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地域おこし協力隊。四万十町に決めたわけ。

こんにちは。
前回、高知県に行き、移住コンシェルジュさんから大阪での移住相談会を勧められたというところまでお話ししました。
今回はその続きを。

【大阪へ】

忘れもしない2014年12月13日。
僕は新大阪行の新幹線に乗っていました。
大阪である高知県の移住相談会に行くためです。

大阪に着き、あるビルに行くと会場はすでに多くの人で溢れていました。
2011年の震災もあって、当時は移住というものがブームになりつつある時で移住希望の方が多く来られていました。

受付を済ませたあと、早速各市町村の話を聞いていきました。

どの担当者の方も懇切丁寧に説明をしてくれ、こちらが圧倒されるほどでした。
説明を受けるうえで僕が気にしていたのは主に3つ。
「地域おこし協力隊を募集しているかどうか」
「協力隊の先輩はいるかどうか」
「協力隊のミッションはあるかどうか」

なぜ、僕がこのことを気にしていたのか…。

【地域おこし協力隊の応募で気にしたこと】

 

地域おこし協力隊を募集しているかどうか

前回も書いたように、正直僕は普通のサラリーマンでした。
何の資格も、特技もない僕がいきなり田舎に行って生活ができる保証はどこにもありませんでした。
そこで、選んだのが地域おこし協力隊です。
”移住のために地域おこし協力隊になる”。これが僕の移住計画でした。

地域おこし協力隊になって、3年間お給料をもらいながら就職活動、企業活動をするというのが、僕の考えた理想の移住方法だったのです。
その為、各市町村の担当者の方には
「地域おこし協力隊の募集はしていますか?」
というのを聞きました。

そこで協力隊の募集がない市町村に関しては申し訳ないですが希望候補地からは外していきました。

地域おこし協力隊の先輩はいるかどうか

2009年に制度化された地域おこし協力隊。
僕が希望した2014年はまだ全国で1500人程度しかいませんでした。
各自治体でもまだまだ手探り状態で、僕が説明会で聞いた市町村の中には「来年度から募集を始めます」というところもありました。

ただ、僕としてはすでに活動している協力隊がいるところに行きたいと思っていました。

確かにその地域で最初の協力隊になれば色んな事ができるかもしれません。
その地域の第一号として注目も浴びるでしょうし、未開の地を開拓していく面白さもあるでしょう。

それよりもすでに活動している人がいれば地域も役場も協力隊というものがどういうものかを知っている。また、先輩がいれば何かあった時に相談できるメリットの方が大きいと思ったのです。

それはやはり僕にとって協力隊が「地域で何かやりたいための手段」ではなく「移住のための協力隊」だったからだと思います。
だからこそ仕事の内容というよりは、地域に受け入れてもらいやすい移住の仕方が重要でした。

ミッションはあるか

各市町村の応募要項を見ていると協力隊の仕事として大きく
”ミッション型”と”フリーミッション型”に分かれることがわかります。

その字の通りですが…
ミッション型とは、役場の決められた仕事をしながら協力隊活動をしていくというもの。
フリーミッション型とは、自分でその地域でやりたいことを決めて活動していくというものです。

僕の希望としてはミッション型でした。
フリーミッションはそれなりに自由度も高く、自分のやりたいことができるというメリットがあります。
しかし、先ほどから言っているように僕が目指すのは協力隊で何かをやることではなく、移住することです。その地域で何がやりたいかなんて移住前に決まっている訳がありません。
それに、何かやることがあるという方が暇にならなくていいなとも思いました。

なので、ミッションがきちんと決められている市町村を探しました。

結果四万十町に

  • 地域おこし協力隊を募集しているか

  • 地域おこし協力隊の先輩はいるか

  • ミッションは決まっているか

以上3つの条件を元に各市町村の話を聞いていきました。
多くの担当者さんの話を聞き、名刺をもらい、パンフレットももらいながら、最後に話を聞いたのが四万十町でした。

担当者さんの話を聞き、3つの条件に四万十町ははまっており、さらにミッションの内容も面白そうでした。
(あと、ちょっとこれはあまり関係ないかもしれないですが、唯一担当者さんが名刺をくれなかったのも四万十町だけでした)

その日、福岡に帰り、じっくりと考えた結果。

2014年12月31日。
僕は実家の大分に帰る途中、博多駅の郵便ポストに四万十町地域おこし協力隊の応募用紙を投函しました。



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