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鬱から始まる異世界ブラック企業狂想曲⑦

前回は鬱になった時の体の異変について一部お話しさせてもらった。
今回はその続きについて語らせてもらう。

正直、どんな異変があったかあったかなんて数えきれないほどある。
①耳鳴りや眩暈
これは後ほど低音性難聴と診断された。
②激しい胃痛
あまりに胃痛がひどくて病院に行き、胃カメラを飲んだら胃の上半分の粘膜がなく、胃酸で爛れていた、らしい。
医者が胃カメラを見ながら「うわぁ...いや、えぇ....」と呟いていたのでよほど酷かったのだろう。
③激しい頭痛
時折、目が開けられないくらいの頭痛に襲われた。幸い頭痛薬は効くので対処は可能。
この頭痛は今でも月に一回起こる。
④心身症
インフルエンザにかかって高熱が出た時のように、常に関節と筋肉が痛かった。
⑤吃音
一番後々まで影響が出たのがこの吃音だった。
Oに怒鳴られ続けたせいだろう。人と話す際に緊張してしまい、吃音が出るようになった。
総合職ということは基本は部下がつく管理職ということ。
朝礼と終礼で日々の特性に応じて話をしなければならない。
当然、業務指示や業務指導をする必要がある。
その他、服務指導として部下と話をして心情を把握しなければならない。
その際に上司が吃音だったりすれば相手はどう思うだろうか?
休職から復帰後、人前に出ることが苦痛でたまらなくなった。
毎年吃音を苦に自殺する人がいるが、私はその気持ちが痛いほどわかる。

ちなみに、私は鬱になって吃音になる人は、100%上司のパワハラが原因だと思う。

吃音の仕組みはご存知だろうか?
普通の人は、脳が話そうとしてる言葉を出力して口を動かし声帯を震わせて発音して言葉を話す。

吃音の人は、脳が話そうとする言葉を出力する前に次の言葉が出ようとし、その言葉が渋滞してしまい言葉がつっかかている状態と言われる。
具体的にいうと
「愛してる」という言葉を言おうとした時、最初の「あ」という言葉が出る前に次の「い」という言葉が出ようとして「い」という言葉を発音できなくなるのだ。
だから「あ、あ、あ、」となる。
もっと酷いと「あ」が出る前に「い」が出てしまうと最初の「あ」という言葉すら発音できなくなってしまう。
この状態を脳の過活動というらしい。

これは、上司のパワハラに対して素早く応えようと脳が過活動(フル回転している状態)になるのを繰り返したために起こるようだ。
今でも気圧が悪かったり体調不良時は吃音が出る。

⑥激太り
鬱になり、私はわずか1ヶ月で10kg太った。ストレスから塩分を過剰に求めた。行き着く先が「カルビーポテトチップスうす塩味」。
塩分と糖分と油。
最高に美味しかった。
1ヶ月間、毎日5袋以上食べた。
血圧が180まで上がった。
しかし過食は止まらなかった。
⑦不眠
不眠も続いた。薬があっても眠れなかった。
2種類の睡眠薬(ハルシオン、マイスリー)をそれぞれ1日あたりの摂取限度量を処方されていた(本来はダメ)が、それでも眠れなかった。
不眠は今でも続いている。
どれくらいかというと、訓練で3夜4日(横になって寝ないのでこういう言い方をする。)、薬を飲まないと一度も寝れない。眠くもならない。
しかし、丸々三日間起きてるとさすがに体調に限界がくる。
胃が痙攣を起こし嘔吐し、眩暈で目が開けられなくなる。
なのでそうなる前にこっそり睡眠薬を飲んで仮眠することにしている。
⑧合わない抗うつ薬
SSRI出始めの頃で、当時はロクな抗うつ薬がなかった。
まずパキシル。今は副作用を抑えるように作り変えられたが、当時のものは回転性眩暈とそれからくる嘔吐が酷かった。
それでも医師から1ヶ月続けろと言われたので耐えたが、副作用は一向に良くならなかった。
続いてジェイゾロフトを処方された。当時一粒約300円、ジュースが2本買えた。
これは効いてるか効いてないか全くわからなかった。
むしろ悪くなっていないかと思うほどだったが、おそらく鬱がそれ以上悪くなるのを食い止めてくれていたのだと信じたい。
デパスはよく効いてくれた。
心身症に良く効き、うつ状態が少し和らいでくれた気がした。
まあ、その後にデパス依存に苦しむことになるが。


今回は鬱になった症状について続きを書いた。またまだ書けることはあるが、代表的なものをいくつか挙げてみた。

次回は休職中の金銭問題と過ごし方についてお話ししようと思う。

ここまで読んでくれてありがとう。

※この話はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
ということにしておいてください。

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