ダイエット 甘味 糖 歴史(2

前回記事の続き書いて行きます。
時代を追って3つの流れがありますがそのうちの①についての話になります

①癒しや娯楽
②安価な労働力の確保
③悪者


時は人類が誕生した約540万年前〜農耕開始開始前の人類史の99%のほぼほぼを占める狩猟最終時代

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狩猟最終時代の人類が食べていたものは主に、木の実や果実、そして動物の食べ残した死肉などでした。果実は現代ほどの甘さは無く食物繊維たっぷりだったそうです。文献によると甘さはニンジン程度だったとのことです。
動物を仕留めるような道具の開発が発達していなかった時代で、動物よりも足が遅い人間が動物を殺して食べる事はなかなか難しかったようです。
狩猟よりも採集で生活することが中心でしたが、農耕前の人類は人口密度が低くて、人類同士が食べ物を奪略し合う必要も無く、サバンナや木々溢れる地域などをメインに暮らしていたため木の実なども多く意外と豊かに暮らしていたようです。
ざっくり栄養摂取の比率でいうと↓これくらいだったようです。

タンパク質+脂質 :糖質 =8: 2


現代の栄養指導だと 糖質 (炭水化物)は約6割なので、それより農耕以前の人類とかなり違いますね。もちろん寿命は違うし労働時間や労働の質も異なるので、どちらが良いというのは一概に言えません。
採取できる時期に採集し、体を肥し、余ったものを保存しつつ、寒い時期には脂肪をエネルギーに変換して生活していたようです。
ただ、この時代に糖質や甘いものに有り付くのは大変だったらしく、特に熟れた果物や蜂蜜は人類にとって癒しや娯楽の側面が強かったようです。
未開人の特徴として、食べ物などをシェアリングをして人間としての寛大さや器の大きさを見せることが重要な価値観だったようで、糖質や甘いもの=エネルギーという概念はなかったのです。

人が心地よいと感じる価値観は当時の人類も持っていたようです。

農耕をしなくても生活できた人類でしたが、温暖期に人口が増え、寒冷期に入ると人口が減少するような環境に大変左右されるような生活をしていました。そして農耕が始まったとされているのが約1.2万年前とされています。
長く続いた温暖な時期から寒冷な期間に入った時期(ヤンガードリアス期)に人類は農耕を開始しました。人類が農耕を開始すると比較的安定して糖質(メソポタミア、エジプト文明で小麦や大麦など)が取れたり、暖かい地域ではサトウキビなどが取れるようになりました。

そして古代マケドニアの王であるアレクサンドロス大王の兵士が東方に遠征した際にヨーロッパに砂糖を持ち帰り、大王は感動したようです。インドやイスラム圏で発達したサトウキビからできた砂糖は、ヨーロッパへ広がって行きました。貴重だったため一般市民に行き渡るほどの十分な砂糖は無くて、貴族や富裕層など一部の人の権力や娯楽として扱われていました。
さらには、農耕が中心になり食生活が短調で栄養が偏っていたために栄養失調が広がり、砂糖はカロリーが高くてすぐ元気になるため万能薬だと考えられていました。

そんな砂糖は、インドやアラビアからオスマン帝国(現トルコ)を通って陸地を通って輸送されていました。中世に入りオスマン帝国のパワーが強くなり関税を高くかけるようになったため入手性が悪化しました。
これを期に世の中は急変して行きます。





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