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良い回復期病院を選ぶ7つのポイント

 今回はセラピスト向けでは無く、患者さん向けの記事となります。申し訳有りません


現在、全国に回復期のリハビリテーション病棟がある病院が増えてきていますが、どこに行ったら充実した最大回復をサポートしてくれる病院があるのでしょうか?


急性期病院で治療を終え、回復期病院を選ぶ際に、まず患者さん・家族が優先するのは家族がサポートをするのに通いやすい立地条件であることです。どんなに良いリハビリが受けれると言っても、電車等で片道5時間かけて通わなくてはいけない場所であれば、大変です


家族はカンファレンスやIC、必要なものを買いに行ったり、書類にサインしたり、頻繁に病院に通わなくてはならないため、近くの病院をまず第一選択にすると思います


地域的に回復期の病院が少なく、選択肢がない場合は別ですが、ある程度病院の選択肢がある地域の場合、患者さんは選ぶことができます


この場合、事前に病院や各種ホームページなどで情報収集し、見ておくポイントが7つありますのでそれを紹介していきたいと思います。回復期病棟で勤務している私の経験から話していますので、絶対とは言い切れませんが、参考になるかと思います


①担当医師の専門


これはかなり重要かと思っています。脳卒中で入院しても、整形外科のリハビリテーション医が担当になったり、逆に、整形疾患で入院しても神経内科の医師が担当医になったりすることもあります。回復期は状態が安定しており、緊急性を要する治療がそこまで必要でないため、専門の医師がつきっきりで見ることが無いことが多いからです


ただ、病状の経過や、今後のことについて詳しく知りたい場合は自分の疾患の専門が担当医であった方が、安心しますし、治療が迅速で的確に行われやすいと思いますので、病院のホームページで医師の専門は確認しておく必要があります


②リハビリの実績指数


これは、回復期リハビリテーション病棟協会のホームページで確認できます。ただ、情報公開している病院のみとなります


ここでチェックしておきたいのが「実績指数」です


特に、「実績指数」はリハの質が充実しており、退院に向けて無駄のない支援をしている指標となります。入院料1と3で数値が違いますが、おおむね40以上あればOKと言えるでしょう。50以上あれば、かなり積極的なリハビリと退院支援をしていると思われます。もちろん、この数値だけで必ずそうとは言い切れませんが、一つの指標となります


50以上の病院は、かなりすごいと思います


③1日の平均リハビリ時間と休日体制


これは、病院のホームページに書いてある病院と書いていない病院がありますが、チェックが必要です。


運動器疾患であれば、1日に2時間、脳血管疾患であれば1日に3時間がMAXですが、どれだけできているか要チェックです。マンパワーが明らかに足りない病院では、リハビリも物足りないでしょう


最近は、回復期病院はほぼ365体制ですが、休日も充実したリハビリが提供されているかも重要です


④実際のリハビリ室・スタッフの雰囲気


これはなかなか現地に行かないと感じれないですが、雰囲気も大事です。ホームページにはすごく良いように書かれていても、実際はスタッフの愛想は良く無く、相談しにくい雰囲気がある場合もあります。


廊下をすれ違った時に、リハビリスタッフがしっかりと挨拶してくれるかなど、一見関係なさそうですが、大事です。そういったところも要チェックです。


あとは、最新機器などリハビリ治療に対してお金をかけているかも、リハビリの治療の幅を広げている目安になるかもしれません


⑤リハビリスタッフのキャリア


病院のホームページに書かれていることが多いですが、セラピストの資格取得一覧や、研究発表・論文などのリストが掲載されていることがあります。専門的に頑張っているスタッフが多い方が、技術的に高いセラピストがいる確率は上がります


ただ、セラピストの能力も各々なので、リハビリ担当になるまでどんな人が来るかわかりません。ギャンブルですね


もし、しっかりしたリハビリを受けたい場合は、事前に入院前面談でその旨を言えば、もしかしたら主任クラスのスタッフが担当になるかもしれません。遠慮なく言って良いと思います


⑥看護師などのスタッフの充実度


これも、回復期リハビリテーション病棟協会のホームページで確認できます。看護師が何名勤務しており、看護補助者や介護福祉士が何名勤務しているかが記載されています


公開していない病院もありますが、これも病棟での生活を送る上で重要なことかと思います


看護師のマンパワーが足りていないところだと、ナースコールを押してもなかなか看護師が来なかったり、十分なケアが行われない傾向になりやすいので、他病院と比較して看護師などのスタッフが充実しているところを選んだ方が良いかと思われます


⑦近所の人の評判


これも現地の人に聞かないとわかりませんが、入院等を経験した本人から話を聞けるのが一番良いかと思います。


病院の口コミは、恐ろしいほど広がるのが早いです。評判の良い病院は現地の人が一番よく知っていると思います。思い切って聞いて見るのも手でしょう


以上になりましたが、これら7つのポイントを押さえて病院選びをすれば、良い病院に出会えるのではないかと思います


これからは、患者さんが病院を選ぶ時代になってきています。我々、セラピストも、しっかりとしたリハビリを提供できるように頑張らないといけませんね

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