見出し画像

「今の時代に映画館に行く人なんているの?」と思っていた自分が恥ずかしい。世界観に人は価値を感じる

以前の僕は、映画を見る時、

「Netflixやアマプラで見ればいいや。楽だし、安いし、コスパも良い!」

と思っていて、

「逆に、映画館で見る人なんているの?」

と感じていました。

最近、「君の名は。」を埼玉県春日部市にあるイオンシネマで見た以来、

約8年振りに映画館に行きました。

昨日は、

「ルックバック」

を見ましたが、その前に

「キングダム 〜大将軍の帰還〜」

を東宝シネマズ新宿の映画館で。

このキングダムも色々と感じたことがあって、色んな角度から延々と書いてしまうので、

ここでは止めておきます。

キングダムも、映画館ではなく、

「Netflixやアマプラで見ればいいかな〜」

なんて思っていました。

でも、以前、ある映像関係者と話す機会があって、銀座にある

「シネスイッチ銀座」

の映画館の話(歴史)を思い出して、

「何で、Netflixやアマプラなどの動画配信サービスがたくさんあるのに、

映画館って潰れないんだろう」

と思うようになりました。

地元山形でも、いつ潰れてもおかしくないような映画館が今でも残っています。

そんな疑問を感じたので、約8年振りに映画館へ行くことにしたのです。

「見る人、少なそうだな〜」

と思っていましたが、意外にも多くの人が映画館に足を運んでいて、

それ自体が僕の中では衝撃でした。

勝手な思い込みです。

そして、映画が始まると、そのシアターの空気が一気に変わり、

すぐに、キングダムの世界観にスゥと引き込まれていました。

気づいたら、映画の世界に自分も実際にいるような、

画面に映っている主人公が自分に投影した感じで、

「あぁ、こんなカッコイイ人に俺もなりたい」

と自分の心の中に眠っている魂が喋り出して、

「オレは全力でやっているけど、お前はどうする?」

と主人公が自分に対して語りかけているような、

自分の人生を回想して、

「この主人公と比べたら、俺ってカッコ悪」

と自然と自分と向き合い、

そこには、慈悲が芽生え、自然と涙が溢れ落ちる。

そんな臨場感を映画館は、創り出していました。

僕の周りにも、涙を流している人がたくさんいて、

そんな力が映画には、そして、映画館にはあるだと驚きました。

すべてにおいて「完璧」

・話の構成、脚本
・感情曲線の作り方
・迫力のあるサウンド
・シーンの変更場面
・焦点のあてかた
・伏線
・演技、憑依
・場の空気
・エンディング
・間接メッセージ
・怒り
・映像

「この映画を作った人たちは天才なのか?」

そう思うような作品。

そして、これは

「映画館」

だからこそ完成すると感じました。

全ての複雑な要素が、あの場所だからこそ、すべてを1つに集結させることができる。

だから、映画は、

「場所とセットで完成する」

そう思いました。

そして、わざわざ1,700円も払って、映画館に足を運ぶ人は、

「そんな世界観に浸りたい」

「自分も一緒にその世界観に入りたい」

と思って、来ているのかと。

この

「世界観」

は、文章でも大事です。

どんな世界観を生み出すか?
どんな世界へと連れて行けるか?
その世界に連れて行って、どうさせたいか?

そんな世界観を文章は、

「言葉だけ」

で創造することができるのです。

そう思うと、映像も文章も通じることがあるし、繋がる部分があります。

そして、演じた俳優さん達の凄みたるや。

すべてにおいて、圧倒と尊敬をしました。

「今の時代に映画館に行く人なんているの?」

そんなことを思っていた自分が恥ずかしいです。

何事も経験しないと分からないことがある。

そんなことを感じた8年振りの映画館でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?