

ここまで読んでくれてありがとうございました!!☺️


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